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shi3zの長文日記 RSSフィード Twitter

2015-08-29

最速の仕事術はプログラマーが知っている、ついに第三刷が決定! 07:47

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 見るからに売れ行きが違う!!?


 ・・・というわけで拙書「最速の仕事術はプログラマーが知っている」が早くも第三刷になりました。


 第三刷の見本が届いたんだけど、明らかに表紙の質感が違う。

 テカテカと光沢があった初版、第二版よりもちょっとマットになって高級感が上がった感じがする。


 すごいなクロスメディア・パブリッシング、まさか表紙のコーティングを最適化するとは思わなかった。


 まあ内容は、このブログの読者の皆様にはもはやどうでもいいというか「はいはい知ってますよ」という感じだと思うので敢えて書きません。


 そして今日もまた別の出版社と新刊の打ち合わせがあったわけですが、さすがにこんなに書くと、もう本を書くことで満足したりできない。


 あと正直コレ以上、タイトルに「プログラミング」「プログラマー」って入った本を書きたくないんだよねー


 という話をすると、やはり「もしドラ」は凄い、という話になった。


 もしドラの何が凄いのか、というと


  1. 高校野球を題材にしているが野球自体はどうでもいいという内容
  2. 文が全て過去形という圧倒的違和感。しかし作者は意図して一見下手クソな文章を構成(なにしろ作者のブログの文章はこんなにヘンじゃないから意図してやってるとしか思えない)
  3. ドラッカーの言葉は引用されてくるが、ドラッカーについてそれほど詳しくなれるわけではない
  4. マネジメントが題材だが、作者が特に組織のマネジメントを経験したことがあるように見えない
  5. ドラッカーのことを知りたくて読み始めるが、最終的にはドラッカーとぜんぜん関係ない部分で感情を揺さぶられ、なんか知らんが超絶感動して終わる。「CoCo壱番屋に行ったら埼玉屋のやきとんが出てきた」くらいの衝撃
  6. あまりの衝撃に「これ面白いよ」と他人に薦めたくなる
  7. そして最後に「あ、そうか、主人公が感動を商品にするという話だった」と思い出して妙に納得する

 つまりもしドラはラノベ風のビジネス書のふりをしたラノベであり、ドラッカーのことはほとんど学べないが、途中からそんなことはどうでもよくなって、読んだ後には「これ面白いよ」と伝えたくなるという麻薬的効果を持っている。しかしなぜか不思議なことに、自分自身でもう一度読み返そうとは思わない。


 僕はもしドラを読んだのは電子書籍になってからなんだけど、パリからロンドンへ向かうユーロスターの中でiPhoneを前におんおん泣いてしまった。もうわけもわからず感情を揺さぶられるのである。危険だ。危険だよこの本は。


 そしてこういう構造の本が、なるほど100万部狙える本なのか。やるな加藤さん(編集者)、と思ったわけだ。


 加藤さん(現ケイクス)の凄いところは、(後付なのかもしれないけど)、「狙って当ててる」ことだ。


 以前、加藤さんとお会いした時に「前々から清水さんにも本を書いてもらいたいと思ってるんだけど、どうもどういう切り口で書いたら売れる本になるのかイメージが見えない」と言われたことがある。


 それでどこをどう間違うとハックル先生に執筆を依頼するという思考回路になるかわからないが、まあハックル先生が高校野球とAKB48の熱心なファンだった、というのが良かったのだろう。うん、さすがに僕はいいとしこいて女子高生が可愛い、とかは言えない。


 んで、もともと加藤さんは「英語漬け」というヒット商品を企画したことがある。

 正確な数字は忘れたが、これは「日本人で英語を学びたいと思ってる人は多い。たぶん1000万人くらいはいるだろう。そのうちの1%が買ってくれれば10万部は堅い」と思って作ったそうな。


 次に、「高校野球は日本人の半分は好きだろう。だとすると5000万人の読者がいて、そのうち5%が買ってくれても250万人、その半分としても100万部は行くだろう。みんなが好きだから、感動をテーマにしたマネジメント本を書けば売れるだろう。ダイヤモンド社お得意のドラッカーネタで」と考えてつくられたのがもしドラらしい。


 そんなこと事前に考えて設計できるのも凄いし、書くのも凄い。売れるのはもっと凄い。実際、そこに至る経緯はハックル先生と加藤さんのどっちがアイデアを出したか知らないけど、やっぱりとにかくすげえなと思った。


 僕は基本的に自分の書けることを書きたいように書くことしかできてないから、こんなふうに狙ったマーケットに向けてズバッとストライクを投げ込む、みたいなことは苦手だ。まあきっと構成作家としてのハックル先生の経験が活きたのだろう。


 個人的にハックル先生は好きではないが、もしドラの素晴らしさは別格である、と思う。

 


 同じような理由で、僕は黒川さんを好きではないが、ATARI GAME OVERは超面白いと思うので予約した。

D


 これは予告編だけでも見る価値はあるし、見て爆笑したら買ってしまうと思う。面白すぎるからだ。


 「開発は半年かかるが、締め切りは5週間だった」

 

 スピルバーグに30億ドル(当時の価値で100億円)の権利料を払い、E.T.のゲーム化権を獲得したのに、プログラマー兼ドッター兼ゲームデザイナーが一人。たった5週間でいくら稼ごうとしてたんだよ。



 ちなみにUEIでは少なくとも予告編を見て四人が即買いした。しかもTシャツ付き特別版を


 黒川さんとは個人的に仲違いしたままだし、僕がここで紹介することで黒川さんが多少なりとも儲かるのはシャクだが、それでもいい仕事したと思うし、仕事の内容には拍手を送りたい。



 作者や関係者の人格をいちいち考えてコンテンツなんか見てらんないし、そういう話と出来上がった作品は別モノだから評価を関係者への憎悪とかで歪めたら自分の魂が穢れる、みたいなことを常々思ってる。僕は。


 まあしかしどうせ書くなら100万部は到底無理としても、10万部くらいは狙える本が書きたいよなあ。

 

 前の本が3万部くらいだったから、3倍ちょい売れば10万部。

 そこまで狙えないほどの部数ではないと思うけど、さて何を書くかが問題だ。