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XRQ技研の業務日誌(XRQ Tech Lab)

2014-01-27 アンテナ・アナライザー

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 大寒を過ぎ、立春がもう少しのころとなった。寒気団が下りてきているが、その力も少しずつ弱まりを見せているようで、ときどきだが春の気配を感じさせる日がある。しかし、年間で一番寒い日は2月が多いという。もう少しの辛抱のようだ。

 

 アンテナアナライザーのキットを組み立てた。ネットを彷徨っているうちに偶然見つけたサイトで、ほしいと思っていたアンテナアナライザーを見つけたのだ。いろいろなショップからアンテナアナライザーは販売されていて、中には測定結果をグラフ表示してくれる機能まで付いたものもある。それなりに高価でなかなか手が出なかった。ここで見つけたのはすべての部品を自分で組み立てるキットで、じっくりとその仕組みなども学べそうである。また、AUD はUSDに比べるといくらか安いので、思わず購入のボタンを押してしまった。

 数週間後、どっさりという雰囲気の紙袋が届いた。振るとカタカタ音のする状態である。シールが貼られていて日本の税関で開封して検査したと書かれていた。怪しい荷物と思われたのかも知れない。開封してみると、弁当箱より一回り大きいようなプラスティックの箱が入っており、その中に細々とした部品が詰め込まれていた。幾つかに小分けはされているが、一緒くたに詰め込まれていたので、カタカタという音がしていたようだ。

 パーツリストを参考に部品の整理をした。抵抗の数がとても多い。さすが測定器ということだろう1%誤差のものであり、キットとしてまとめるときに使われであろうチェックリストも同梱されていた。部品の種類毎に整理をしておくと組み立てるときに間違えを避けることができる。種類毎にシートに貼り付けておいた。

 この装置は1枚の基板からできている。液晶表示器はリード線を使って後から二階建てのように取り付け、発信周波数を微調整するVR以外のすべての部品は基板に取り付けることになる。その基板が工夫されていて、部品取り付け面がすべてGNDになっている。部品のリード線がそのGNDに接しないよう、穴の周りがくり抜かれている。ハンダ面は通常のパターンが作られていて、配線のしかたも同じだが、部品のリード線をGNDに落とす場合には、あえてハンダ面にリード線を出さず、部品取り付け面のGNDにリード線をハンダ付けするやり方である。浮遊容量を少なくして機器の安定化を図るための対応だという。このような構成のため、普通部品取り付け面に書かれている表示が全くない。簡単な説明図と部品表、回路図をたよりに、穴の位置を確かめながら部品を取り付けなくてはならない。このキットは初めてキットを作る人には難しそうだ。中級者以上を対象にしているようである。

 コントローラーはイギリスのPICAXEというチップが使われている。これはBASICインタープリターが組み込まれたPICで、プログラムをわかりやすくしている。いろいろなサイトに改良プログラムが紹介されているので、ダウンロードして使わせてもらうことができる。

 簡易型のアンテナ整合器によく使われる抵抗ブリッジ回路の表示器ではリグ側から見たインピーダンスしか分からないのだが、このアナライザーだとインピーダンスがずれていてもSWRの低い点を探すことができ、効率的にアンテナとの整合をとることができる。 もの作りのおもしろさを味わえたと共に、役に立つ機器を手に入れることができた。