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XRQ技研の業務日誌(XRQ Tech Lab)

2011-09-18 配線の工夫

5 digit Freq Counter

 台風が2つも近づいているという。東大東島あたりでは台風が弧を描くように停滞して一日以上暴風雨が続いているようだ。今年の気象は荒れている。各地にさまざまな被害を起こしている。早く穏やかになってくれることを祈るのみである。

 三連休ということで移動局がたくさん出ている。山岳移動の今日からはススキや秋の花の話題が聞かれ、「日が陰ったら寒くなってきたので上着を着ます」などという言葉も聞かれた。

 窓を開け放った部屋で汗をかきながらはんだごてを握っていたが、外ではだんだんに秋の気配が近づいてきているようだ。

 ネットを彷徨っているうちに、おもしろいページを見つけた。ドイツのDL4YHF WulfgangさんのページでPicを使った周波数カウンターの製作記事である。大変シンプルで部品数も少なく、単体でも50MHzくらいまで測定できる。5桁表示でレンジ切り替えも自動という装置である。手持ちの部品ですぐにでも作れそうなので早々に作り始めた。

 表示部は7セグメントのLED表示器を使っている。[8]の字を形づくる7つの[−]状のLEDを表示器ごとに順次点灯させるダイナミック動作を行っている。7つの[−]A〜Gとディップ合わせて8本のピンを並列に繋がなくてはならない。ピン相互の間隔は2.54mmである。5つの表示器を並列接続するので40本のピンを繋ぐことになる。通常、プリント配線で行うのだが、一つだけ試作するのでエッチング作業など面倒である。ユニバーサル基板を使って組むことにする。

 ピン相互の接続を抵抗などのリード線の切れ端を使ってやってみた。表示器のピンは左側に5本、右側に5本出ている。左上から反時計回りに1,2〜9,10と番号が振られているが、1ピンと1ピン、2ピンと2ピンというように5つの表示器のピンを繋いでいく。ピンの間隔2.54mmの間を2本のリード線を通さなくてはならない。しょぼしょぼする目をこすりながら半田付けを終えた。しかし、動作を確認するととんでもない点灯をしたのだ。リード線同士が接触してしまっているのだった。せっかくの作業が振り出しに戻ることになる。

 そこで考えたのがこの方法である。エナメル線を使う。エナメルが塗られている部分は半田付けできないので、通常エナメルを剥がしてから作業をしなければならない。しかし、発想を変えてエナメル線全体を半田付けするのではなく、その一部だけを半田付けすることにした。つまり、表示器のピンとエナメル線が接する部分だけのエナメルを剥がし、半田付けするのである。カッターを使ってごく一部だけエナメルをこすり落とす。その部分に予備半田をしておき、ピンと接触させて半田が流れるように加熱する。接触面積が大変少ないので大きな電流は流せないが、LEDの点灯くらいなら大丈夫である。ピンの部分以外はエナメルでコーティングされているので、配線相互の接触によるトラブルは防ぐことができる。

 この方法で配線をやり替えることで、正常な動作をするようになった。4桁で作るのならダイナミック動作用の表示器が市販されているのでこのような苦労をすることはないが、5桁のものはなかなかないようである。

 Picのプログラムをダウンロードさせていただき、offsetなどの設定は自分でデータを書き込むこともできた。このプログラムを使ったキットは海外では市販されているようだ。手持ち部品の活用で手こずることもあったのだが、一つの工夫で乗り越えることができた。もの作りは楽しいものだ