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shi3zの長文日記 RSSフィード Twitter

2017-04-17

[]できない理由を考えるより、ここからなにが始まるか考えたほうが人生楽しくないかな 06:32

 Mastodonに関して、色んな人がいろんな議論を始めた。しかもこの数日で。

 ミサイルが飛んで来るかもしれないときに呑気なものだと思うけど、そういうオレも、昨日は呑気に戦闘訓練(サバゲー)なんかをしていた。


 新しい技術が出てきたとき、いや、一見新しく見えるけどじつは古くからある技術がなんかの拍子に注目を集めた時、必ず否定的な話から入る人が一定数いる。


 iPhoneが発表されたときのひろゆきとか、どこぞの評論家連中とか、今頃顔を真っ赤にするのにも飽きてると思ってむしろ開き直ってると思うけど、否定する人は責任をとらないし、ただ「そんなのうまくいくわけない」って言っておきたいだけ。うまくいかなかったら「そらみたことか」と言えばいいし、上手く行ってしまったら、「よくがんばったねえ」とあくまで上から目線で自分のプライドを守ることが出来る。


 Mastodonの実装がいいとは僕もあんまり思ってないんだけど、むかしからある「Twitterを分散アーキテクチャにしたらみんなが幸せになれるのではないか」という可能性に突如として多くの人が気づき始めたというマインドの変化の方が重要だと思うんだよね。


 テッキーな人たちはそれこそ20年前からその可能性を信じ始めていたんだけど、当時は個人がサーバーを立てるとか非現実的だったし、それぞれのグローバルIPを持ったピアが通信して全体を維持するというWinny型のアーキテクチャはタイムラグその他の問題が大きすぎてtwitterみたいにはならなかった(というかtwitterそのものもなかったし)。


 Twitterが出た瞬間にさえ「こんなもん何が面白いんだ」という人が一定数居て、それを尻目に僕はTwitterクローンを作るミドルウェアをいろんな会社に売った。


 あのときMastodonみたいなのがあればもっとラクだったよなと思う。結局Twitterクローンを作ってもTwitterとの連携が必要になったりして、結局TwitterがAPI変更するたびに振り回された。わりと枯れてるgnusocialベースのMastodonなら、とりあえずそういうことは起きづらい気がするし、だとするとカスタマイズするポイントはルック&フィールくらいなので企業がWebページを作るのと同じように自社でMastodonノードを作るのが当たり前の流れになるんじゃないかと思う。設置はそこそこ面倒くさいし維持するのはもっと面倒くさいから、そこにビジネスチャンスはあるんじゃないかと思うよ。いまのところまだわからないけど。


 僕がこの数日でMastodonに感じた可能性は、Mastodonは(うまく育てば)、新しいWebの形になる可能性があるということ。


 そもそもRSSとかが目指していた情報の流通だって、Twittterのようなエッジフィーダーがあって初めて成立しそうになったんだけど、同時にRSSリーダーそのものは廃れてしまった。が、その成れの果てであるSmartNewsなどは生き残った。


 RSSは中央集権的なものではないが、結局それを配信するのがある種の中央集権的発想によって成立したTwitterとかの会社なので、これまでは「クラウド」という名の牢獄に自分たちのデータやらアイデンティティやらを預託するしか電脳世界で生きる方法がなかった。


 しかし、クラウドの壁の向こう側にはもっと自由な世界が広がっていて、誰でもかつての「ホームページ」のように、自分たちの居場所を確保して好きな人と交流し、他のコミュニティともゆるい「連合」を作ることができる世界がやってきたと考えることが出来る。


 遠からずさくらインターネットは小規模な組織のMastodonをホスティングするサービスを始めるだろうし、それはAmazonとかAzureとかでも早晩そうなっていくだろう。


 ただ今のままのMastodonでいいのか、もっと改良を加えるべきなのかはわからない。とりあえず僕はmstdn.jpの連合TLが速すぎて読めないので自分の小さなコミュニティ(https://mstdn.onosendai.jp)を作って避難してみたけど、みんながみんな、運営するのにSSL証明書が必要とか、まだまだ敷居が高いよね。


 Mastodonサーバーを維持するのがライセンス上も無料ではないという点が少し気になる。WinnyやSETI@Homeのノードを立ち上げるのにそんなものはいらなかった。


 技術的に荒削りだしカルチャー的にも未発達なのは確かなんだけど、やる気のある若い人たちがまあなんとかしようとしてるんだからやってみりゃいいじゃねーの。


 面白えじゃねーよ。やってやろうじゃねーの。みんなまとめてめんどうみようじゃねーの!



 と、「狂い咲きサンダーロード」を見て思った。