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shi3zの長文日記 RSSフィード Twitter

2017-04-20

Mastodon、今度はリアルイベントへ! 4月28日(金) Mastodon会議開催決定!  05:54

 Mastodonがめちゃくちゃ盛り上がってる。


 盛り上がってるついでに、僕が昔から欲しかったBotを作ってみた。

 このBotは、コーネル大学図書館のarXiv.orgのArtificial Intelligenceカテゴリーへの新規投稿を監視し、新しい論文をニューラル翻訳して1時間おきに呟く。


 もう毎日、多くて20本以上の論文が発表されるので辛いし、あとやはり日本人なんで、英語の一覧がバッと出たときにただでさえ難しいこと書いてあるから読むのが辛い。また、タイトルだけでは内容がぜんぜん想像できないなどの問題があり、どうしてもarxiv.orgをチェックするのを怠りがち。そんなモノグサAI開発者を救うためのBotであり、せっかくだからAI情報を配信するUEI公式Mastodonアカウントで配信してみた。

https://mstdn.uei.co.jp/@info

https://i.gyazo.com/f9db9ece9601b4e00519679596260235.png


 正直、日本語になってもチンプンカンプンではあるが、「あ、なんか自然言語かな」「あ、なんか超解像かな」という雰囲気を知るには十分なので、気になるものがあったらarxiv.orgのリンクを踏めばいい。どうせ人間の有限な時間では全部見ることはできない。


 自分に関係あるか、興味あるか、だけ確認できればいいのでとりあえずこれで運用してみる


 Mastodonボットを作るのが信じられないくらい簡単だったので、これは流行る氣がする。なんか、N高校とかで教えるのがちょうどいい感じ。


 まあうざいFavoボットとかたくさんありますが


https://i.gyazo.com/d1e6985f4517a12350244fae76d18b15.png


 さて、Twitterとは真逆のデセントライズ、非中央集権化を標榜するマストドンですが、一昨日の夜にいきなり遠藤さんからメッセージが来て「来週イベントやることにしたから出てよ」というので急遽登壇することになりました。こちらは有料みたいですが、もうすぐ満席になりそうなのでもっと大きい会場を探し中。


 僕意外にはmstdn.jpにサーバーを提供してるさくらインターネットさんが話をされるみたいです。他にも登壇者は増える予定。


http://ascii.jp/elem/000/001/470/1470487/


 その直前にPixivさんがMastdon/Pawooの技術というネタでPixiv Nightの開催が決定

 こちらは無料で技術寄りのイベントというのもあってか、即満席。まだ抽選には間に合うっぽいのでダメモトで申し込むことも可能


https://pixiv.connpass.com/event/55613/



 既にマストドン上で「なぜ企業がこういうイベントをやるのか/企業しか話さないのか」という批判が出現していて、まるでインターネットの歴史を早回しで見ているかのようですが、20世紀は「本来軍事と学術用に造られたインターネットで金儲けするとは何事か」という苦情が雨あられと来たものです。最近そういうこと言う人いなくなりましたけど。



 企業が積極的にオープンコミュニティに参加しようとするのは、そのコミュニティに将来性があり、健全性が期待されているからだと、僕は考えます。


 そして完全な善意に期待するのみではP2Pネットワークは発展できないどころか、邪悪なものに堕ちてしまう可能性も秘めてしまっています。


 Mastodonのイメージは今のところクリーンです。悪いことをしようとしても、実現するのがなかなか難しそうだからでしょう。


 また、MastodonのソースはAGPLというライセンスで守られています。これは、ソースをフォークしてサーバーを立ち上げた場合であっても、改造したら改造した部分のソースコードを公開しなければならないというものです。


 ですからPixivのPawooも、ドワンゴのfriends.nicoも改造部分を含めたソースが公開されています。


 これまでの企業の常識から言えば、クラウドサービスのソースコードを公開するというのはあり得ないことでした。それが競争力の源泉だと信じられていたからです。


 しかし現在、そう考えている人はほとんど居ません。奇しくも、Mastodon自体が、単に無改造で運用するには難しいシロモノになっているからです。


 Mastodonが健全に発展し、その発展を維持するためには、健全な企業の活動と結びつくのが最も確実で健全な道です。


 企業は本能として、寄生するプラットフォームを発展させ、維持し、そのためのコストを払います。そのコストをどこからどうやってひねり出すか、というのはMastodonのコミュニティの将来性を考えたときに最も重要なポイントになります。


 Pixivやドワンゴなら自社サービスの会員数を増やしたりロイヤルカスタマーとして囲い込むというモチベーションが、早期の導入につながっています。


 本来はてなやAmebaあたりもとっとと参入するべきですが、まあなんせ一週間しか経っていないので経営トップがMastodonの存在を認知していない可能性もあります。


 こういう、既存のコミュニティ運営企業みたいなのはMastodonに絡みやすいのですが、Mastodonの運営そのものでお金を稼ぐ人たちが現れてからが本物と言えるでしょう。


 僕は駆け出しの研究者としてはMastodonに多大な興味があります。

 AIが学習するためのデータを集積する基地としても興味があるし、AIが人間の思考を直接アクセラレートする媒体としても興味があります。


 まあその第一歩が https://mstdn.uei.co.jp/@info のように、AI(単なるBotではあるけれども内部的にはニューラルネットを使ってるからAIと呼んで差し支えないと思います)が人間のやっている作業を一部代替したりする世界には未来があるような気がするのです。


 まだ根性がなくて作ってませんが、運用が安定してきたら、たとえば論文の紹介投稿にファボされたりブーストされたりしたら、関連する過去の論文をリプライするとかするともっとAI的になるかもしれません。


 そのためには論文の傾向をベクトル化してベクトル近傍探索できるようにしておかないといけませんが・・・まあとりあえず英語論文ならWord2Vecでもいいのかな。いやダメかな


 まあとにかく企業の健全なる活動に、Mastodonをどうやって取り入れていくか、このあたりが28日のテーマになると思うんですよね。


 とはいえ遠藤さんにはもっとユーザーに近い立場の人にも喋って貰ったら、と提案はしています。