アンノ(ン)夫婦

大泉実成さんのエントリー(エヴァ(ヱヴァ)破見ました - 核と萌えの日々〜ライター大泉実成のたわごと)でちょこっと気になる点が。

そんなわけで僕にはエヴァンゲリオンは相変わらず庵野秀明のプライベートフィルムに見えるのだった。
そういう意味で言うと、真希波・マリ・イラストリアスというキャラクターは僕には監督の奥さん安野モヨコに見えてしまう。

で、真希波に関して大泉さんは「彼女はタフそうである」と書いている。

これって『監督不行届 (Feelコミックス)』の「庵野監督カントクくんを語る」で庵野秀明監督は妻安野モヨコに関しての

嫁さんは巷ではすごく気丈な女性というイメージが大きいと思いますが、本当のうちの嫁さんは、ものすごく繊細で脆く弱い女性なんですよ。つらい過去の呪縛とも常に向き合わなきゃいけないし

という発言を意識されてるのかどうかで意味が違ってくるような気がする。大泉さんが「巷」の「イメージ」通りの安野さんをことを言ってるのか、それとも

美人画報ワンダー (講談社文庫)

美人画報ワンダー (講談社文庫)

のオープニングで披露されている、前作『ハイパー』に寄せられた"ブス"という悪口に心底へこみ*1、「3ヶ月くらい仕事もでき」なくなり、伊豆に逃避していたなんていう彼女のことなのか、で。


『監督不行届』のマンガ本編は、「サブカル/オタク」(つい最近無意味といったような・・・)の分類で言えば明らかにサブカル―そもそもペンネームが『ドグラ・マグラ』筋肉少女帯で、岡崎京子のアシスタントやってて*2、デビュー作がローザ・ルクセンブルグの曲名

ローザ・ルクセンブルグII

ローザ・ルクセンブルグII

―な嫁(素養はオオアリ)を、オタクの鑑な旦那が精神汚染オタク教育していく様が描かれていて、いかにも旦那→嫁の影響が大きいかのように読めるのであるが、前述の「カントクくんを語る」では嫁安野モヨコの作品を絶賛していて、彼女からの影響も強く受けてることも伺わせる。
おそらくアンノンから連想されるのは、以前なら嫁はアンアン・ノンノ*3で旦那はウルトラ怪獣だったろうが、いまではおそらくどっちも共有しているんではないだろうか。



確かに庵野のフェイバリットのひとつ「ウルトラマン」をタイトルに使い、「仁義なき戦い」シリーズの俳優、しかも『代理戦争』の荒木雅子なんていうマイナーロールを演じた役者さんを登場人物名に使用した『働きマン』は・・・


あれ?何が言いたかったんだっけ。もっかい考える。

*1:脚注に「もーわかった。美人がかいてる「美人画報」じゃないって何回もいってるじゃん。」と悲痛な叫び

*2:美人画報』は岡崎のいう「女おたく女」臭いような気も

*3:安野がノンノ読んでたとは思わないけど