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浦川留的雑記帖之参

2018-11-27

象は静かに座っている

こと原題「大象席地而坐」。先日FILMEXにて観賞。事前に自分が知っていたのは監督の胡波がこの長編デビュー作を完成した後に29歳の若さで自殺したこと、そのためこれが遺作ともなってしまったこと。後に世に出て高く評価され、先の台湾金馬奨では最優秀作品賞を獲得したこと。4時間近い長尺であること。映画の内容ではなくそういう前知識だけがあり、そのためあらかじめ痛ましさや重さを覚悟しつつ大きな期待とともに観たのですが結果的にこの映画は確かに4時間をかけて観る価値があると素直に感じました。それでもしばらくは「特殊な背景を持つ映画だから悪く思うことができないのかも?」と自問してみたりもして。でも考えすぎだった。今あらためて反芻しても絶望と怒りと水の中でもがくような切実さがしみわたってくる、家庭に居場所のない4人の登場人物それぞれの運命が奇妙な縁でまじわる1日の物語が永遠に終わらない物語のようにここではないどこかへ観るものを連れていく、深く哀しく美しい作品。4人のメインキャストがそれぞれすごく良かったんですが、個人的には本作のクールなヤクザが「ニセ薬じゃない(我不是薬神)」の金髪もじゃもじゃ頭の章宇だったと後から知ってぶっ飛んだ。章宇、これからどんどんビッグな役者になりそう。
かえすがえすも監督の不在が惜しまれます。合掌。

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