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XRQ技研の業務日誌(XRQ Tech Lab)

2017-09-26 キットの製作

周波数カウンターキット

 ものづくりは最初の設計段階から、テスト回路で動作を確認しながら回路を変更し、実機の製作へと進んでいくのは楽しい。しかし、その労力は並大抵のものではない。ものを作り、完成させるおもしろさを味わうという手軽なものではない。

 そんな本格的なものづくりではなく、手軽に楽しむためにはキットを活用することが多い。回路は吟味されているし、部品を集めなくてもよい。製作手順まで示されている。困難なことはすべてキットメーカーの方でお膳立てしてくれている。

 しかし、キットメーカーにすると、販売しても製作者の技量によってさまざまなトラブルが持ち込まれ、品物を販売する以上に、その対応に経費がかかるのが実情のようである。そのような事情からか、国内では多くのキットメーカーが手を引いてしまい、なかなか楽しめるキットを手に入れることが難しくなった。

 現状でキットを手に入れようとすると、海外から購入することが多くなっている。今回入手したのは周波数カウンターで、ネットで注文し2週間ほどで送られてきた。価格は送料込みで900円ほど。為替レートによって日々変動するが、大変に安価である。仕様は1Hz〜50Mhz、30vまで測定可能。5桁表示でオートレンジ。また、表示は加算や減算がプログラムでき、オートパワーオフ機能も付いている。USB電源でも使え12Vまでの広い電源に対応しているという。また、水晶発振子の発信周波数を測定することもできる回路が組み込まれている。結構使えそうな仕様である。

 届いたキットをさっそく組み立てた。送られてきたものは部品と基板、ケースになるアクリルプレート、そして説明書が1枚。販売先から多少詳しい英文の説明書がダウンロードできるが、初心者には難しい構成である。

 1時間ほどで組み上がり、所定の動作をしてくれた。水晶発振子の周波数を確認できる機能は便利である。

 動作から、この回路で使われているPICのプログラムは、ネットで公開されているDL4YHF Wolfgangさんのものに近いと推測されるが、これだけのキットが千円以下で入手できるのは驚きである。情報提供を最小限にし、製作に関しては製作者に任せ、キットを提供することだけに限定しなければこの価格は維持できないと思う。

 ものづくりは自分の技量を高めていくことも楽しみである。製作していて疑問やわからないこと失敗など、さまざまな壁にぶつかりながら一歩一歩前に進む楽しみ。キットの中にはどの程度の難易度であるかが表示されているものもある。「わからないから誰かに聞く」ということも大事だが、自分で試行錯誤していくことも大事だと思う。良質なキットがもっともっと提供されて、それぞれのレベルにあったものづくりが楽しめるようになってほしいものである。

 つくる楽しみの後、ものがどんどん増えてしまうのは困ったことである。また一つ増えてしまった測定器。お蔵入りにならず使えるかなぁ・・・