布施

おはようございます。

今朝は下関・愛宕寺におります。台風一過、一日早ければ新幹線が止まって難儀していたかもしれません、人生何があるかわかりません、だからこそ日々の感謝が大切です。京都駅も小倉駅も人でいっぱいでした。
明日は秋の彼岸の入り、愛宕寺「秋季・彼岸会法要」です、おまいりください。皆さんよくご存知のようにお彼岸にご先祖様の供養をなされば、殊更の功徳があります。一番の功徳は親を敬う、ご先祖様を敬うことにあります。何ごとも因果、良い結果を得ようとすれば種を蒔き、育てなければいけません。種を蒔く行為が先祖供養、育てる行為も日々の先祖供養です。
蒔き育てれば、芽が出るかな?育つかな、実るかななどという心配はいりません。供養そのものが道理だからです。日々精進しましょう。
彼岸の一週間はどのように過ごすことが良いのかということで、俳聖といわれた芭蕉翁は「菩提の種を蒔く日かな」と歌いました。菩提の種を蒔く、明快に彼岸の過ごし方を歌ったのです。特にお彼岸の一週間に「六波羅蜜の行を修すこと」と言われたのです。言葉を大切にした芭蕉翁のことです、実践したのでしょう。
六波羅蜜の行とは「布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧」のことです。一番目の布施行は家、自身の基礎・土台となるものです。布施行が確かであれば、あらゆる願いを立てたとしても上に載る、載せられるのです。
すぐ出来ます「無財の七施」を行いましょう。お金も物も何もいりません、私たちがやろうとする気持ち、そしてやろうとしたらやめない、持戒することです。
一には身施、肉体による奉仕。二には心施、他人や他の存在に対する思いやりの心。三には眼施、やさしきまなざしであり、そこに居るすべての人の心がなごやかになる。四には和顔施、柔和な笑顔を絶やさないことである。五には言施、思いやりのこもったあたたかい言葉をかけることである。六には牀座施(しょうざせ)、自分の席をゆずることである。七には房舍施(ぼうしゃせ)、わが家を一夜の宿に貸すことである。
以上の七施ならば、誰にでもできることであります。日常生活の中で行えることばかりです。無財の七施を一週間行じますと、素晴らしい人生の基礎・土台が作られます。七施は人生、対人関係では一層の功徳をもたらすことでしょう。
明日10時から下関・愛宕寺の「秋季・彼岸会法要」を厳修いたします。是非おまいりご焼香ください。今日は布施の心を大切にして行動してはいかがでしょうか。

世界平和をお祈りいたしましょう。Flower in your mind・ありがとう・心に華を咲かそう。
日々の徳目、勤勉・質素・社会と人のために一隅を照らす。