空と風と星の詩人〜尹東柱の生涯〜

試写にて観賞。朝鮮半島が日本の統治下にあった時代に日本の大学に留学中、治安維持法違反の疑いで逮捕され獄死した韓国の国民的詩人・尹東柱ユン・ドンジュ)とその従兄弟で民族独立を悲願としたソン・モンギュの短い生涯を描いた、「王の男」や「ラジオスター」のイ・ジュニク監督作。特集上映「ハートアンドハーツ コリアン・フィルムウィーク」のラインナップの1つで、戦時中の公安や特高の描写は見ていてツラいけれど、そのひどい仕打ちを強調するというよりもっと抑制的なモノクロ画面と劇中で朗読される数々の詩のみずみずしさによって青春映画のようなたたずまいを獲得している、鎮魂の映画でした。