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shi3zの長文日記 RSSフィード Twitter

2015-06-19

人工知能がクリエイターになった日 08:20


 昨日、Googleの研究所が面白い研究報告をしていると聞いた。

Research Blog: Inceptionism: Going Deeper into Neural Networks

http://googleresearch.blogspot.jp/2015/06/inceptionism-going-deeper-into-neural.html


 「インセプショニズム」と名付けられたこの手法は、非常に興味深い。


 通常は畳み込みニューラルネットワークは(CNN)画像解釈や分類を行うために使われるが、Googleは画像を認知する機能を利用して、コンピュータにある写真を見せて、そこに別の事物を「連想させた絵を描かせる」ということに成功した。


http://gyazo.com/21b50fdf1752da3fc1a20612cad6ccd4.png



 たとえば、木を見せるとビルを連想し、木とビルが複合したような図を描く

 そして空の雲を見せると


http://gyazo.com/b2324bd6fd11b51d3894ff7e2e9adfa4.png


 なんと雲の中から様々な形を見出し、しかもそれがただ学習した動物ではなく、過去の学習結果を組み合わせて雲の中にイメージを見出している。これは驚くべき高度な認知機能だ。


 人工知能によってこういうことができるということは、人間がどのようにして創造的な発想を獲得するか、というメカニズムの解明にも役立てることが出来そうな気がする。


 つまり、大多数の人が想像している通り、創造性とは、連想と組み合わせによって成立しているということの裏付けの一つにも見える。


 もし仮にそうならば、人工知能が真の創造性を獲得する日はそう遠くないかもしれない。


 今はまだ妄想の段階ではあるが、認知機能による連想、そしてそれを描画するという試みにはそれだけのインパクトがあると思う。


 やばいな。いよいよ


 トム・クルーズ主演作品の原作になった「オール・ユー・ニード・イズ・キル」は、不思議な能力を持つ宇宙人と闘う主人公が何度も何度も戦闘を繰り返し、死を経験するうちに戦場に最適化するという、ゲーム的な発想を取り入れた作品だった。


All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)

All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)


 こういう強化学習にはニューラルネットワークは向いているらしい、ということが分かっては居たが、認知した情報をもとに概念を組み合わせて想像することができるとなるともはや立派に創造的知性を備える存在になりうるということでもある。



 とすると、クラウドベイビーもある種の創造性を有することになるだろう。



 「ただいま」


 「おかえりなさい。ねえ、あなた、今日、ずっと佐々木希の写真ばっかり見てたでしょ」


 「おいおいなんで知ってるんだよ」


 「あなたのコルタナに聞いたのよ。へー。あーゆーのが好きなんだぁ・・・」


 「あいつ・・・油断も隙もないな」


 「ハードディスクにもへんな画像ばっかりだし」


 「いいじゃんか、別に。オレだって男なんだよ」


 「私、絵得意なのよ。佐々木希ちゃんの写真をこうしてこうして・・・」


 「バッ・・・バカッ何やってんだよ!丸見えじゃないか」


 「上手いでしょ?」


 「そーゆー問題じゃない! そのアイコラは消しなさい」


 「はーい。ロボット三原則だもんね。・・・せっかく描いたのになァ」


 「ったく、人間に危害を加えてはいけないとあれほど・・・」


 「でも人工知能は厳密にはロボットじゃないしィ・・・」


 「とにかくそーゆーのはいけません」


 「ねえ、じゃあこんなのは?私、漫画も書けるんだよ・・・」


 「こ、これは・・・!!!!バスタードの最新刊!?・・・・ん?・・・悔しい悔しい?」


 「萩原一至風の絵でクリムゾンの同人誌っぽい話を描いてみたの。好きでしょ」


 「おやめなさい!」


 「消す?」


 「・・・ちょっと待って。一旦、スマホに転送して」


 「そういうと思ってもう転送しといたよ」


 ああベイビー

 最高だぜベイビー


 こんな世界ももはや夢物語ではない。

 実際に先行研究もある。


ぱろすけ’s website

http://parosky.net/projects/undresser