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2006-10-23 句集が完成するのは、いつのことでしょうか

水原佐保『青春俳句講座 初桜』

 隣の教室から、カンニングはできるのか。どうして他人宛の郵便物がバラバラの手段で届くのか。お茶会に招かれた姉の恋人が雛飾りを見て逃げ帰ったわけは。高校生のさとみと俳人の花鳥先生が挑む日常の謎


 第9回角川学園小説小説大賞優秀賞受賞作。以前、「気になる1冊」として取り上げたこともある作品。その紹介文から、北村薫さんのような雰囲気を感じていたのですが、さすがにそこにはまだ手が届かない気がしました。*1


 日常の謎を扱う場合、「いかにその謎が魅力的であるか」という点が大きなポイントです。例え文章が稚拙であったり、あるいは真相に脱力しても、謎が魅力的であればその欠点を補うことができる気がします。この『青春俳句講座 初桜』の場合、「桜」で扱ったカンニングの謎は魅力的だと思うのですが、他の2作で扱われる謎がイマイチ。どこがどう魅力的なのか、イマイチなのかと言われると答えようがないのですが。

 もう1つ言うならば、俳句と謎の結びつきが薄く感じられたのも残念でした。


 このように書いていくとかなり印象が悪そうですが、決してそういうことはありません。ちょっと硬めでそれでいて温かみを感じる文体もいいと思うし、ミステリとして謎にはしっかりとした真相がつけられていて、結構好きな作品集だったりします。おそらく遠くない将来に続編が発表されるでしょうから、そこからが本当の勝負でしょう。とにかく続編に期待です。


収録作:「桜」「菫」「雛祭」

おすすめ平均
stars小諸市民にはたまりませんね

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asin:4048736930rakuten:book:11872556

*1:一部に京極夏彦さんを引き合いに出した感想書評があるようですが、残念ながら京極作品は未読なので比較できません

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