「なぜ、今]の嵐・・・で、なぜ後になって?

今更ながらに『蘇える金狼』のパンフを入手。

このパンフの素晴らしい点の一つは、各の文章のタイトルが首謀者ハルキの「いまこそ野性を!」を除いて、「なぜ、いま・・・か」で統一されていることだ。

「なぜ、いま大薮春彦か」平岡正明(評論家)
「なぜ、いまハードボイルドロマンか」長谷部安春(映画作家)
「なぜ、いまトビー門口か」藤田真男(映画評論家)
「なぜ、いま村川透か」飯島哲夫(映画評論家)
「なぜ、いま松田優作か」福田光明(映画評論家)
「なぜ、いま前野曜子か」中根幸夫(音楽評論家)

文章を発注する際にこのタイトルを決めてたようで、文章中に「いま/今」という言葉がうまく使用されている。

なぜ大薮春彦か、ということに答えるのは簡単だ。最高だからである。なぜいま大薮か、ということは時代がようやく大薮春彦の狙撃点に入ってきたということだろう
大薮春彦

だから、いや、までも、そしてからも
「ハードボイルドロマン」

勢いに乗じて村川透は、初の大作「白昼の死角」(72)を世に問うた。あの鬼頭史郎は、これを<経済活劇>と言ったとか。ならば村川透は、アクション映画の晴れがましい旗手だ
村川透