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XRQ技研の業務日誌(XRQ Tech Lab)

2012-08-29 ミニミニ電鍵

ミニミニ電鍵

 南の海上で台風が往きつ戻りつしている。沖縄奄美地方では長時間にわたる豪雨と強風で被害が出ているという。本州の猛暑といい台風の迷走といい、荒々しい気象がまだまだ続いているようだ。

 それでも処暑を過ぎて、季節は確実に移り変わっている。秋の虫たちの声が日々大きくなってきた。穏やかな秋風に虫の音を楽しめるように早くなってほしいものである。

 街のホームセンターは素材の宝庫である。さまざまなものがあり、発想を転換すると本来の使用目的とは異なった使い方でおもしろいものを作ることができる。

 ステンレス金具はそれ自体でもきれいだが、組み合わせて造形するとなかなか見栄えのよいものになる。

 電鍵は電流を断続するスイッチなので機構的には簡単だ。活用できそうなものをあれこれ探して、ミニミニ電鍵を作った。50mm四方の人工大理石の上に組み込んだたいへんかわいいものである。

 スムーズに操作できるためにはあそびのないしっかりとした機構が必要なのだが、ここでは3mmφのねじが通る穴あき金具を使った。この穴に3mmφのビスを通してヒンジ部とするので、どうしてもしっくりとかみ合わせることはできず、ガタが出てしまう。

 棹にあたる部分をヒンジ部に接続するために「基板垂直取り付けスペーサー」という立方体の直行する方向にネジが切られている部品を使う。棹が上下に動くときにはスペーサーがビスの周りを回転する動きになるのでガタはないのだが、このビスを受ける金具の穴との間でガタが生じてしまう。この部分についてはまだまだ改善の余地がある。

 「つまみ」は引き出しや開き戸などに使われるものがいろいろ市販されている。操作しやすいような大きさと形状のものを探す。通常つまみ側が4mmφの受けになっているので、ビスを加工して埋め込むようにする。棹側の穴に4mmφのタップを切りつまみを固定する。

 棹側と受け側の接点は、接触抵抗が少なく切れのよい動作になるものが望まれる。そこで「袋ナット」をビスに被せて、できるだけ一点に近いところで接触するようにした。

 棹を押したときの反発力は電鍵を操作するときの重要な要素である。強すぎても弱すぎても操作するときに疲れが出やすい。棹側と基台側からビスの頭を出し、そのビスに被せるようにバネを入れてある。この長さを微妙に調整して好みの強さにしていく。

 棹と受け金具との間にガタがあるので、導通が不安定である。そこでスペーサーにタマゴラグを取り付け導線で端子に接続している。さらにこのタマゴラグには棹の開き止めの役割もさせている。基台側の接点からは基台裏で端子への接続を行った。製作のページ 

 実用上はまだ課題があるが、コンパクトでかわいい見栄えのする電鍵ができた。出来合いのものを組み合わせてつくる、こうしたもの作りも楽しいものである。