セールスマン

先の米アカデミー賞で最優秀外国語映画賞を受賞した表題作のアスガー・ファルハディ監督が現在映画祭開催中のカンヌにて3ヶ月遅れでオスカーを受け取ったという中華な記事がこちらに。米大統領が排外的な大統領命に署名したことへの抗議として監督と主演女優タラネ・アリシュスティがアカデミー賞への参加を取りやめたことで話題になったこの映画、先日試写にて観賞したのですが、さすが「彼女が消えた浜辺」や「別離」でうならされたファルハディ監督の腕の冴えは本作でも圧倒的。不勉強ながら自分はアーサー・ミラーの有名な「セールスマンの死」を読んだり観劇したりしたことがなく、それが劇中劇の形で主人公たちの現実の苦悩やすれ違いと分かちがたく結びついているはずの部分に関しては読みきれておらず後で読まなきゃと思いつつ今に至っているわけでありますが、それでも文句なしに完成度の高い映画であることは間違いないと思えました。
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