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浦川留的雑記帖之参

2017-06-28

ラスト・プリンセス

副題は「大韓帝国最後の皇女」。劇場にて観賞。日本統治時代に政略の道具となって日本に渡らされ祖国への想いを持ち続けたまま戦後も長らく帰国を許されなかった恵徳翁主の悲劇的人生を描く、見応え十分なホ・ジノ監督作品。劇中登場する一番の悪役が日本軍の手先となって王家をないがしろにした同胞であるところがひときわ重く、やるせなく。。ヒロインのソン・イェジンも名演でしたが個人的には久しぶりに見るパク・ヘイル君(未だに君付けで呼びたい一人)の魅力を堪能。
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2017-06-27

リベリアの白い血

先日試写にて観賞。リベリアのゴム農園で働く主人公が雇い主の搾取に耐えかねてストに参加するも挫折し、NYに渡るが、ある人物と再会したことから新天地での生活にも暗雲が…。NYを拠点とする福永壮志監督の長編デビュー作。名前しか知らなかったリベリアという国の闇、それと共に主人公の闇もじわじわと浮かび上がってくる、日本人監督の作品と知らずに見たとしたらおそらく監督が日本人とは思わなかったであろう腰の据わった1本。
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2017-06-26

旅する写真家

副題は「レイモン・ドゥパルドンの愛したフランス」。試写にて観賞。2012年の東京国際映画祭でかかっていたことも、国際的に知られるフォト・ジャーナリストだというレイモン・ドゥパルドンの名前も知らなかったドシロートな私ですが、その長きにわたり撮りためた多種多様な映像がなんとも魅力的なのと、じゃあその彼が写真を撮っている姿を至近距離で撮っている(つまり、そこまで信用されている)監督は誰なのだろうと思っていたら(例によって何も知らずに見たもので)その奥様クローディーヌ・ヌーガレだと途中で気づいてこれまた感服。戦地のヘビーな映像であれ日常的な微笑ましい映像であれ有名スターの映像(若き日のアラン・ドロンとか!)であれまるで吸っていたタバコをぽいと捨てるようなさりげなさで惜しげもなく次の映像に切り替えていく編集がオシャレというか贅沢というか…映画を見ながら自分も運良くそこに居合わせることができたような充実感にひたっておりました。
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2017-06-25

樊少皇小10歳嬌妻宣布懐孕

というタイトルのこちらの記事を見て、樊少皇の奥さんが賈暁晨という名であることを遅ればせながら知ったのですが、どーいう人かしらと思って検索したら「打擂台」のヒロインでした!すいません今知りました!めでたしめでたし。

2017-06-22

静かなる情熱 エミリ・ディキンスン

昨日試写にて観賞。生前わずか10編の詩を発表したのみで、死後に名声を得た19世紀のアメリカの女性詩人エミリ・ディンスンの伝記映画。劇中要所要所で朗読される感受性豊かな数々の詩と対照的に自己愛とコンプレックスが複雑にからまってこじれてしまったような実生活での孤独感の底知れなさと、文学の世界がまだ男中心だった時代の上流家庭の礼儀正しくもどこか虚飾に満ちた人間関係の濃密さにクラクラしそうでした。
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2017-06-21

レイルロード・タイガー

こと原題鉄道飛虎」。劇場にて観賞。「硬漢」でその名を知った丁晟監督、ジャッキー主演作はこれが3度目ということで信頼度はかなりのものと思われ期待しておりました、ら、前半なんだかゆるくて大丈夫かなと思っているうち後半ぐんぐん面白くなってホッ。抗日モノなのでニッポンの一般の(?)お客さんはそれだけで引いてしまうかもしれないけれどそれを予想してか(してないか?)殺伐とした場面であればあるほど無理くり笑いをぶっこんでくるというなかなかの離れ業というか力技を見せていただきました。この映画で復帰した房祖名とかゲスト出演(?)の王大陸とかスペシャルゲストのあの大スターとか色々楽しい出演者の中で、王凱が一番男前で一番美味しい役どころだったのが嬉しかったり(個人的感想です)。ラストの NG集、馬雲ネタには爆笑。
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2017-06-20

戦争のはらわた

試写にて観賞。サム・ペキンパー監督の大傑作が公開40周年となる今年の夏にデジタルリマスター版でリバイバル公開の運びとなったわけですが、恥ずかしながら自分はタイトルも評判も知っていたもののこれが初見で、しかも香港脳だもので途中でこれってジョン・ウー映画だなどと思ってしまい速攻で「じゃなくってジョン・ウーがペキンパーだから!」と思い直したりしつつ、ただただ圧倒されました。今もいろんな地が戦争の狂気から抜け出せないばかりか自分の国の権力者たちまでなし崩し的に狂ってきている時代にリバイバル公開されるのは偶然じゃない気がいたします。そしてジェームス・コバーンが昔から大好きだったけど改めてかっこよすぎた(惚)。
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2017-06-19

狂獸

我らが(!)張晉に余文樂、吳樾、林家棟、曾國祥という楽しみすぎる面々の新作バイオレンス映画。こちらとかの記事によれば目下開催中の上海映画祭にて9月15日に公開と発表されました。アクションの撮影も相当ハードだったようですが、記事の中で個人的に一番気になった情報は金髪頭の造型のため張晉の髪がだいぶ傷んでしまったという……これがきっかけで抜け毛にならないとよいですが……。監督の李子俊という名前はこれまでノーチェックだったもので、検索してみると助監督の経験の長い人のようで「クレイジー・ナイン」では執行導演だったとか。楽しみ!

2017-06-17

張博士

6月12日の本欄でお知らせした上映会にて観賞。文革で学業の中断を余儀なくされた後、ロシアで通訳になることだけを目指して四川大学のキャンパスの片隅に長年勝手に住み着いている男の日々を追ったドキュメンタリー。男が通いまくる役所の中にもカメラが普通に(?)入っている今ではとてもありえない(らしい)フリーダムな感じや、ある時点で頭の中の時計が止まってしまった感のある地元の名物男を面白がっているのか哀れんでいるのか心打たれてか周囲の人たちの多くが親切に接している様子が印象的な、2002年の作品。こうした中国でも日本でも滅多に見るチャンスのないひと昔前のドキュメンタリーはたくさんあるそうで、今後も定期的に上映会が行われるようです。お楽しみに。

2017-06-16

ジーサンズ 初めての強盗

試写にて観賞。放題はいかにも能天気(原題は「Going in Style」)ですが、話としてはまんまそれ。ナンパ狙いの美術うんちくジジイはご退場願うとしてこの映画の愛すべき3ジジイならお友達になりたいかも、というキャラクターを錚々たる主演の“サー”マイケル・ケインモーガン・フリーマンアラン・アーキンの名優3人組が味わい深く見せてくれます。ニッポンでリメイクするならさしずめ…と勝手に想像してみるのもまた楽しいけど、でも無理だろうな、決定的に違うなと思ったのは、ニッポンなら多分「家族に迷惑がかかるから」犯罪どころじゃないという発想になると思うんですがアメリカだとそこは個人の問題であり決断であるところ。その点、妙に感じ入ってしまいました。
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