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2007-11-09 恋とホストのケータイ小説のが、熟年不倫小説よりも文学だよ

恋とホストのケータイ小説のが、熟年不倫小説よりも文学だよ

ケータイ小説への批判を、PCのブログで最近多く見る。

映画「恋空」の影響か? 何か、恐れてるのか?


でも、批判の内容が薄い。そして、おっさんくさい。

要は、かつてのヒップホップテクノなんか音楽じゃねえ、って意見と同じ。

ラップなんか、しゃべってるだけじゃねえか、歌じゃねえよ、って。


ケータイ小説を批判する人の言説は、純文学を擁護する文学青年や、ハードSFしか認めないSFオタクなんかの言説に非常に類似しているのが、おもしろい。おまけに馬鹿にしてるくせに、「ガッシ、ボカッ」以外は誰一人ちゃんと読んでないし。


それにしても。

いまだに小説≒文学って思ってる人が多いんだな、って改めて思った。

本好きの多くは、エンタメ系の小説とエッセイと実用書くらいしか読んでないはずなのに。


小説ってのは、本来フトコロが広いメディアだ。

散文を主体に構成されていれば、どんな文体でも、どんな構造でも、どんな媒体に載せても成立し得る、もっとも広義な表現形式が小説の魅力だ。

別に、文語体で社会性のあるテーマで、なんて条件は無い。つうか、昭和時代の文壇の老人かよ。


自称本好きが良く読む凡百の推理小説なんかより、よっぽど私小説で純文学っぽいんだけどな。

それとも、表現形式が書簡(この場合は、メールね)や手記(ブログね)をベースにした口語体の純文学っぽいのに、扱っているテーマが高校生の恋愛とかホスト話とかで、低俗で陳腐って言う批判なのかな。


でも、思春期の悩みなんて、いつの時代もおんなじだろうに。みんな昔は中高生だったことを忘れちゃうんだな。

テーマが恋愛とホストと風俗と病死ばっかり、って意見があるけど、谷崎とか川端だって、遊女とか病死とか、そんなんばっかりだぜ?

昨今もてはやされてる熟年不倫小説の方が、よっぽどくだらんと思うけど。

ナルシシズムは若さの特権。老いたナルシストほど不気味なものは無い。


ケータイ小説は、表現のスタイルは新しい。同世代に支持されている。「恋空」は、中高生の間で空前のブームになりそう。などなど。

数年で消費される文化としては、これだけでも十分。

それじゃ、今後に長く残るムーブメントになるか。

さらには、文学の新しい潮流になるかと言うと、いくつか足りない部分がある(そんなの目指す必要無いかもしれないけど)。


基本的に、従来の私小説の延長から抜け出せていない。まあ、これは近年の芥川賞作品とかでも、そんなんばっかだけど。

そして、意図的に簡略化や独自の表現をしている部分だけでなく、単に稚拙で推敲が足りていない部分もある(これは加筆修正で直せるが)。

だが、それを上回るライブ感とスピード感はある。

でも、ケルアックとか言ったらほめすぎだ(このジャンルで、そこまで洗練された作品は、まだ出ていないから)。


もう少し社会性と同時代性を意識した書き手が登場すれば、文学としても化けるジャンルだと思う。

今までの小説よりも、圧倒的に書き手の裾野が広いから、結構おもしろいことになるんじゃないかな。

だって玉石混交とは言え、数十万人の若者がネットで自作の小説を公開している時代って、単純に凄いと思うんだ。

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