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XRQ技研の業務日誌(XRQ Tech Lab)

2011-06-03 JCC_JCG、区 検索システム

EXCELシート

 6月に入ったというのに気温は4月に戻ったような、上着がほしい寒さが続いている。相変わらず余震と見られる地震が続いている。震源域がこのところ中越地方が多くなったようで、広い範囲での地殻の平衡活動が起きているようだ。幸い強い揺れは少ないようだが、心理的な不安が常に心を占めている。

 

 アマチュア無線はさまざまな偶然を前提とした出会いを楽しんでいる。その時間、その周波数で互いが受信をしていること、伝搬状態が二つの地点を結ぶ状況になっていること、などの条件が合致したときはじめて交信が成立する。公衆通信のように必ずつながるということはないが、たくさんの条件がそろったとき思いもよらない遠距離の方と交信することができる。どことつながるかわからないところが楽しみなところでもある。

 電波の発信場所を示すとき、アマチュア無線の世界では市郡区番号を使っている。行政区分をもとにして日本アマチュア無線連盟(JARL)が制定している。

 一文字ずつを符号として送る電信の交信では地名をそのまま送るのは大変な場合がある。共通の番号として送ることができれば、少ない文字数で確実に送信地点を伝えることができるにので便利だ。現在809の市、385の郡、170の区がリストされている。

 リストを見ているとどう読んだらいいのか難しい郡名や市の名前が出てくる。また、区の名前では緑とか港、東・西・南・北を付けたところが多い。また北○○郡という名称の郡が南○○郡とか東○○郡とかという名前で別の都道府県になっているところもいくつもある。土地の名前が古くからのものであり、都道府県などの行政区分が後から付けられたものであることを物語っている。その土地に居住してきた人々の歴史を地名が物語っているようで大変に興味深い。そして行政の合併や併合で市や郡がなくなったり、新たに生まれたりしている。官報による告示され、それに基づいてJARLで番号が改訂周知されていく。新たな町の誕生や消滅が日々起こっている。

 

 交信をしていて市郡区番号を聞いてもそれがどこなのかすぐにわからないことが多い。そこで、リストを検索できるシステムを作った。EXCELのシートなので関数を埋め込むことで簡単に検索・表示をさせることができる。交信で送られてきた市郡区番号を入力すると県名とその土地の名前が出てくるので、どこまで自分の電波が飛んでいるのかがわかりワクワクするのだ。紙ベースのリストを探すよりはちょっぴり便利である。

 市郡区番号の中でもつながりやすいところと、滅多につながらないところがある。人口の多いところではそれだけアマチュア無線をしている人が多いのでつながる可能性は高いが、人口の少ないところではアマチュア無線の電波がほとんど出ないこともあるからだ。 そこで珍しい市郡区番号ところに無線局を移動して運用するという楽しみ方が行われている。市郡区番号をもとに日本全国に思いをはせながら電波で旅をするのもいいものである。電離層の状態などの自然の大きな流れの中で、のんびりと空の散歩(on the air)を楽しんでいきたい。