美女が好き!そのヨン 空想美女が好き・・・なのかな


エアリスやユウナとか、エメラルダスや小夜子、GOGO夕張とかゲキカラが好き…ってのは今回置いといて、妙に気になる空想美女―それも石森ヒロインを二人。

吾妻ひでおの『好き!すき!!魔女先生』

シルバー仮面電人ザボーガーまでリメイクされる21世紀のニッポン。もしかしたらとひそかに願っているのがこの『魔女先生』と『プリンプリン物語*1なんだけど、今回フォーカスするのは吾妻ひでおテレビ・アニメ傑作選―1としてアニメージュコミックスで発売された

表紙をご覧になればお解りの通り単独の単行本化ではなく『星の子チョビン』&『ぐるぐるメダマン』という石森原作と石森インスパイア(『がんばれロボコン』)を併録している。なんでそうなってるかというとドラマ放映(1971年10月から72年3月)の途中からの5話だけがテレビマガジンに連載されたから、である。
んで、内容は月のプリンセスがお供とともに地球にやってきて、勤め先の学校で一騒動。途中からテレビ同様アンドロ仮面が登場して敵をやっつけるといったもの。早く言えば」吾妻ひでおお得意の超能力美少女ものなのだが、あまりに得意すぎて「ななこSOS」のななこや「やけくそ天使」の阿素湖素子などとの違いがはっきりいってよーわからんということに。さすがに掲載誌が「TVマガジン」なもんだからエロ方面のサービスは全くと言っていいほど不足しているけど。
てこってキャラクターデザイン吾妻ひでおで深夜アニメなりOVで復活してほしいもんである。

あらためて由美かおるの凄さを知る

『石ノ森ヒロインコレクション』は“仮面ライダー生誕35周年記念作品”『仮面ライダーカブト』とアニメ『009−1』放映を機に発行されたんだけど、またまた『映画『009ノ1』オフィシャルブック 』なんてのが映画の公開にあわせて出てたらしい(ひとまず定価で買う気はゼロ)。サブタイが[THE WOMEN FIGHTERS〜ミレーヌ・ホフマンと石ノ森章太郎が生んだ闘うヒロインたち」なので石森ヒロインについてもそれなりに載ってそうではある。
それにしても、である。映画のタイトル『009ノ1 THE END OF THE BEGINNING』の“BEGINNING”を見るだけで三池崇史の至言

ガッチャマン』という作品は、『ダークナイト』級の映画を撮る力のある者が手がけてこそ光るヒーローであって、今の日本の特撮に関する考え方や技術、総バジェットなどを考えると、我々では力不足なんじゃないかと
映画秘宝』2009年4月号インタビュー *2

を意に介さない愚かものの所業なんだろうけど、もしかしたら『サイボーグ009』の企画を持ち込まれの『009ノ1』だったら『ガッチャマン』→『ヤッターマン』とおんなじことになるんだけど、やっぱり前者なんだろう。
それに加えて、なんで主役がその人なんだろう?まあ『吉祥天女』の小夜子、『ハチミツとクローバー』はぐと同様、なんでわざわざというミスキャスト。フツーに考えること(『ヤッターマン』の深田恭子や『キューティーハニー』の佐藤江梨子など)が苦手の人に予算が握られておるのが三池監督の名言にさらに箔をつけておるような気がする。


ところでこのミレーヌ・ホフマンという(名)フランス系+(姓)ドイツ系もしくはユダヤ系というネーミングに関して石森先生はどんくらい意識的なんだろう。009の場合のテキトーさとは違ってなんか意味があるんだろうか…もしかして『ミレーヌ〜』に載ってるの?買えば解るの?


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*1:深田恭子弾きを逸してしまったよなァ。

*2:参考 http://goo.gl/F0NI8c