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shi3zの長文日記 RSSフィード Twitter

2013-03-24

属性萌えと出会いの話 00:35

 かなりどうでもいいんだけど、神田川に出て来る女はワセジョらしい。

no title

 ワセジョ=早稲田大学出身の女性ということで、もはや最近はこれがひとつの定番ネタになっているっぽいけど、確かになにか共通した傾向がある気がする。校風ってやつか。


 ちなみに僕が仲がいい人は早稲田大学出身のことが実に多い。前にもどこかで書いたかもしれないけど、気がつけば早稲田である。なにか早稲田の秘密結社がおれを包囲してるのか?と疑うほど。大先輩も大後輩も友達も部下もみんな気がつけば早稲田である。たまに東大。ワセジョに限らず、早稲田の人とは不思議とウマがあうのは間違いない。仕事のパートナーは慶應が圧倒的に多い。友達として仲良い人も多いけど、不思議と頻繁に酒を飲みに行く関係になるのはたいてい早稲田だ。なぜなのか。それは僕にはわからない。電通大出身の人は実はあまり知らない。仕事では、数人しか出会ったことがない。不思議だ。出身大学なのに。



 世の中には「○○萌え」というのがあって、例えば「ワセ女萌え」で有名なのは津田大輔氏。

 まあ彼のは冗談だと思うが、ときたまガチで高学歴萌えみたいな人が居てちょっと引くことがある。


 僕も女性に限らず、誰かから「だって社長さんですものねー」と言われるのがとても嫌で、知らない人が多い飲み会ではできるだけ素性を隠すようにしてる。仕事を聞かれてもとりあえず仕事探し中と答える。社長だからいつも仕事を探してるのは嘘じゃないし。


 同じ話は女性側にもあって、最近CAの人と話をしたんだけど、「CAと付き合いたい」という属性萌え「だけ」の人がかなり多いらしい。それどころか航空関係者だとバレると家まで尾行されることがあるとか。恐ろしい話だよね。たかが職業だよ。


 航空関係者(特に客室乗務員)の見分け方を教わったんだけど、黒髪で夏でも黒のストッキング、髪が長いときは止めた跡がついてるか、肩までかからないくらい短い。カバンは黒でコンパクトにパッキングされてる・・・ってとこらしい。そんなとこまで見抜くとか、まるでスパイのようだ。凄いよね。


 逆にCAの側もCA属性萌えの男性か、普通の男性か見抜く技が発達していて、たとえば「CP」とかの航空用語をさりげなく会話に使ってみて何の違和感もなく通用する相手はCA属性萌えの可能性が高いと言う。CPって何よ?と僕は思ったけど(コストパフォーマンスかな?、くらいしか思わない)、チーフパーサーなんだってさ。


 僕にとって身近なCAは、アメリカンとかデルタとかの、「あなたの体重を1割減らせば燃料サーチャージもっと安くなるんじゃないの?」と思ってしまうくらいボリューミーかつ母親くらいの年配な方々であり、こういう方々に萌えるとかは特殊な趣味意外ではあり得ない。日系の航空会社は高いから国内線以外は滅多に使わない。アメリカの9.11テロの直後はさすがに米系の航空会社が怖かったので日系に絞ったけど。


 属性萌えされることの何が嫌なのかっていうと、まあ当たり前だけどそれはもの凄く交換可能な価値だよね、ということ。要するにその属性なら誰でも良い、と。


 美女とかは共通の悩みとして誰かに好きだと言われても「どうせ顔しか見てないんでしょ」とか「体しか見てないんでしょ」というのがあって、まあ贅沢な悩みとも言えるけど、本質的な悩みでもある。



 この感覚を手軽に味わうには、たとえば「日本人萌え」する外国人のことを想像してみると良い。

 要するに「日本人だから」という理由で好きだって言ってくる人。嫌でしょ?でも海外だと実際に居るんだよね。そういう人。特に発展途上国に行くと、もう日本人はみんなすごい金持ちなので白馬の王子様のように見えるらしい。


 しかし「日本人だから」は、いくらなんでも交換可能過ぎ。1億人いるんだから。


 発言小町で「ちなみに私の夫は東大卒で年収1000万です」という返し方がひとつの定番ネタになってる(これさえ書けば内容はどうでもいい)のと同じように、極度に記号化されたものはなにか情けない気分になる。


 昔、ぜんぜん儲かってない会社の社長をやっててずっと彼女ができない友達が「おれモテたくて社長やってんのにぜんぜんモテないんだよ」と吐露してさすがに可哀想になったけど、彼は会社を潰してから結婚できた。結局「社長だから」モテてるとしたら、それはその肩書きがモテてるだけで本人がモテてるわけじゃないしね。それはCA萌えもワセジョ萌えもしかり。


 ただ、あるとき振り返ると好きな人にワセジョが多かったとか、慶應が多かったとか、年下が多かったとかはあるだろうし、その結果として津田大輔が「ワセジョ好き」って言うんだったらそれはぜんぜんOKだと思う。少なくとも気持ち悪いとは思わない。


 ちなみに僕はなぜか付き合う相手はたいてい運動部出身で、バレー部かバスケ部が多く、テニス部の子には惚れてもフラれることが多いという傾向があった気がする。文化部の女子と付き合ったことはないかもしれない。なんでだろう。気が合いそうなのに。


 津田大輔も、有名人萌えを遠ざけなきゃなんないし、そういう意味では「おれはワセジョ好きだ」って言っておけば、たいていの人は遠ざけることができて便利かもしれない。ワセジョになるのにはけっこうな知性が必要だしね。


 実際、有名であれば誰でもいいという、有名人萌えの人も世の中には結構居て、僕の知り合いの女性にもいるんだけど、そういうのは最悪だからやめなよ、と言ってもやめられないらしい。なんだろうね。なにかのコンプレックスの裏返しなのかわかんないけど。


 いい女は正面からやってくる男としか恋をしないという話が(まあ中谷彰宏的世界観には)あって、それは仕事でも飲み会でもいいんだけど、とにかく自分に釣り合う相手は自分と同じステージにいるべきだっていう話があるわけだよね。後ろから声をかけてくる男っていうのは、要するにナンパだ。

 

 いい女はものすごく沢山のいい男を見ることが出来る。

 出世すればするほど、いい男と出会う機会が増える。そりゃ正面からやってきた男と付き合うのがいいに決まってる。


 ところが男ってのは、正面からやってくる女がとても限られてる。この業界だけかな?


 僕が社会人になって、正面から知り合った女性を全部ふつうに数えても100人いかない。

 MSに出向してたときは一人しか女性の同僚いなかったし、ドワンゴには独身女性は10人くらいしか居なかった。取引先の独身女性も10人くらい。

 それから10年、仕事でいろんな人に会ったけど、やっぱり年に5人も知り合わない。

 つまり「正面から知り合う女性」を全部足しても到底100人にならない。


 この中で恋愛するに足る相手を探すってのがいかに大変かってことだよね。

 学生時代つきあってた彼女と別れてからは恋愛の始め方すらわからなくなっていた。


 そういう意味では川上さんみたいに東証一部上場企業の会長職やってるような独身男性は、「金持ち萌え」という最も多いタイプの女子をフィルタリングするのが大変だろうなと思う。


 でも金持ち萌えって最悪だと思う。川上さんは逃げるのは大変だろうな。たいていの相手にはその疑いがあるわけだし。あれだけ顔が売れてるとどこにいっても正体バレるだろうし。津田さんもしかり。川上さんの場合は金持ち萌えと有名人萌えのダブルヘッダーだからより大変だ。


 金が最も交換可能な価値であるのはもちろんのこと、金持ちって属性じゃなくて状態だから、起業家なんていつ職無し文無しになるかわからない。当然金持ってる相手のほうが豪華なデートできるし、いい思いもさせてもらえるだろうけど、一緒に居て楽しいかどうかって一緒に居ていいもの食ってるかどうかとは関係ないよね。


 実際には一緒に吉野家で「美味しいね」って笑顔を交わせるような関係の相手がいいよ。

 どれだけお金持っていても「お金勿体ないから家でご飯食べよう」みたいなね。


 いや、前回、「会いたい人がいたら会いたいと言ってみたらいいんじゃないか」と書いたら、川上さん萌えの人、複数人から「川上さんに会いたい」ってメールが来て、僕に言われても困る、と思ったからこのエントリーを書くことにしたんだけど、いくらなんでも相手にメリットがないと会えないよ。さすがに。あと僕のメリットもないし。


 僕が川上さんと会うのだってそれなりに面倒な手続きがあるというのに、なんで単なる川上ファンをおれが引き合わせなきゃなんないんだ。川上さんだって困るだろう。


 そういや僕も「好きな相手に会いたい」と言ってしまって一度ならず失敗したことがある。

 例えばサマーウォーズの細田監督とか、某モデルさんとかが好きすぎて、「会いたい」と不用意に言ってしまったら引き合わせてもらうことになったんだけど、結局単に「好きだから」とか「尊敬してるから」とか「可愛いと思うから」という理由で会うともの凄く失敗する。


 細田さんとは飲み過ぎて記憶喪失になってしまってるし、某モデルさんに至っては会うは会えたけど、淡々と食事するだけでマジで会話にならなかった。当たり前だよね。ただ好きなだけなんだから。


 会ってちゃんと会話するためには相手にも自分のことに興味を持ってもらわないといけない。

 自分の話をしたいと相手に思ってもらわないとどんな方法で会っても無意味。引き合わせた方も「なんか無意味なセッティングをする人だな」と評価が下がってしまう。


 いくら会わせて欲しいと言われても、会わせたらお互いに喜ぶだろうという人としか会わせることはできないし、そのためには自分を磨かなきゃ。


 最近、Kindleストアで悪女(わる)っていう昔のマンガにハマって読んでいたんだけど、このマンガが実に凄い


 第一話で偶然すれ違った男性に一目惚れした主人公が、名前も知らない彼のハートを射止めるためだけにひたすら出世を目指し働いて行くというストーリー。これで30巻以上も続けることが凄い。


 これはエリート萌えというよりも一目惚れした結果、相手がエリートなので釣り合う人間になるためには出世していなかければならないという、ラブストーリーとジャンプ漫画を組み合わせたような話で、好きになった理由も、相手がこっちに振り向く理由も完全に謎なまま話が進行して不気味ではあるんだけどハマる要素は持っている。


 アラン・ケイさんにしろ、先日のビジョナリーさんにしろ、確かに会う直前は(ほぼ歴史上の人物なので)かなり緊張したけど、いざ会話を始めて見るとリラックスして聞きたいことを聞くことが出来た。それは僕が美人とか科学者とか、相手の属性ではなく、相手の中身、具体的な考え方や仕事内容に興味があったから楽しく話しをすることができたんだと思う。


 会ったあとでいろんな人から「やっぱり(彼らには)凄いオーラあった?」と聞いてくるんだけど、そう聞かれてからいつのまにか僕は相手にオーラを感じない人間になっていたことに気づいた。


 もちろん凄い人物であることは間違いないんだけど、「オーラ」を感じるってのは結局のところ相手に萎縮しているんだよね。萎縮する感覚をオーラだと錯覚するのだと最近気づいた。僕はもう、たいていの場面で萎縮したりはしない。自分の思うことを正面から堂々と言う。だからどんな人物と出会ってもオーラそのものは感じない。もちろん尊敬はしつつね。相手を尊敬しながら同時に自分の考えを主張するっていうのは慣れるまではけっこう難しい。そういうことができる若い奴は、たとえば僕のまわりでは伏見遼平くらいかな。むかしはそういうのをジジイ殺しと言った。


 ごくたまに、僕のような雑魚相手であっても、勝手にオーラを感じて勝手に緊張して話をする若い人に会うことがあって、そういう人は話をするだけで緊張感がこっちにも伝わって来てしまうのでこっちも逆にその緊張感に沿うような振る舞いをしなきゃなんないかなと身構えてしまう。



 身構えちゃうのは、僕がまだまだ未熟だからだね。本当に凄い人は、そういう緊張感をそれと解らないようにほぐしてしまう。古川享さんとかがそういうタイプ。そういう人になりたい。けどなかなかなれない。だからこそ彼らは偉大なんだけど。



 とにかく、結論としていい男と出会いたければまず自分を磨いてください。

 ということで。