5.肩こりと背骨の柔軟性1

背骨、一つ一つの椎骨の形、変形、奇型といったもの、
あるいは老化現象による骨粗しょう症の進み具合等は
レントゲン写真でよく分かるのですが、
その写真で全く分からないのが柔軟性の度合でしょう。
椎骨と椎骨の後ろ側で作る椎間関節と、間にはさまる椎間板という軟骨とで、
背骨は柔軟に動くのですが、
どの部分の動きが硬くなっているかというのは、
触診した上で押さえてみなくては分かりません。

60歳を過ぎれば、程度の差こそあれ、骨組しょう症でない人なんかいないでしょう。
レントゲンでボロボロとまでいわれた人を押さえてみると、
信じられないほど柔軟な動きをする人がいることは少しも珍しくありません。
20代までは、若さゆえの柔らかさなのですが、それでも固い人は固いのです。
運動選手を目ざす人たちは、
無意識にも自分の体の柔らかい(ということは背骨の動きが柔らかいということ)のを知っていて、
しかも運動神経が発達している証拠といえるでしょう。


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6.猫背を直す

一生のテーマです。
私は常々、老後の健康の第一は猫背にならないことであるといい続けています。
私共の治療院では、いかなる症状で治療に見えても、
猫背を直す、または猫背にならないための、「胸はり体操」を必ずお教えしています。
詳しくは第7章で述べます。
が、ただ体操さえすればよろしいというわけにはいかないのです。
猫背になってはいけない理由を充分に理解して、
何より自分の身長を一生縮めないぞという強い意出力を持ち続けなくてはなりません。
見栄えも大切です。
自分ではそうでなくても、精神的に落ちこんだ「姿」とも見られるでしょう。
「勢」が感じられないのです。
 2つのエピソード。
その1
45歳の主婦。猫背を直してほしいと現れました。
そんな患者さんは初めてです。
どこか貝合が悪いのですかと聞いても、
とにかく猫背を直したいの要求です。
理由をしばらくしてからようやく聞くことができました。
近所の奥さんにいわれたのだそうです。
「奥さんはいいものばっかり着ていらっしゃるけど、ちっとも栄えないわ」
大変なショックだったでしょう。
「どうして?」
「奥さんがあんまりな猫背だからよ」
その、あんまりな猫背が1カ月たらすの間に直ってしまいました。
姿勢のいい人は、他人の姿勢が気になるものなのです。

その2 27歳の禅寺の修業僧です。
これも猫背を直してほしいの2番目でした。
理由は座禅にありました。
自分は絶対に居眠りなんかしていないのに、必ずといっていいほど警策でピシャリとやられるというのです。
私の知り合いの寺まで来て、
和尚さんに、お前が猫背だからそう見えるのだといわれてやって来たのでした。
180センチ近い背丈のために猫背になったのでしょうが、
若さもあって2週間で身長通りになったのでした。
たえず意識することなのです。
胸はり体操でたえず大胸筋を引き仲ばし、
自分の身長通りに、すべての筋肉を習慣づけることであると申し上げておきましょう。

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4.肩こりに伴う症状ー自律神経失調症

自律神経失調症というのは、
患者さんの数ある上訴(苦しみ)にもとづいて、
まざまな医学検査をしても、異常は見つからず、
体験談でKさんが書いているように、胃下垂が見つかるくらいなものなのです。
Kさんの場合は食べられない方の胃下垂であることはお分かりですね。
食べられないでは元気が出るはずもないのですが、
クスリで胃下垂が冶ることは絶対にありません。
自らが長年にわたって押し下げたのですから、自分で冶すしかありません。
逆に、自分で治すことができるのですから素情らしいと思って下さい。
それが胸はり体操であり、腰反り体操であるのです。
40歳代までの人なら、この2つの体操を日に何度となく、励めば励むほど、
約半年の努力で正常位置まで戻ります。
特に検査の必要はないでしょう。
食後の下腹のふくらみが徐々に上がってくるのを、自分で観察できるからです。
上がってくるほどに食欲も湧き、身長通りの姿勢の努力とあいまって、
数々あった苦しみがひとりでになくなっていくのです。
太り始めるでしょう。
中には、もう今以上に体重を増やさない方がいいのでは、
という人さえ出てくるのです。


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4.肩こりに伴う症状ー胃下垂

胃下垂
朝方血圧を計ると、最高が100ミリいかないという低血圧体質の人がいます。
計ったことのない人でも、朝の早起きに弱い体質の人ならそうだと思って構いません。
こんな人たちが腰かけて足を組むクセをつけると、必ずや腰猫背になります。
肩こり、首こりは当然として、胃袋をはじめ内臓下取を起こします。
足を組んだ自分を観察してみましょう。
自ら胃袋を押し下げた姿勢であることに気付くはずです。
胃袋の下端はへその位置であるべきなのですが、
長年に亘ると、恥骨(陰部に近い前側の骨)の中にまで下がります。
同じ胃下垂でも明暗2つのタイプに分かれます。
 1.運動嫌いのタイプ
座ってばかり、腰かけてばかりになると、
あまりにも重力に逆らい過ぎる姿勢のために、
首こり肩こりに加えて、何もしないのに疲れるという疲労感に苛まれるようになります。
息苦しさも加わって食欲もなくなるのです。
痩せて気力も湧かず、次に述べる自律神経失調症へと自らを進めることにもなるでしょう。
 2.運動好きのタイプ
特定の運動とは限りません。
じっとしているのが嫌いで、たえず活動している人々です。
食欲をなくすどころか、旺盛なタイプです。
昔から痩せの大喰いと言いますが、
胃下垂の特徴はどういうわけか私にも分かりませんが、食べても太らないのす。
ダイエットの苦労を知らないで済むのはいいですが、
足を組むクセは止めないと、いずれ腰痛に苦しむ日がやってくるでしょう。

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3.凹円背姿勢(おうえんぱいしせい)-腰痛3

次に高名な医師が、
このタイプの腰痛しか問題にしていない事実を、
腰椎後弯腰痛と対比して一覧表にしてみました。

   腰椎過前弯の注意(医師による)
1.腰を反り過ぎてはいけない
2.あお向けには寝ない方がよい
3.あお向けに寝る時は両膝を立てるか膝の下に枕を入れる方がよい
4.腰が痛い時は海老のように丸まって横寝をするとよい
5.腰かけて、へそのぞき運動をするとよい
6.足は組んだ方がよい
7.前屈体操をしなさい
8.腹ばいになるのはよくない
9.腹圧をかけて腹をへこませなさい
10.腹筋を鍛えなさい
11.水泳で平泳ぎはよくない


    腰椎後弯の注意(筆者による)
1.腰はたえず反りなさい
2.あお向けに寝て両足は伸ばしなさい
3.膝を立ててはいけない。膝ではなく腰の下に枕を入れるのはよい
4.ますます腰猫背になる。いけません
5.必要ない
6.とんでもない
7.後屈体操に励みなさい
8.腹ばい読書はよい。だが、あえてはすすめない
9.腹の縮んだ筋肉を後屈体操で伸ばしなさい。しかし腹突出しになってはいけない
10.背筋こそ鍛えなさい
11.平泳ぎ、バタフライができるように努力しなさい

いかがですか。
医師と筆者とでは、まるっきり反対の注意になっているのがお分かりでしょう。
医師の世界では、高名な医師の発言には皆、右へ習えになってしまうようですね。
私はあえて反対しているのではありません。
もう皆さんお分かりのように、全く相反する二様の腰があるということです。
私の注意は腰猫背(腰椎後背)腰痛のものであり、
医師による注意はお腹突出し(腰椎過前背)腰痛のものなのです。
どちらも、それぞれに正しい注意といえるでしょう。

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3.凹円背姿勢(おうえんぱいしせい)-腰痛2

このタイプの人は、腹筋が弱くなっています。
腹圧をかけるといいますが、突き出したお腹をたえず引っこめる努力が必要です。
腕組みのクセを止めて、減量に励む必要もあります。
腹筋を鍛えましょう。
つまり腰の前屈体操が主となるのですが、
背中を丸める体操になってはいけません。
胸はり体操と、前屈体操がセットでなされなくてはならないのです。
[ ]

2枚の写真で、A子さんB子さん共に床に両手が付いているのですが、
腰の部分を観察して下さい。
A子さんの腰椎は綺麗に後弯している(丸まっている)のですが、
子さんの腰椎は過前弯のために、後弯しきれていないのが分かるでしょう。
2人とも20歳の体育大学の学生です。

自律神経の障害は、大腸が過敏に働きやすく、
アルコールを嗜む人だと下痢が起こります。
肥満体だし、下痢して痩せるわけでもないので、心配している人はいません。
この腰椎過前弯タイプのいいところは便秘症は少ないはずです。
それと、椎間板ヘルニアには縁遠い腰であるといえるでしょう。

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3.凹円背姿勢(おうえんぱいしせい)-腰痛1

医療でこのお腹突出し(腰椎の前弯過度。以後、過前弯という)
のための腰痛ばかりをいっているのは日本人の腰の研究がなされていない、
つまり姿勢の研究が全くなされていないからであるといっておきましょう。
この過前弯のための腰痛は、日本人ではまだ少数派です。
筆者の所では10パーセントあるなし。
特徴は多少肥満体の腕組みのクセをもつ方々であると言えるでしょう。
痛みにも大変な特微があります。立っているのが辛い痛みなのです。
例えば電車の中で30分も立っていると、
腰の両側からしめつけられるような痛みが始まるのです。
ああ席が空かないかなあ。
事実席が空いて、腰を下ろすと、痛みが治まってきます。
足を組めばさらに楽になります腰椎の過前弯がゆるむからなのです。
電車を降りて歩いている間は立っているほどではありません。
会社に着いて、デスクワークに入ると痛みも忘れます。
この腰痛は、ほかの腰痛のように勤けないほどの激痛にはなりません。
が、自分で痛くなるのが分かっているため、
冠婚葬祭で立ちつくすような場所や、イスもないような展覧会といった所は敬遠したくなるでしょう。


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