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shi3zの長文日記 RSSフィード Twitter

2017-03-14

ソードアート・オンライン オーディナルスケールをプログラマー/ゲームデザイナーとして見てみた 08:39

 ソードアート・オンラインは原作が好きなんだよね。

 アニメは時間がないので見てないが面白いらしい。


 そのソードアート・オンラインがARになったということなのでワクワクしながら映画館に行ったのさ。新宿バルト9。そのスクリーンは、まるでアニメイトのようなムワッとする熱気と臭い(文字通り)に包まれていた。帰りたい。


 以下ネタバレ


 オーグマーのデザイン。どうもしっくりこない。こういう形にするなら、装着してない場合も折りたためるようにするとかメガネケース的なものに入れるとか、そういう感じのデザインであるべきじゃないか。


 そもそも、けっこう外して歩いてる人いるし。


 また、あの形状だとVRのような完全な没入は無理なので片目だけでいいのか気になる。もしかして片側から両眼に投影?それでもちょっと無理があるよね。角度的に


 そしてオーグマーで提供されているサービスが、まさかのクーポン。

 なんかスマホみたい。いや、リアルなんだけど、それ別にオーグマーがなかったとしてもできそうじゃん。


 サマーウォーズのOZ的なものを期待していたらちょっと肩透かしを食らった感じ。


 いや、サマーウォーズのOZもいろいろおかしいんだけど、OZは完全な公共インフラになっていて、オーグマーはあくまでもソフトバンクが運営してる感じ。スーパーフライデー的にケーキが無料になったりね。



 オーグマーのプログラミングは、おそらくホロレンズのプログラミングと似たようなものになるだろう。要するに死ぬほど簡単ということ。


 それと、今のところホロレンズのプログラムはスタンドアローンなものがメインだが、これがインフラ化していくと当然クラウドを意識したものになるというビジョンはそうズレてない。


 問題はゲームだゲーム。


 この世界のゲーム「オーディナルスケール」は、統計用語で順序尺度。まあ序数と言いたいらしい。序数はordinalだけでいいんだけど。


 このゲームの上位ランカーはインセンティブとしてポイントのようなものを受け取ることが出来、いろいろなものが割引になるクーポンが貰える。このへんがなんかリアルだけどセコいなーという気分になる。まあそれはいい。


 このオーディナルスケール(なんと略してOS。わかりづらい)では、現実空間にモンスターが出現してバトルとなる。


 当たり前だが現実空間なので、頭より高くジャンプしたりだとか、壁を蹴って三角飛びをしたりするためにはもともとの格闘技の素養があって訓練を積んでなければならない。根本的にVRゲームとは別物なのだが、本作ではなぜかゲーヲタであるはずの登場人物全員がプリキュアのように恐るべき身体能力を持っている。


 二年も寝ていた人間の動きではない。


 まあこれはアニメなんでこの部分に関してはとやかくは言うまい。


 実際にこんなゲームを企画して実行したら、まあやばいよね。絶対に怪我人が出る。すぐ炎上沙汰になるだろう。


 そもそもサバイバルゲームだって全力疾走はNGとされている。危ないから。

 こんな全力疾走だのジャンプだのを繰り返したら危ない。危ない上にAR空間にしか存在してない敵に弾き飛ばされている。どういう原理なのだ。オーグマーに反重力装置でもついてないと説明できない。


 さらに、ゲームに参加していない人、オーグマーを装着していない人からすれば迷惑この上ない。

 道端でいきなりカラオケ歌ったりも迷惑だが、オーディナルスケールのプレイヤーは迷惑どころの騒ぎじゃない。危険だ。



 このアニメを見ているとIngressやポケモンGoがいかにストイックに、クレバーに作られたかわかる。あれくらい注意深く作っても、クルマの運転中に使用して人を跳ねたりする輩がいるんだから、オーディナルスケールやりながら運転するやつとかいたらやばい


 っていうかキリトだ。あいつ運転してる。Ingressガチ勢のように。

 しかも運転中にスマホいじってる。やばい。おまわりさんこっちです。



 全体的には楽しめましたが、AR/VR研究のヒントになるかなーと思って見に行った自分としてはちょっと拍子抜けでした。


 細かいアイデアは面白いものが多いけど、全体的にはやはりガチ勢のための映画かな。

 シン・ゴジラと違って原作(アニメも)を知らない人を連れていくと100%おいてけぼりになります。予習推奨


 AR的なアイデアとしてはアクセル・ワールドのほうが良かったのではないかと思ったり思わなかったり