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shi3zの長文日記 RSSフィード Twitter

2017-07-13

私の彼ってアル中かも?・・・と思ったら読ませる本 05:37

 土日にあまりにもやることがないとやることがなさすぎて人生を早送りしたくなる。

 早送りというのは、主観的時間を短縮することなので、海馬の機能を人為的に底下させて意識化しにくくする工作が有効である。低下した意識は主観的時間を短縮する。もちろん客観的時間はそのままなので年を取らないわけではない。


 というわけで特にやることがなくやりたいことがない週末は暇つぶしに酒を飲んでいたんだけど、もうかれこれ20年近い付き合いの同僚であるモーレツことシン石丸から、「機能性を酒に求めるとアル中になるぞ」と言われ、まさか中毒というほど自分がアルコールに依存しているわけがない、と思っていたのだが、「いいからこの本を読め」と紹介された本を読んで考えが変わった。


 それが本書、「今夜、すべてのバーで」である。


今夜、すベてのバーで (講談社文庫)

今夜、すベてのバーで (講談社文庫)


 本書は中島らもの実体験をもとに書かれたフィクション風ノンフィクション的小説だ。


 中島らもといえば、朝日新聞の「明るい中身相談室」での迷回答が毎週楽しみだった。

 本書によれば、中島らもは二十歳の頃から毎日ウィスキー一本を空け続け、ついに36歳で肝硬変の予兆が出て入院するという筋金入りのアル中である。


 この頃の描写がほんとに怖い。白目は濁り、なにを食っても吐いてしまい、唯一のカロリー源はアルコールのみ。ついに事務所で倒れてしまい、そのまま病院に担ぎ込まれる。



 本書はアル中として入院した人々がいかにアルコール依存から抜けられないまま死んでいくかということが淡々と描かれている。


 特に肝臓の生検のシーンが怖くて、頭のなかでリアルな映像を想像してしまってもう酒飲む度に思い出すようになってしまった。


 やはり古来から言われている格言である「日が高い時間から飲んではいけない」は本当だったのだ。

 


 というわけで今日は健康診断であり、昨夜も今夜も酒は飲んではいけないのだが、これまでは酒が飲めない健康診断なんかヤダヤダ、と思っていたけど、「健康診断を口実に酒を飲まなくて済む」とポジティブに酒と向き合えるようになった。・・・・気がする。


 最近は付き合いでもなければ酒を呑むことも激減し、うん、なんだか多少は健康的な生活を送っている気がする。


 んで、結局、中島らもは肝硬変にはならなかったんだけど酔っ払って階段から落ち、そのまま脳挫傷で意識が戻らないまま死んだ。52歳だった。


 いまどきの52歳はまだめちゃくちゃ若い。仕事ざかりである。


 オレは少なくとも80までは元気に働くつもりなので、52歳で死んだら浮かばれない。結局、成功の秘訣は長生きであり、元気でいきてる限りは人間は無限の想像力を働かせて頭を使い続けることができるのだ。


 リチャード・ファインマンは最高の玩具は自分の頭脳だと言い、彼の宝物である頭脳を壊さないため、決してドラッグを試さなかったという。ファインマンは69まで生きた。死因は癌だ。


 当時に比べたら医療技術の進歩は凄まじいのでまああと20年もすれば今より癌の心配は減っているだろう。


 コンピュータの世界では神とも言える存在であり、コンピュータグラフィックスとヴァーチャル・リアリティの発明者、アイヴァン・サザーランドは79歳でなお現役であり、新世代コンピュータの研究活動を続けている。やはりこうでないとな。