宇宙はどうもやっぱりホログラムらしい

 やっぱりホログラフィック宇宙論が有力になってきているらしい。

 専門知識がない人でもかなりわかりやすく説明しているビデオがあるのでこちらを参照のこと

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 かいつまんで言うと、宇宙が時間軸を持った三次元空間であるというのは幻想であるということ。

 我々がみる空間は宇宙の地平面に映しだされたホログラムの幻影に過ぎない。


 「そんな馬鹿な」と直感的には思うかもしれないが、そもそも今の宇宙論は直感に反すること、たとえば多世界解釈や確率雲といったことがなければ説明できないレベルまで来てしまっている。


 我々は、いわばDVDの映画の登場人物だ。

 すべての感覚はあり、すべての実感はあるが、現実の宇宙は平面に記述された情報にすぎない。全ての本質は情報にあり、エネルギーと物質は副次的なものであるという考え方だ。


 いまのところこれに時間軸は含まれていないから、厳密にDVDの登場人物ということにはならないが、一体全体、二次元宇宙において時間軸がどのように作用するのか僕には想像もつかない。本質的にはゲーム内の登場人物がゲームのプログラム自体を解き明かすくらい難しいのではないか。SAOか。


 先のビデオでは、ホログラフィック宇宙論の仮説を説明する前に「あなたの人生を永遠に絶望させてしまうかもしれません」という注意書きがある。


 つまり、すべての物事は宇宙のどこかで予め決められたことに過ぎないのかもしれない。


 この事実に対してヒステリックに対応する必要はない。


 なぜなら、物理学は、これまでもだいたい同じような仮説のもと動いてきたからだ。

 たとえばスピンネットワークの相互作用によって現象が起きているのだという仮説は、逆に言えば宇宙のある時点の状態を定義できれば、その後起きることはすべて自己生成によって決まってしまうということになる。


 つまり、我々が生きて呼吸しているのも、仕事して恋をして、疲れて眠るのも、怒ったり泣いたりするのも、宇宙が発生した瞬間から決まっていたというスタンスは、物理学全体を通してあまり変わっていない。


 例外は自由意志があるかないかだが、そもそも自由意志などないのだ、というのが受動意識仮説である。


 これら最先端の洞察を総合すれば、宇宙で過去起きたこともこれから起きることも既に決定されたことであり、我々は自由意志があるかのように錯覚しているに過ぎない、と考えることもできる。


 全ては神のみぞ知るのだ。


 しかし一方で、意識を含めて量子的現象は確率雲の中にある。

 そして宇宙は分裂し、互いに斥力が働く。


 とすれば、自由意志とは、あるいは確率の収束にのみあると考えることもできる。


 自分が何かを決める、意識するということは、宇宙を定義する別のホログラムプレートを選ぶということかもしれない。


 仮にそのようにして宇宙が分裂して、分離する宇宙の一つだけを選びとることができるとしたら、それはそれで自分の未来を自分で選択できるということなのかもしれない。


 確率雲同志が相互作用することもあるだろう。

 

 つまり人を含めあらゆる生物、いや、あらゆる意識は、それぞれの確率雲の中でそれぞれの宇宙を選びとっているのかもしれない。


 もちろんホログラフィック宇宙論も多くの物理学的仮説のうちのひとつに過ぎない。

 しかし少なくともニュートンの万有引力アインシュタイン相対性理論よりは進んだ考え方の一つであるのは間違いない。


 科学は仮説を提示し、それを新しい仮説が否定することで発達してきた。

 

 その都度、宗教的な批判にさらされてきている。

 科学にとってもっとも重大な敵は、人々の心の奥底にある「そうであってほしい」という気持ち、つまり信仰だ。


 これは科学者自身にも言える。


 アルベルト・アインシュタインは「神はサイコロをふらない」という自らの信念を最後まで曲げることができず、量子論を否定しつづけて死んだ。しかし今、量子論を否定する科学者はどこにもいない。それは単純な事実であり、相対性理論がある程度まで正しいのと同じ程度に確からしいところまで来ているからだ。


 しかし直感に反するという意味では、そもそも万有引力の法則にあった前提、すなわち物体を加速し続けると速度が無限大になってしまうという問題に対して、アインシュタイン自身が光速度不変として否定したことだって十分、直感に反する。普通に考えたら光の速度に近づいたら時間と空間の方が歪むなどとは考えられない。


 しかし観測によってそれが確かめられると、誰もニュートンのようには考えなくなった。

 

 量子論も直感に反したし、超ひも理論もループ量子重力理論も十分、直感に反している。だとしたらホログラフィック宇宙論も同じく実際には正しい可能性がある。それが仮に正しかったとしたら、同時に意識やものの考え方といったことり秘密もわかるかもしれない。昨日も書いたとおり、量子論と心理学には相関性がある。


 ホログラフィック宇宙論の正しさをどのようにして計測するのかは僕には想像もつかないが、そのうち誰かが見つけてくれるだろう。僕の生きているうちだといいけれど

shi3z
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