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XRQ技研の業務日誌(XRQ Tech Lab)

2017-03-27 MonoBand EFHW

MonoBand EFHWアンテナ

 早々に靖国神社の桜の基準木は開花したようだ。しかし、冬が戻ってきたような天候が続いているので、小学校の卒業式が終わった今もまだまだ開花にほど遠い。枝のつぼみが緑からほんのりとピンクへと変わり、大きさを増してきた状態である。気温がもう少し上がればと、開花が待たれるこの頃である。

QRPの面白さに気づいたことがある。それは小電力だからこそ、耐電圧など部品の性能へのハードルが低いことである。小電力なら耐電圧も低くなるのは当たり前のことなのだが、常識に囚われすぎて現実を見ていなかったのだ。製作をする場合、どうしても標準的な規格で物事を考えてしまう。そこで大きな部品を考えるようになっていた。

 しかし、受信ラジオで用いるポリバリコンをQRPのチューナーで使ったように、受信用などの部品を送信やアンテナ回路に使うことがQRPならできるのだ。

 MLA(Magnetic Loop Antenna)を作るとき、大きなバリコンを使わずとも、トリマーでも可能なことがわかった。そこで、ほかのアンテナ回路でもトリマーを使うことを考えた。 トリマーというのは半固定のバリコンのことで、回路の定数を決めてしまえばあとは動かす必要のないところに使われるキャパシタである。バリコンに比べてとても小さいので、コンパクトにチューナを作れるはずだ。ただ、半固定の構造になっている。調整するためには「調整棒」と呼ばれるものやマイナスのドライバーが必要で、ポリバリコンのような使い方はできない。1つのバンドに特化したチューナーを作ることにした。

 回路的にはこれまでのものと同じだが、私のQRPリグはアンテナ接栓にRCA端子を使っているので、RCAプラグに直結するチューナーとした。

 組み立てて、4k7オームの負荷を取り付け測定すると、予定した周波数帯でSWR1:1にすることができた。これなら半波長のワイヤーを取り付け、モノバンドのEFHWアンテナとして使えそうである。

 実際の運用に使ってみた。すると、動作が不安定なことに気づいた。EFHWはカウンターポイズがなくても動作する、また、1/10λほどのものを付ければよいと言われている。これは、同軸ケーブルやリグの筐体、リグに付加されているキーヤーなどのケーブルがカウンターポイズとして働いているからとされているからだ。

 しかし、今回のチューナーをリグに直結した構成では、このカウンターポイズの代替になる部分が不十分のようである。カウンターポイズは必要であると判断した。チューナーのGNDにワイヤーを取り付けることで不安定さを改善することができた。

 私は、このモノバンドEFHWアンテナを1Watterというリグで運用するつもりである。この組み合わせで何回か電波を出してみたのだが、まだ交信には至っていない。高い周波数帯では伝播状態が冷え込んでいて、お空が開けてくれないのだ。桜の開花とともにお空のコンディションも上がってくることを祈っている。製作記事のサイト