じゃじゃオタが非オタの彼女にじゃじゃ麺を軽く紹介するための10店

アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本からインスパイアという雨後の竹の子の狂い咲きみたいなエントリとして。

まあ、どのくらいの数のじゃじゃオタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、(長いので略)、行くべき10店を選んでみたいのだけれど。

あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴う仙台、東京のじゃじゃ麺屋は避けたい*1。できれば盛岡市内、遠くても滝沢村くらいにとどめたい。
あと、いくらじゃじゃ麺屋的に基礎といってもすでに閉店した店は避けたい。

テイクアウト好きが『上田通りほかほか弁当で売ってたじゃじゃ麺弁当』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。
そういう感じ。

彼女の設定は

麺知識はいわゆる「インスタントラーメン」的なものを除けば、はなまるうどん程度は1人で食べている。
サブカル度も低いが、頭はけっこう良い。

という条件で。
まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

白龍分店(内丸)

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「高階*2以前」を濃縮しきっていて、「高階以後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。価格も本店と同じだし。
ただ、ここでニンニク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。
このカスタマイズ性過多な料理について、どれだけさらりと、嫌な味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の旨味を彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のお勧め味付け能力」の試験としてはいいタスクだろうと思う。

HOT JAJA(盛岡駅前通)、小吃店フェザン店(盛岡駅前通)

アレって典型的な「オタクが考える観光客に受け入れられそうな店舗(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの、という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。
「じゃじゃオタとしてはこの二つは“店舗”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

ちーたん(上太田痩野)

ある種のじゃじゃオタが持ってるセットメニューへの憧憬と、ラッキー堂伝説のオタ的な関連へのこだわりを彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも郊外店的な

  • 「童貞的なださカッコよさ」を体現する水餃子
  • 「童貞的に好みな女」を体現するチータン別盛

の二つをはじめとして、オタ好きのする微妙なメニューをランチにちりばめているのが、紹介してみたい理由。

盛岡食堂(高松)

たぶんこれを見た彼女は「上田にも同じ名前の店があるよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。
同じ名前の食堂が少なくとも3店あるのに何の関係もないこと、ここでは唐揚げ定食のほうが大人気なこと、東京ならそれどころか盛岡冷麺と味噌納豆ラーメンまで一緒の店舗になって*3、それが盛岡に逆輸入されてもおかしくはなさそうなのに、盛岡市内でこういうのがつくられないこと*4、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

醤々(本町通)

「やっぱりじゃじゃ麺は地元民のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「白乾児」でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この店舗にかける店主の思いが好きだから。
断腸の思いで復活させて、それでも白龍本店分店合わせたよりも2時間20分短い、っていう営業時間*5が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、その「どうしても営業したい」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。
この営業時間を俺自身は短いとは思わないし、もう延ばせないだろうとは思うけれど、一方でこれが香醤やじゃじゃ麺ぱんだだったらきっちり3時近くまで深夜営業してしまうだろうとも思う。
なのに、日曜定休の上に10時30分〜19時までの営業時間にしてしまう、というあたり、どうしても「自分の思い出を形作ってきたじゃじゃが捨てられないオタク」としては、たとえ店主がそういうキャラでなかったとしても、親近感を禁じ得ない。学生メニューの高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

麺BOX(紺屋町)

今の若年層で麺BOX見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。
わかめ麺よりも前の段階で、中野製麺の哲学とか経営手法とかはこの店舗で頂点に達していたとも言えて、こういうクオリティの店舗が盛岡市内でこの時代に作られていたんだよ、というのは、別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなくじゃじゃ好きとしては不思議に誇らしいし、いわゆるカワトク地下白龍でしかじゃじゃ麺を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

不来方じゃじゃ麺(大通)

この店の「辛さアレンジ」あるいは「具のバリエーション」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。
「限りない組み合わせで食券販売機を埋める」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、だからこそ駅前の味想は"当分臨時休業"以外では終わり得なかったとも思う。
「不要だけど思わず追加トッピングを頼んでしまう」というオタの感覚が今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の源は不来方じゃじゃ麺にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

ぱんだ食堂(みたけ)

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。
こういうつぶれかけ風味の店舗で納豆入りで注文して、それが非オタに受け入れられるか気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

白龍本店(内丸)

9店まではあっさり決まったんだけど10店目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的に本店を選んだ。
分店から始まって本店で終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、わんこそば下火以降のじゃじゃ麺時代の先駆けとなった店舗でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい食堂がありそうな気もする。
というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10店目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。
「駄目だこんなのは。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。
こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。*6

*1:普通は逆だろ、というツッコミは却下

*2:高階貫勝。白龍の初代主人

*3:高田馬場「めぐさめんこ」

*4:嘘です。胡洞駅前店にはジンギスカンと冷麺がメニューにあります……とか言ってたら潰れてたよ、胡洞。

*5:実際には2時間30分

*6:でも、あと残ってるじゃじゃ麺屋って、盛岡じゃじゃ麺と胡洞くらい?