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XRQ技研の業務日誌(XRQ Tech Lab)

2013-07-08 ピークフィルター

不格好だがピークフィルター

関東地方梅雨明けが宣言された。数日前の天気予報から「暑くなる」と言われていたのだが、それまでの曇りがちの天気からがらっと様相を変えた天気になった。日差しの強さが全く違う。夏のぎらぎらした日差しになった。文字通り、梅雨明けを実感する天候の変化である。

梅雨が明けると心配されるのが熱中症である。身体が暑さに慣れていないのに、35度の猛暑ではクーラーを使わなければ太刀打ちできない。じっとしていても汗がしたたり落ちてくる。十分な水分補給をしていなければ、体温上昇を抑えられない状況である。未だ始まったばかりの夏なのに、荒々しい天気が続くようである。

部屋の整理をし始めたら、次々と作りかけのキットが出てきた。途中まで組み立てているのだが最後まで完成していないものである。目新しいものに飛びついて作り始めるのだが、途中で力が萎えてしまう悪い性分である。このまま眠らせておくのももったいないので、ケーシングをして実用になるレベルまで仕上げていくことにする。

最初に取りかかったのは7MHzのトランシーバーである。ほぼ出来上がっているのだが、受信音にサーというノイズが混入していて聞き苦しい。我慢できなくもないのだが気になる点である。

改善策としてはフィルターを入れて、その気になる音をカットしてしまえばよいのだが、結構大がかりになる。そこで思い出したのはFCZ誌で紹介されていたLとCの共振を使ったピークフィルターである。AFの出力に並列に共振回路を入れることでその出力の特定周波数を強調し、結果としてノイズを低減しようとするものである。簡単な回路なのですでに組み入れているケースの中に割り込ませることも出来る。

早速、FCZ誌を引っ張り出して60号11Pにその記事を見つけた。寺子屋シリーズ075として販売されていたが、今ではFCZ研究所もなくなってしまった。ここで使われているSB5というコアもネットで検索しても出てこない。自分で部品を考えなくてはならない。

ピーク周波数を900Hz程度とし、キャパシタンスとインダクタンスをを計算で求める。手持ちの部品を探っているとバイポーラ電解コンデンサは4.7μFが数個あるだけである。この用途では常に極性が切り替わるので通常の電解コンデンサでは使えないのだ。しかし、4.7μFという値では相手になるLが大きくなってしまう。さらに部品箱を漁っていると100μFという極性のないコンデンサを見つけることが出来た。

このコンデンサに合わせるインダクタンスは 計算式から求めることが出来る。手持ちコアの中からインダクション係数の大きなものを選び、FT37-43を使うことにする。所定のインダクタンスを得るための巻き数も計算式から求め、25回ほど巻けばよいことがわかった。

そして、CとLの共振回路を作り、トランシーバーのAF出力に並列に挿入した。気になっていたノイズはなくなったわけではないが低減されている。挿入前よりは受信しやすくなった。このひと手間でケースを閉じ、完成とした。もの作りはいろいろと考えているのが楽しい。完成してしまうと虚脱感がやってくる。また作りたくなるのである。