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2008-11-16 学園ものの主人公が片親または高校生で一人暮らしな理由

[]学園ものの主人公が片親または高校生で一人暮らしな理由


学園もののライトノベル、マンガ、ゲームの主人公(男子高校生)

の設定には共通点があります。

 

 

昔から良くあるパターンが、以下の3つ。

 

 

  1.  怖いとか無愛想だと誤解され、クラスの皆からは敬遠されている。
  2.  家庭の事情が複雑で、高校生なのに一人暮らし、もしくは片親。
  3.  女性は苦手だけど、近所に世話焼きの幼ななじみ、隣に住む可愛い同級生、またはブラコンの妹や姉がいる。

 

 

 

これらの主人公の設定は、すべてがライトノベル、マンガ、ゲームの読者層が抱えている、

人間関係」、「自立」、「恋愛」

と言う3大コンプレックスと、うまく折り合いを付けられるように計算されています。

 

 

つまりこれらの主人公設定は、ごく平凡で内向的な読者が

自己正当化をするための言い訳なのです。

 

1.「クラスで敬遠」は、自分が周囲となじめない理由を正当化しています。

 

「俺がクラスとなじめないのは、(主人公と同じく)自分を表に出すのが

下手で周りに誤解されてるから」という言い訳が成り立ちます。

「俺はそのままでいい。理解してくれない周囲が悪い」という自己肯定につながり、

心の負担を軽減してくれるわけです。

 

 

2.「片親、一人暮らし」は、自立していない理由の正当化です。

 

あなたが知っている学園ものの、主人公が片親 or 一人暮らしである率を

考えてみてください。驚くほどの比率になっています。

ライトノベルに見る親子関係の稀薄さ

http://d.hatena.ne.jp/hobo_king/20070613/1181724840


そして大半の作品では、これらの複雑な家庭環境は単なる舞台設定、

キャラ設定であり、物語の中核となるテーマにはされていません。

この設定には、2つの目的があります。

ひとつは、物語を進めやすいという書き手の都合、そしてもうひとつが

この記事のテーマである「コンプレックスの正当化」です。

 

単に片親だったり、高校生で一人暮らしという設定だけで、自立心が強そうに見え、

思春期の恋愛描写や非日常的冒険の邪魔になる、親の心配や家族への甘え属性が

軽減されるのです。

さらに、家庭環境が複雑な読者には共感を与え、普通の家庭で育っている読者には

「いざとなったら俺だって出来る」ということで、今の時点で自立できていない

読者自身の言い訳にもなるわけです。

つまり、「俺が苦労しているのは(主人公と同じく)家庭環境が複雑だから」、

「俺が自立できてないのは、(主人公と違って)うるさい親がいるから」

という言い訳が成り立ちます。

 

 

3.「女の幼なじみ、ご近所、ブラコン姉妹」は、モテない理由の正当化です。

 

学園もののラノベ、マンガの主要読者層は、たいてい女性とのコミュニケーションが苦手です。 

だから、女性の扱いがうまい普通の男を主人公にすると、物凄いバッシングが起きます。

かといって女性が苦手な主人公が、学園ハーレムを築いてしまうのはリアリティが無さ過ぎる。

だから、努力ではどうにもならない生まれつきの環境や、巻き込まれ型にする必要があるわけです。

つまり、「俺が女と接するのが苦手なのは、(主人公と違って)可愛い幼なじみや、

隣に住む同級生や、優しい姉や妹がいないから」と言う言い訳が成り立つわけです。

 

 

このように学園ものの主人公像というのは、今の自分がダメな理由を、

自分の努力以外に責任転嫁しやすい設定にすることで、読者層の立ち位置

や性格を大きく改善しなくても、夢を見られる構造になってます。

 

 

 

さらに、「日常を変えるきっかけ」というのも、常に外からやってくるイベントです。

主人公自身は、いつでも完全に受け身の立場。

これが、空から女の子が降ってくる、的な巻き込まれ型の典型です。

  

 

 引越し、転校、絡まれる、許婚、勧誘される、手違いで選ばれる、親の借金のカタに、

 実は特別な血を引いている、海外の親父から荷物が届く、跡継ぎ、事故にあって生き返る、

 道端で何かを拾う、動物や老人を助ける、子供の頃の約束、異世界召還、etc 

  

これもつまり、「俺が変われないのは、きっかけが無いから」という言い訳になります。

ファンタジーの特徴は、努力や継続ではなく、無自覚の出自やきっかけ至上主義であること。

  

ある日、主人公が思い立って日常の生活パターンを改善する努力をし、

積極的に行動をしたら、半年後には友達や彼女が出来た、

なんて話は絶対に売れません。

リアル過ぎて、夢が見られないから。

 

 

まとめます。 

 

共感を得る主人公像は、ダメな自分の境遇やコンプレックスを正当化してくれて、

さらに幸運が舞い降りたら夢が見られる設定。

 

これが、共感を得るための主人公設定のポイントです。

 

 

この辺りをおさえておけば、中高生だけじゃなく、中二病患者全般に受ける

主人公が作れるのではないでしょうか。

  

解決するコンプレックスを、「職場の人間関係」、「収入と自己実現」、「恋愛と家庭(結婚)」

などに変えてみると、大人向けの魅力的な主人公像も作れるかも知れませんね。

 


続編です。わかりやすい解説付き。

■[恋愛][創作]男を奮い立たせる「魔法の言い訳」 (続・学園ものの主人公が片親〜)

http://d.hatena.ne.jp/shields-pikes/20081124/p1

.

hobblinghobbling 2008/11/17 07:37 >2.「片親、一人暮らし」は、自立していない理由の正当化です。

これが良くわかりません。片親の場合ほとんどが母親のみであることを考えると、単純にエディプスコンプレックスの回避こそが主目的なのでは。

なまえなまえ 2008/11/17 07:52 親のグラフィックスを作るのが面倒だからに決まってるだろうが

hemohemo 2008/11/17 09:46 まあ全部逆にすると確かに渡る世間〜みたいなのができそうだなwww
でも嫌だよ俺は異世界に行ってまで親の介護とか親戚づきあいとかwww

kkk6kkk6 2008/11/17 10:52 >は異世界に行ってまで親の介護とか親戚づきあい

想像してみたら、相当面白いことになって笑ってしまいました。

YUUH32YUUH32 2008/11/17 12:09 昔質問したんですが、答えが得られなかったです。

hirotowhirotow 2008/11/17 13:00 デスノとか普通に親子関係のあるパターンも多い気がする。
あと玄関で「いってらっしゃい」のシーンも必要だしね。
それと、
>異世界に行ってまで親の介護とか親戚づきあい
これはSHUFFLE!続編のTick! Tack!にありますよ。

ライトなラノベ読みライトなラノベ読み 2008/11/17 13:52 >ある日、主人公が思い立って日常の生活パターンを改善する努力をし、積極的に行動をしたら、
・・これをやったのがAURAですな。つくづくイレギュラーなラノベだ。

shields-pikesshields-pikes 2008/11/17 19:34 DEATH NOTEはあえて家族を絡めた群像劇にすることで、
主人公の非情さを際立たせる演出だと思った。
主人公の少年が中二病的な完全犯罪をくわだてるタイプの
物語は、必ずと言っていいほど普通の家族がいるような。


「渡る世間」は大人の共感型ドラマですよね。

大人になると、悩みの影響範囲が橋田素賀子的に広がって面倒くさいが、
大抵のことは類似事例があるので、なんとかさばけたりする。
若いときに比べて心が頑丈(鈍感)になるし。

思春期の悩みは、自分の半径数メートルくらいのもの。
でも、悩んだ経験が少ないから、この世の終わりってぐらい悩みに悩む。
だからこそセカイ系のような話が成り立つわけです。


>片親の場合ほとんどが母親のみであることを考えると、
>単純にエディプスコンプレックスの回避こそが主目的なのでは。

それもあると思います。でも、格闘系の話だと男親だけってことも
多いような(らんまとか)。

通りすがり通りすがり 2008/11/18 00:01 単に自宅って言うメンバー集合用の都合のいいアジトの確保のためだと思いますが
大半の例でコンプレックスがどうだの共感がこうだの難しい事を考えてるようにはとても見えません

通りすがり通りすがり 2008/11/18 00:09 あと捕捉すれば門限等の時間を拘束する存在を排除してるのもあるんじゃないかと
いずれにしてもさほど深い理由はないと思います

hobblinghobbling 2008/11/18 03:19 格闘ものだと、エディプスコンプレックスの克服自体が目的になってますからね。
バキの勇次郎とかタフのおとんとか、片親でも無茶苦茶強い父親が登場してそれと戦うことがメインテーマになってます。
格闘以外ではスポ根の巨人の星とかも。

kkrkkkrk 2008/11/18 10:31 2と3は分かるけど1は別に主流じゃないと思いますが。
これはラノベ=オタク=内向的=主人公は孤独、という偏見なだけだと思いますが。
そういうキャラもいない訳じゃないけど友達いないキャラのが珍しい。多いのはどう考えても「付き合いの深い親友が数人」か「1人か2人親友がいてクラスメイトとかとそこそこ友達づきあいしている」当たりでしょ。実際1に該当する主人公どんだけいます?
2もどう考えてもメインの理由は前者。後者のものが理由とできることもあるだろうけど少数派。一辺ラノベ系小説自分で作ってみれば(プロットレベルでいいから)分かる。親なんて空気にならざるを得ないから。
3もんなもん関係ねぇwそんな高尚な理由じゃなく単にキャラ付けと出しやすさだけだ。これまた作ろうとしてみりゃ分かる。

さらに最大の問題は「主人公は共感を得て自己投影するものである」という前提で話を進めてるからこうなる。それなら孝之や誠なんて叩かれてませんてw

nn 2008/11/22 22:34 このようなくだらない考えを書かずにはいられないことを高二病と呼びます

論理武装が不完全論理武装が不完全 2008/11/22 22:42 1.「クラスで敬遠」は、自分が周囲となじめない理由を正当化しています

あるとは言えないがなにも個性がない人間が憧れる1匹狼像として考えるとは仮定しないのですか?
現に現在は無個性の主人公が急激に増え女キャラが増えてると思うんですが。

2.「片親、一人暮らし」は、自立していない理由の正当化です。

これは普通に作者が両親や親がいると動かしにくいだけだと思うんだが。いくら学生に1人暮らしのあこがれはあっても正当化とは言えない。

33.「女の幼なじみ、ご近所、ブラコン姉妹」は、モテない理由の正当化です。

もてない正当化?
正当化使いたいだけとしか思えない
むしろマンガや小説の主人公は普通に女とも話せるしもてる。
感情移入うんたらいうなら女とろくに話せずストーリー終了です。

↑ 2008/11/22 22:44 誤字脱字ばっかりになっちまった

shields-pikesshields-pikes 2008/11/24 13:23 理論武装が不完全さんのコメントに、ちょっと乗ってみます。

前提として、この記事のテーマである「物語主人公との同一性または非同一性による、コンプレックスの正当化」というメタな感覚が上手に伝えられていなかったのかな反省。前回の記事だとちょっと説明が足りなかったと思うので、新しく記事を作って説明します。

こちら→ http://d.hatena.ne.jp/shields-pikes/20081124/p1

通行人通行人 2008/12/19 19:17 教養資料にどうぞ。

http://www006.upp.so-net.ne.jp/takagish/opinion/iitai1999-0/iitai060.htm

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