Wake Up, Girls! 2ndライヴツアー開幕

 日付替わって昨日7月20日より、Wake Up, Girls! 2ndライヴツアーが、大阪なんばHatchを皮切りにスタートした。

 もうすっかり筆が重たくなり、昨年春のWUG初の単独イベントでいきおい思いの丈を書いて以降放ったらかしになっていた当ブログだが、WUGちゃんの応援は今も変わることなく続いており、ブログやラジオのチェックは完全に日常となっている。ライブ・イベント関係も、昨年夏の1stツアー東京公演(昼夜)、11月のプロジェクション・マッピングイベント、3月の各メンバーソロイベント(まゆしぃ、みゅー、かやたん回参加)、ファンクラブ「わぐらぶ」初回ミーティングに足を運んでいる。12月幕張のWUG vs I-1Clubイベントに参加できなかったのが悔やまれるが、香港競馬遠征とモロ被りだったので仕方がない。まあ、接触系イベントにも欠かさず足を運んでいるワグナーさんから見れば生温い程度だが、一応自分もワグナーを名乗っていいくらいには応援してると自負している。

 さて今回の2ndライヴツアーだが、7/20大阪→8/1福岡→8/8千葉(舞浜)→8/16仙台と4ヶ所公演。自分は当初舞浜と仙台の昼夜のチケットをファンクラブ経由で押さえ、幸い席もなかなかよいところが当たり、8月を楽しみに待つつもりでいたのだが、初日大阪で秋の続・劇場版用新曲「少女交響曲」がお披露目になると公式に発表されたため、昼公演のみ一般販売で急遽購入、参戦してきた。

少女交響曲 *CD+DVD

少女交響曲 *CD+DVD

 セットリストは公式にもエンタメニュース等にもまだ出てないので、詳細は差し控えるが、予告されていた「少女交響曲」と当然予想の範囲内のカップリング曲「素顔でKISS ME」が初披露されたのはもとより、その予想の範囲を越えてチャレンジングな内容で、かなり驚きのステージだった。もちろんいい意味での驚きだ。多分この試みは、今後のWUGの活動にとって、新たな展開への突破口になるだろう。

 上記新曲2曲については、まず先に「素顔でKISS ME」が披露される。これがまず最初の大きなチャレンジだ。明らかにこれまでのWUGにはない曲で、人によってはかなり戸惑いもあったのではないかと思う。まあ敢えて比較するならI-1の「ジェラ」に近いイメージか。これまでライヴではWUGも「ジェラ」を歌っていたけど、自分たちの持ち歌としてこの路線を一つ加えたのは、やはり一つの挑戦といえるだろう。

 そして「少女交響曲」。こちらはある意味王道で、劇場版主題歌としてピッタリだと思う。即ち、アニメ作品「Wake Up, Girls!」の物語を確実に引き継いでおり、デビュー曲「タチアガレ!」が彼女たちの目覚めの曲、「7 Girls War」が7人一つになって走り始めた曲であったのに対し、「少女交響曲」は試練に抗い乗り越えていこうという曲と感じた(もちろん歌詞を一発で記憶できるほど自分の頭はよくないので、飽くまでイメージ)。劇場版のTVCM等で流れば、WUGを知らない人でも耳に止まるようないい曲に仕上がっている。

 もう一つ今回の彼女たちのチャレンジを明らかにしてしまうと、全て歌に徹していたことだ。今までは持ち歌が少ないせいで、どうしても余興的なコーナーが入ることになり、それはそれで楽しいのだけど、今回は衣装替えの間物販用のビデオを流すとかを除けば、徹底して「ライヴ」だった。当然彼女たちにとって、歌やダンスを覚えるレッスンにおいても、本番の体力的にも、これまで以上に大変だったと思う。しかしそこに踏み込んでいけたのは、間違いなく彼女たちの成長だ。

 とはいえ、ファンだからといって手放しに全てを評価するつもりはない。正直に言うと、今日はまだそれらの挑戦を十分には消化し切れてなかったと思う。競馬に喩えるなら、休み明けでまだ完全には息が出来ておらず、手応え良さそうに直線に入ったものの、最後の一伸びを欠いて3着といった感じだ。実際ペース配分を誤ってか、枯れていたとまではいかないものの、最後は喉の調子が今一つだったメンバーもいた。新曲ではマイクの掴みが悪いのか、声を上手く拾いきれていないようなところもあり、いろいろ改善すべき点はあると感じる。

 しかし続けて競馬に喩えるならば、今日は休み明け一叩き目の毎日王冠だ。次に初公演となる福岡が、3歳馬や別ステップを進んできた馬たちと最初に相見える天皇賞(秋)。最もキャパの大きい舞浜アンフィシアターが世界の強豪も集うジャパンカップ。そしてツアー最後となる聖地仙台は、互いの手の内を知る者同士が集まる年末の祭典、有馬記念といったところだろう。福岡は自分は行けないが、一戦ごと、一公演ごとにブラッシュアップし、舞浜、仙台では更に磨きのかかったWUGちゃんたちが見られることを期待しているし、彼女たちなら絶対それに応えてくれるだろう。そういう意味で、ツアーを追いかけるということそのものが、実に楽しみになってきた。

 うん、WUGはまだまだ止まらない。