XRQ技研業務日誌

ものづくりを楽しんでいます。日々の暮らしの中に面白そうなものを探しながら

残り物には・・・

shig552018-08-03

 6月中に梅雨が明け、猛暑と台風の襲来・・と、これまでの夏とは異なる季節の変化の影響か、体調が優れないままに時が過ぎていった。例年なら、7月にはブルーベリー狩りに行くのだが、やっと8月になって出掛けた。住居の近隣のブルーベリー園はもうほとんどが閉園になっている。すでに時季を過ぎてしまっているのではという不安を抱きながら高速道を走った。
 ここ数年訪れている赤城山麓のブルーベリー園である。いつもの駐車場には夏草が鬱そうと生えている。とりあえず車を入れ、農園へと向かう。のぼり旗が見あたらない。受付にも人の気配がない。ブルーベリーの木々は草の中に埋もれそうである。やはり、観光ブルーベリー園はもう閉園されてしまったようだ。近くの木には取り残しのブルーベリーが美味しそうな色で実っている。つい、一つ摘んで口に入れるとすごい甘さである。なんとかつみ取りができないかと、園主に電話を入れると、畑まで出てきてくれた。頼み込み、ブルーベリー狩りをさせてもらえることになった。
 園主の話では、今年はブルーベリーの生育が早く、例年なら8月上旬まで開園できるのだが、今年は7月で閉園してしまったのだという。しかし、草をかき分け畑に入ってみると、木には色の良いブルーベリーが残っている。普通は房のようにかたまった実の中から熟した実を選びながら、一つ一つ摘み取るのだが、そのかたまり全部が十分に熟しているので、手を触れるとバラバラと実が落ちてくるほどである。それを受けるように籠を下に置き、ブルーベリーのかたまりをバラバラと落としていく。粒の大きさはあまり大きくはないが、甘さは十分である。30分ほどで2kg程が入る籠がいっぱいになる。
 そろそろ終わりにしようかとしていると、1本の木が目に入った。まだ熟し切れていない薄紫の実が混じり、大粒の実がそこここに付いている若い木である。晩生のため、今になってやっと盛りになった木なのであろう。籠に山盛りになるほどブルーベリーを摘むことができた。
 観光農園としては営業していず、依頼があるとたまに摘み取りをしていただけの畑のため、十分に熟した実が残っていたようである。色が濃い。実全体がブルーベリーの色である。それに甘い。酸っぱさがほとんど感じられない。ちょうど、腐貴ワインに使われるブドウのようなのだろうか。おいしいブルーベリーを入手できた。
 日差しは強いのだが、帰りがけに立ち寄った覚満淵ではたくさんのトンボを見かけた。高原にはもう秋がそこまで来ているようである。