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shi3zの長文日記 RSSフィード Twitter

2017-06-02

もしも有能な女性が魔王の秘書になったら・・・という秘書あるあるとファンタジーあるある 07:03

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 新潟に一泊二日の出張をしたあと、台北に一泊二日という弾丸トラベルに来ている。

 あまりに一人で寂しいので、マストドンで妄想デートという連載というか遊びをやっているのだが、事情を知らない人がみたらなんだかヤバイ人みたいに見えるので説明しておくと、妄想デートとは、一人で出張しているにも関わらず、誰かとデートしているという妄想を垂れ流す遊びである(うん、事情を知っていてもヤバイ人であることに変わりはなかった)。


 とてもいい年をした大人がやる遊びとは思えないが、妄想するにもいろいろと設定とかデートコースとかを考えなければならないのでそれなりにアタマを使う。シラフの時はちゃんと起承転結を考えて組み立てられるが、酒飲みながら妄想すると最後がウヤムヤになるという欠陥がある。


 妄想デートの相手の選定も難しいので、完全に架空の人間にするか、シャレの通じる知り合いにするか、やや荒唐無稽だけど芸能人にするかという三段階がある。


 妄想というのはなにかと都合がいいので、妄想しながら「現実はこうはいかないな」と冷静になったりする。


 マストドンらしいところは、そこにオーディエンス(フォロワー)がツッコミが入ったり、妄想に介入してくるところだ。むかしのTwitterみたいだけど、マストドンは500文字行けるので、リレー小説的なこともできるだろう(そういやそういう手法流行らなくなったな最近)。


 さて、出張のお供はKindle本である。

 Kindle本があると時間がかなり潰せる。


 今回の出張にあたり、いろいろな漫画を導入したのだが、ひとつ面白い作品があったので紹介したい。




 この漫画、表紙からして凄い。「世界から(私以外の)人間を根絶やしにしましょう」と秘書が語りかけてくる。


 秘書はメガネを掛けているというステレオタイプはいつから生まれたのだろうか。

 メガネを掛けていると知的に見えるという古典的な手法だが、現実の秘書がメガネをかけているのを僕はあまり見たことがない。


 僕は仕事柄、色々な秘書の人と知り合う。秘書っぽいやつらはだいたい友達である。

 すると秘書あるあるみたいなものにたどり着く。


 たまに面接で面食らうのは、「一般事務で応募しましたが、頑張れば社長秘書とかにしてもらえるんでしょうか」と言われることだ。一般事務と秘書はぜんぜん違う仕事で、一般事務を極めると、普通は一般事務という仕事の中で昇進していくはずだ。なぜ秘書が一般事務の最終型のような形で認識されているのだろうか。



 この質問を受けたのは一度や二度ではないので、秘書という肩書に憧れを持った人が中小企業を受けるのだろう。そんなに誰でも彼でも秘書になったら会社には秘書ばかりになってしまうではないか。


 有能な秘書は時にボスを上手くコントロールし、ボス以上にボスの部下をコントロールする。このスキルは一般事務では決して身につかない。


 「魔王の秘書」は、まさしくそのような秘書だ。これは漫画だが、魔王の秘書は他のどの漫画に出てくる秘書よりも秘書らしい。たいていの漫画に出てくる社長秘書はほぼ働いてない(せいぜいスケジュール読み上げるくらい)が、魔王の秘書はそもそも役人としてかなり有能である。


 たとえば魔王の秘書は、魔物を配置転換し、最強の魔物を真っ先に幼い勇者の暗殺に向かわせたり、魔物の労働環境を改善し、求人で大きな成果を上げたりしている。


 魔王の秘書が計画すれば、世界征服は72時間で可能なのだが、魔王や魔物がそのペースに着いてこれないので仕方なくダラダラと勇者が来るのを待っているという格好だ。


 魔物の面接とか、魔物の匿名インタビューとか、ダンジョン飯以来の「描かれざるファンタジー」を描いているんだけど、これがちゃんと現実社会の風刺にもなっていて面白い。



 魔王の秘書で一番おもしろいと思ったのは、さる王国の秘書(本作の主人公)が魔物にさらわれた時、王が無駄に心配をしなくて済むように秘書は辞表を部屋に書き残して去っていった。


 そのときに王は諸手を挙げて喜ぶのだ。「やったー!ついに解放された!」と。


 確かにそういう性質、ボスを抑圧する性質を秘書は、特に有能な秘書は持っている。

 ボスをコントロールできるのは秘書だけだからだ。


 この作品を書いた人は秘書の経験があるか、秘書が身近にいるのではないか。

 とにかくこんなにリアルに秘書を描いた漫画というのは初めて読んだ。


 このネタでどこまで引っ張れるのかわからないけど「一巻」ということなのでぜひ続いて欲しい。