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書房日記

2017-01-20

『図書館を育てた人々 日本編1』

 田中稲城から中田邦造まで、明治期から戦前期までの代表的な図書館関係者18人を取り上げた評伝集で、『図書館雑誌』での連載記事が元なので、実物を手に取ると思ったよりコンパクトだった。

 

 個人史としてみると状況に恵まれなかったり不遇だったりと、なかなかに暗い話も少なくない。石井敦があとがきで述べるように、まさに「苦闘」という語が相応しいけれど、ただでさえ高等教育経験者が少なかった時期の帝大出身者など、相対的には皆結構な高学歴だったり、人事制度の確立前なので公共図書館大学図書館などの館種の区別を超えて複数の図書館を渡り歩いたりと、反面なかなかに自由と言えば自由なところもあったのだなあという印象も受けた。

 このシリーズ、日本編1に続いてアメリカを対象とした外国編1が出たところでストップし、単独でイギリス篇が出ている。戦後日本を対象とした「日本編2」が企画されることを期待したいものだ。

 

2016-12-29

回顧・2016年 読んだ本 附 読んだ漫画

過去の分は回顧・2014 読んだ本 附 読んだ漫画 - 書房日記回顧・2015 読んだ本 附 読んだ漫画 - 書房日記

 しかし2年前はこれでも多少は読んでいたんだなあと感じてしまうし、過去2年と比べても更に数が減ったことは否めず、更に途中からほとんど個別記事を書いていないので、来年は今年分の個別記事からやり直すことになるだろう。

 とりあえず落とせないものを順不同で列挙すると、桜井英治『贈与の歴史学中公新書2011年はこれは周囲の誰からも評価されているのが納得の、2010年代の歴史系新書でもオールタイムベストに入るのではないかという面白さで、未読の方は是非御一読下さいと素直に言いたくなる1冊でした。

 今年復刊された前川恒雄『移動図書館ひまわり号』夏葉社2016年(初版は筑摩書房、1988年)も、日本図書館史に残る一大変革の当事者による証言という枠を超えた、現場での現実と理想との間での苦闘を描いた傑作ノンフィクションと言って良い面白さだった。


 これも今年復刊された森崎和江『からゆきさん』朝日文庫1980年も、従軍慰安婦の前提となる戦前の売買春の歴史を当事者の女性を描いている中で、九州の村というローカルな場を起点に文字通り世界を動き生きた女性たちを通じて19世紀から20世紀のアジアにおける帝国主義と植民地支配のダイナミックな世界を描いた凄い本だった。

 野党共闘という形での社会運動の大同団結が見られた一方で、戦後の社会運動史の評価というよりも評判が落ちていくばかりの感もある昨今、澤井余志郎『ガリ切りの記 : 生活記録運動と四日市公害影書房、2012年は地域での社会運動についての記録として興味深かったけれど、後半の公害問題を巡る政治の在り方は原発事故後の現在読み直しても重いものがあった。

 また十五年戦争期の社会史と地域史を総ざらいした感のある、大串潤児『「銃後」の民衆経験』岩波書店2016年も今年出ている。

 漫画の方が相対的に比重が高くなった感もあり、池田理代子オルフェウスの窓』とやまむらはじめ『天にひびき』は今年完読して終盤にうーむとなったけれども、それぞれクラシック好きは一読の価値ありと感じた。池田理代子だと『おにいさまへ…』の方が好きな感じだった。

 青池保子も『イブの息子たち』の続きに加えて、『七つの海七つの空』『エル・アルコン』を読んで、エロイカのコミカルさはどこへやらの『Z』に通じるような生臭い展開におおっとなった。こうの史代この世界の片隅に』はいい加減映画版も観てみたいところ、Cuvie『絢爛たるグランドセーヌ』もなかなか良かったし森薫乙嫁語り』は19世紀中央アジアとか歴史研究者顔負けの濃さでこれも続きが読みたい。

 あとは島本和彦アオイホノオ』も1・2巻だけでさすがの濃さで、庵野秀明の描写と新谷かおるへの言及だけでも満足してしまい続きまで読めていない。篠原ウミハル『図書館の主』も、図書館漫画は意外に?良作揃いのジャンル、という法則に違わず読んでみるとなかなか良かった。

という辺りで時間切れです。

2016年の回顧

 駆け足で振り返ると、はてなブックマーク別館 稲田朋美防衛大臣の就任会見に関する質問 - 書房日記はてなブックマークでは今年最大の反響で、貧困女子高校生報道を巡る問題についてのはてなブックマーク別館 自称愛国似非保守の言論における誤認と無責任さについて - 書房日記にしても、結局は現代日本の似非保守に対する批判ということになるだろうか。


 結果的に一番記事数が多かったのは将棋のソフト使用不正疑惑、いや不正疑惑を巡る日本将棋連盟の対応の不当性に関するもので、竜王戦挑戦者出場停止事件 - 書房日記に始まり今週の日本将棋連盟の不正疑惑対応とその不当性について - 書房日記まで、論旨と結論はほとんど変わっていないつもりだけれど毎回こちらの予想を上回る自体に閉口しながら書く破目になった。

 くしくも積読本のリストを「順位戦」と銘打って載せだしたところだったので、本家順位戦の歴史にまさかの汚点が残るとはと感じたものだった。


 加藤寛治日記と1929年の美保関滞在について - 書房日記はDG-Lawさんの鳥取島根旅行記記事がきっかけになって書かれたもので独立性の高い単発記事だが、これぐらい限定された主題に当たっても十分記事が1つ書けるんだと感じさせられ、あれこれ考えるよりも取りあえず書いて残しておくと後から参照出来て良い、ということを改めて実感した次第。

 そういう視点だと、DG-Lawさんのブックマークをまとめ直した記事(いい感じに少し前のブックマークで読んだ記事を再度紹介して貰えるので勝手に時間差記事と読んでいる)のような、ブックマークなりハイクなりをまとめ直したものをここに置いていくのも良いかなと、これは来年の運営の課題だろう。ハイクでぼそっと書いたつもりのはてなブックマーク - 劇場版で西住まほが作戦名に「ニュルンベルクのマイスタージンガー作戦」と提案... - ガルパン - shigak19 - はてなハイクがこれも有数の反響だったので、機会があればまとめ直したい。

 去年は従軍慰安婦に関する日韓合意に何だかなと感じた休み入りだったけれど、今年は日本将棋連盟の会見と首相真珠湾演説に何だかなと感じつつ、休みに入ることとしたい。今年も何かと有難うございました。来年もどうぞ宜しく。

2016-12-27

日本将棋連盟の不正疑惑対応とその不当性について

過去3度の記事でも延々書いてきたことであるが、この事件は動きがあればある程、予想を上回る事態が起こり、全く閉口したくなる憂鬱な気分で記事を書くことになる。

既に3度の記事で提示した視点を再提示するものに過ぎないが、今この時点で改めて書きたいという心情の赴くままに書き連ねることにも多少の意味はあると考えて、以下の文章を記した。正確性を欠く面もあるやもしれないけれど、読者諸賢の御批判をお待ちしたい。


日本将棋連盟の設置した第三者委員会は、三浦弘行九段の不正疑惑について、不正行為に関する証拠が不十分で不正の事実を証明することが出来ないとする旨の調査結果を公表した。

このこと自体は、当方が何度か論じてきたことであるが、筋が通っていて、一連の事態の中では丸山忠久九段の筋の通った意思表示と共に、数少ない真っ当な判断であろう。

しかし第三者委員会は、竜王戦前の不十分な証拠での処分を「妥当」と判断している。これは連盟側から依頼された委員会として連盟寄りの姿勢であるという事情があるにしても、不当な判断と言わねばならない。当方が既に論じているように、不十分な証拠しか揃っていないのならば証拠不十分で不処分にすべきだったし、竜王戦という一タイトル戦の名声・評判のために、不十分な証拠で以て挑戦者を排除することこそが、人間対人間の勝負を保障するという将棋の根本精神を踏みにじる危うい行為だったのであり、緊急性は処分を妥当とする根拠にはなりえないと考えるべきではないか。連盟の理事会・常務会の責任を減免するような、政治的な決定とさえ言えるかもしれない。

さらに今回最も批判すべき点は、谷川浩司会長以下の日本将棋連盟理事会がこの第三者委員会判断に基づいて、三浦九段への謝罪は行ったものの、自らの責任を不問に付し会長ら3名の減俸処分にとどめた上に、朝日新聞報道によれば何と救済措置として「不利益の救済策の一つとして、連盟は、来期もA級の地位を保証することを決定」したということにある(http://www.asahi.com/articles/ASJDW4TVNJDWUCVL01C.html 村瀬記者の、20時34分付けウェブ版記事)。

ここまでくると、棋士たちを中心に構成されているはずの将棋連盟理事会にとって、順位戦の重みとは、勝負の重みとは、将棋とは何なのか、と問わざるを得ない。勝手にA級順位戦不戦敗にしておいて、その処分が不当だったら救済措置として即A級残留を確定するなど、これはもはや政治の世界の論理であって、勝負の、将棋の世界の論理ではないのではないか。A級順位戦を勝ち抜いて名人に挑戦すること3度、遂に名人位5期獲得によって永世名人の称号を得た谷川浩司会長にとって、A級棋士地位は盤上での指し手ではなく連盟理事会の、それも一度目は明らかに不当だった決定に2度までも左右されても良い程度のものに過ぎないのだろうか。

A級順位戦の三浦九段不戦敗分の取り消しは当たり前だが、その分は指し直しにすべきで、そこで敗れたのならば一敗は一敗として計上するのが、棋士人生ある限り付いて回る順位戦の成績の決め方だろうと考える当方は、いささか単純すぎるのだろうか。

何度か書いてきたことだが、実力名人制以来、順位戦将棋界も、盤上での指し手こそが全てという勝負の論理に貫かれて成立してきたのであり、その論理に反して挑戦者を差し替えた上、その処分の不当性をA級残留という超法規的措置で補おうとする連盟理事会はもはやこの論理に反しており、この論理に基づく将棋界が崩壊するか、この論理をないがしろにする理事会と将棋連盟が滅びるしかないのではないか、と当方は感じざるをえない。

将棋連盟の正会員たるプロ棋士一人一人が、一手一手の指し手に、人間対人間の勝負に意味を見出し一生を懸けるという将棋棋士の原点を改めて愚直に尊重し、良心的に行動することを、一将棋ファンとして願ってやまない。

2016-12-24

第6期積読本順位戦

第6期積読順位戦

A級 挑戦1冊、降級2冊(読了本が出たら、1冊)

挑戦中 荻原魚雷『閑な読書人』晶文社


1 家永三郎太平洋戦争岩波現代文庫

2 『丸山眞男集』第3巻 岩波書店

3 市村弘正『小さなものの諸形態』平凡社ライブラリー

4 阿部謹也『北の街にて』講談社

5 齋藤純一『政治と複数性』岩波書店

6 丸山眞男『自己内対話』みすず書房

7 猪谷千香『つながる図書館ちくま新書

8 鹿野政直『近代日本の民間学岩波新書黄版

9 吉沢南『個と共同性』東京大学出版会

10 岡田暁生『音楽の聴き方』中公新書


B級1組 昇級2冊、降級2冊(Aからの降級1の場合1)

1 岡崎武志『貧乏は幸せのはじまり』ちくま文庫

2 保立道久『ブックガイドシリーズ基本の30冊 日本史学』人文書院

3 『市民の図書館』増補版 日本図書館協会

4 米澤嘉博『戦後少女マンガ史』ちくま文庫 

5 ガイリンガー『ブラームス』芸術現代社

6 柴田三千雄『近代世界と民衆運動』岩波書店

7 『岩波講座日本歴史 近代3』岩波書店 

8 竹宮恵子風と木の詩』1 白泉社文庫

9 黒羽清隆『十五年戦争史序説』三省堂

10 プラトン『国家』上 岩波文庫

11 大谷正『日清戦争中公新書

12 渡辺京二北一輝ちくま学芸文庫

13 網野善彦蒙古襲来』上 小学館ライブラリー



B級2組 昇級2冊、降級2冊

1 遅塚忠躬『史学概論』東京大学出版会

2 棚橋光男王朝の社会』小学館ライブラリー

3 良知力『マルクスと批判者群像平凡社ライブラリー

4 丸山眞男『現代政治の思想と行動』未来社

5 加藤周一『高原好日』ちくま文庫

6 米澤嘉博『戦後SFマンガ史』ちくま文庫

7 『中井正一評論集』岩波文庫

8 吉見義明『焼跡からのデモクラシー』上 岩波現代選書

9 藤井忠俊『国防婦人会岩波新書黄版

10 『長谷川如是閑評論集』岩波文庫

11 藤田省三久野収鶴見俊輔『戦後日本の思想』岩波現代文庫

12 千野栄一プラハ古本屋大修館書店

13 竹宮恵子風と木の詩』3 白泉社文庫 

14 近藤成一『シリーズ日本中世史2 鎌倉幕府朝廷岩波新書新赤版

15 萩尾望都トーマの心臓小学館文庫

16 大島弓子『夏の終わりのト短調白泉社文庫

17 安丸良夫出口なお』朝日選書

18 森政稔『変貌する民主主義ちくま新書

19 『「慰安婦」問題を/から考える』岩波書店

20 上野英信『追われゆく坑夫たち』岩波新書青版

21 芝健介『武装SS』講談社選書メチエ

22 石母田正『歴史と民族の発見』東京大学出版会

23 竹宮恵子風と木の詩』2 白泉社文庫

24 藤井譲治『シリーズ日本近世史1 戦国乱世から太平の世へ』岩波新書新赤版

25 近藤ようこ『水鏡綺譚』ちくま文庫

26 大島弓子バナナブレッドのプディング白泉社文庫

27 荒川章二『軍隊と地域』青木書店

28 逸村裕・竹内比呂也編『変わりゆく大学図書館勁草書房

29 上野修スピノザ神学政治論』を読む』ちくま学芸文庫

30 マックス・ヴェーバー社会科学社会政策にかかわる認識の「客観性」』岩波文庫 

31 古関彰一『日本国憲法の誕生』岩波現代文庫

 



C級1組 昇級2冊

1 『加藤周一セレクション』5 平凡社ライブラリー

2 勝俣鎮夫『一揆岩波新書黄版

3 『池田理代子短篇集』1 中公文庫コミック版

4 川崎良孝『図書館の歴史 アメリカ篇』日本図書館協会

5 鹿野政直『歴史のなかの個性たち』有斐閣

6 『世界の文学新集17 戦争と平和1』中央公論社

7 池内敏『竹島中公新書

8 ハシェク『兵士シュベイクの冒険』1 岩波文庫

9 吉澤南『ベトナム戦争 民衆にとっての戦場』吉川弘文館

10 戸坂潤『日本イデオロギー論』岩波文庫

11 ルービン『図書館情報学概論』東京大学出版会

12 柄谷行人世界史の構造』岩波現代文庫

13 山内志朗『普遍論争』平凡社ライブラリー

14 佐藤進一『古文書学入門』新版 法政大学出版局

15 フィッツジェラルド『マイ・ロスト・シティー』中公文庫

16 中勘助銀の匙岩波文庫

17 宮内泰介・藤林泰『かつお節と日本人』岩波新書新赤版

18 高見順『敗戦日記』文春文庫

19 『日本残酷物語』1 平凡社ライブラリー

20 小川徹ほか編『公共図書館サービス・運動の歴史』1 日本図書館協会

21 広田照幸『ヒューマニティーズ教育学岩波書店

22 大岡昇平ミンドロ島ふたたび』中公文庫

23 安丸良夫『日本の近代化と民衆思想』青木書店

24 二宮宏之『マルク・ブロックを読む』岩波書店

25 小田実『「難死」の思想』岩波現代文庫

26 木畑洋一『二〇世紀の歴史』岩波新書新赤版

27 本田和子『異文化としての子ども』ちくま学芸文庫

28 内田義彦『社会認識の歩み』岩波新書青版

29 森武麿『集英社日本の歴史 アジア・太平洋戦争集英社

30 鹿野政直『日本の近代思想』岩波新書新赤版

31 植村邦彦『市民社会とは何か』平凡社新書

32 宮地正人『日露戦後政治史の研究』東京大学出版会

33 黒田日出男『増補 絵画史料で歴史を読む』ちくま学芸文庫

34 『竹宮惠子SF短篇集2 オルフェの遺言』中公文庫コミック版

35 松本清張『或る「小倉日記」伝』新潮文庫

36 庄野潤三『夕べの雲』講談社文芸文庫

37 福永武彦『忘却の河』新潮文庫

38 マーティン・ジェイ『マルクス主義と全体性』国文社

39 前田愛『都市空間のなかの文学ちくま学芸文庫

40 長尾真『電子図書館』新装版 岩波書店

41 宮地正人『国際政治下の近代日本』山川出版社

42 杉原達『中国人強制連行』岩波新書新赤版

43 市村弘正『増補 「名づけ」の精神史』平凡社ライブラリー

44 永原慶二『日本の歴史10 下剋上の時代』中公文庫

45 『竹宮惠子SF短篇集3 殺意の底』中公文庫コミック版

46 青木正美古本屋五十年』ちくま文庫




C級2組 昇級3冊


1 大塚久雄社会科学の方法』岩波新書青版

2 辻邦生『背教者ユリアヌス』上 中公文庫

3 橋川文三ナショナリズムちくま学芸文庫

4 江口圭一『十五年戦争研究史論』校倉書房

5 池澤夏樹『読書癖』1 みすず書房

6 永原慶二『新・木綿以前のこと』中公新書

7 牧原憲夫『客分と国民のあいだ』吉川弘文館

8 ウンベルト・エコ『論文作法而立書房

9 原田敬一『シリーズ日本近現代史3 日清・日露戦争岩波新書新赤版

10 清水透『エル・チチョンの怒り』東京大学出版会

11 サラ・パレツキー『サマー・タイム・ブルース』ハヤカワ・ミステリ文庫

12 荒畑寒村『寒村自伝』上 岩波文庫

13 ベッケール・クルマイヒ『仏独通史 第一次世界大戦』上 岩波書店

14 鶴見俊輔久野収現代日本の思想』岩波新書青版

15 村井章介中世倭人伝』岩波新書新赤版

16 野呂栄太郎『日本資本主義発達史』岩波文庫

17 加瀬和俊『集団就職の時代』青木書店

18 杉原達『越境する民 近代大阪朝鮮人史研究』新幹社

19 ダール『ポリアーキー三一書房

20 永原陽子編『「植民地責任」論』青木書店

21 四方田犬彦『漫画原論』ちくま学芸文庫

22 大塚英志『「彼女たち」の連合赤軍文芸春秋

23 宮崎駿『本へのとびら』岩波新書新赤版

24 カレル・チャペックロボット岩波文庫

25 小田実『何でも見てやろう』講談社文庫

26 佐藤忠男長谷川伸論』岩波現代文庫

27 安田浩『近代天皇制国家の歴史的位置』大月書店

28 高橋昌明『増補改訂 清盛以前』平凡社ライブラリー

29 小山力也古本屋・ツアー・イン・ジャパン』原書房

30 澄田喜広『古本屋になろう!』青弓社

31 増田四郎『都市』筑摩書房

32 広井良典コミュニティを問いなおす』ちくま新書

33 ヘーゲル『歴史哲学講義』上 岩波文庫

34 斎藤美奈子モダンガール論』文春文庫

35 土肥恒之『西洋史学の先駆者たち』中公叢書

36 ジョン・ロック『完訳 統治二論岩波文庫

37 岡部牧夫『海を渡った日本人』日本史リブレット

38 鶴見俊輔『限界芸術論』勁草書房

39 田中芳樹夏の魔術講談社文庫

40 堀田善衛『ミシェル 城館の人 第一部』集英社文庫

41 マクリーン『女王陛下ユリシーズ号』ハヤカワ文庫

42 くらもちふさこ天然コケッコー』1 集英社文庫

43 朝尾直弘『日本近世史の自立』校倉書房 

44 アンドルー・ゴードン『ミシンと日本の近代』みすず書房

45 吉澤誠一郎『シリーズ中国近現代史1 清朝と近代世界』岩波新書新赤版

46 清岡卓行アカシヤの大連講談社文芸文庫

47 木村靖二『第一次世界大戦ちくま新書

48 牧原憲夫『シリーズ日本近現代史2 民権と憲法岩波新書新赤版

49 吉田裕『現代歴史学戦争責任』青木書店

50 ジョン・ダワー『敗北を抱きしめて』上 岩波書店

51 四方田犬彦ソウルの風景』岩波新書新赤版

52 竹前栄治『占領戦後史』同時代ライブラリー

53 田尻宗昭『四日市・死の海と闘う』岩波新書青版

54 長井勝一ガロ編集長』ちくま文庫

55 松沢弘陽『近代日本の形成と西洋経験』岩波書店1993年

56 大岡昇平ミンドロ島ふたたび』中公文庫

57 渋谷定輔『農民哀史から六十年』岩波新書黄版、1986年

58 町村敬志『「世界都市東京の構造転換』東京大学出版会

59 鹿野政直近代社会と格闘する思想家たち』岩波ジュニア新書、2005年


第1期 松本清張ゼロの焦点』カッパノベルズ

第2期 なし

第3期 村井吉敬『エビと日本人』岩波新書新赤版

第4期 桜井英治『贈与と歴史学中公新書

第5期 前川恒雄『移動図書館ひまわり号』夏葉社

第5期積読本順位戦

第5期積読順位戦

A級 挑戦1冊、降級2冊(読了本が出たら、1冊)

挑戦中 前川恒雄『移動図書館ひまわり号』夏葉社


1 家永三郎太平洋戦争岩波現代文庫

2 『丸山眞男集』第3巻 岩波書店

3 荻原魚雷『閑な読書人』晶文社

4 阿部謹也『北の街にて』講談社

5 齋藤純一『政治と複数性』岩波書店

6 丸山眞男『自己内対話』みすず書房

7 猪谷千香『つながる図書館ちくま新書

8 鹿野政直『近代日本の民間学岩波新書黄版

9 岡崎武志『貧乏は幸せのはじまり』ちくま文庫

10 市村弘正『小さなものの諸形態』平凡社ライブラリー


B級1組 昇級2冊、降級2冊(Aからの降級1の場合1)

1 保立道久『ブックガイドシリーズ基本の30冊 日本史学』人文書院

2 吉沢南『個と共同性』東京大学出版会

3 岡田暁生『音楽の聴き方』中公新書

4 米澤嘉博『戦後少女マンガ史』ちくま文庫 

5 ガイリンガー『ブラームス』芸術現代社

6 柴田三千雄『近代世界と民衆運動』岩波書店

7 『岩波講座日本歴史 近代3』岩波書店 

8 遅塚忠躬『史学概論』東京大学出版会

9 黒羽清隆『十五年戦争史序説』三省堂

10 プラトン『国家』上 岩波文庫

11 『市民の図書館』増補版 日本図書館協会

12 大谷正『日清戦争中公新書

13 竹宮恵子風と木の詩』1 白泉社文庫



B級2組 昇級2冊、降級2冊

1 『「慰安婦」問題を/から考える』岩波書店

2 棚橋光男王朝の社会』小学館ライブラリー

3 網野善彦蒙古襲来』上 小学館ライブラリー

4 丸山眞男『現代政治の思想と行動』未来社

5 加藤周一『高原好日』ちくま文庫

6 米澤嘉博『戦後SFマンガ史』ちくま文庫

7 『中井正一評論集』岩波文庫

8 吉見義明『焼跡からのデモクラシー』上 岩波現代選書

9 藤井忠俊『国防婦人会岩波新書黄版

10 『長谷川如是閑評論集』岩波文庫

11 藤田省三久野収鶴見俊輔『戦後日本の思想』岩波現代文庫

12 勝俣鎮夫『一揆岩波新書黄版

13 竹宮恵子風と木の詩』3 白泉社文庫 

14 近藤成一『シリーズ日本中世史2 鎌倉幕府朝廷岩波新書新赤版

15 萩尾望都トーマの心臓小学館文庫

16 大島弓子『夏の終わりのト短調白泉社文庫

17 安丸良夫出口なお』朝日選書

18 森政稔『変貌する民主主義ちくま新書

19 『加藤周一セレクション』5 平凡社ライブラリー 

20 上野英信『追われゆく坑夫たち』岩波新書青版

21 渡辺京二北一輝ちくま学芸文庫

22 千野栄一プラハ古本屋大修館書店

23 竹宮恵子風と木の詩』2 白泉社文庫

24 藤井譲治『シリーズ日本近世史1 戦国乱世から太平の世へ』岩波新書新赤版

25 近藤ようこ『水鏡綺譚』ちくま文庫

26 大島弓子バナナブレッドのプディング白泉社文庫

27 荒川章二『軍隊と地域』青木書店

28 良知力『マルクスと批判者群像平凡社ライブラリー

29 上野修スピノザ神学政治論』を読む』ちくま学芸文庫

30 逸村裕・竹内比呂也編『変わりゆく大学図書館勁草書房

31 石母田正『歴史と民族の発見』東京大学出版会

32 芝健介『武装SS』講談社選書メチエ

 



C級1組 昇級2冊

1 ルービン『図書館情報学概論』東京大学出版会

2 柄谷行人世界史の構造』岩波現代文庫

3 『池田理代子短篇集』1 中公文庫コミック版

4 川崎良孝『図書館の歴史 アメリカ篇』日本図書館協会

5 鹿野政直『歴史のなかの個性たち』有斐閣

6 『世界の文学新集17 戦争と平和1』中央公論社

7 池内敏『竹島中公新書

8 ハシェク『兵士シュベイクの冒険』1 岩波文庫

9 吉澤南『ベトナム戦争 民衆にとっての戦場』吉川弘文館

10 戸坂潤『日本イデオロギー論』岩波文庫

11 マックス・ヴェーバー社会科学社会政策にかかわる認識の「客観性」』岩波文庫

12 古関彰一『日本国憲法の誕生』岩波現代文庫

13 山内志朗『普遍論争』平凡社ライブラリー

14 佐藤進一『古文書学入門』新版 法政大学出版局

15 フィッツジェラルド『マイ・ロスト・シティー』中公文庫

16 中勘助銀の匙岩波文庫

17 宮内泰介・藤林泰『かつお節と日本人』岩波新書新赤版

18 高見順『敗戦日記』文春文庫

19 『日本残酷物語』1 平凡社ライブラリー

20 小川徹ほか編『公共図書館サービス・運動の歴史』1 日本図書館協会

21 広田照幸『ヒューマニティーズ教育学岩波書店

22 大岡昇平ミンドロ島ふたたび』中公文庫

23 安丸良夫『日本の近代化と民衆思想』青木書店

24 二宮宏之『マルク・ブロックを読む』岩波書店

25 小田実『「難死」の思想』岩波現代文庫

26 木畑洋一『二〇世紀の歴史』岩波新書新赤版

27 本田和子『異文化としての子ども』ちくま学芸文庫

28 内田義彦『社会認識の歩み』岩波新書青版

29 森武麿『集英社日本の歴史 アジア・太平洋戦争集英社

30 鹿野政直『日本の近代思想』岩波新書新赤版

31 植村邦彦『市民社会とは何か』平凡社新書

32 宮地正人『日露戦後政治史の研究』東京大学出版会

33 黒田日出男『増補 絵画史料で歴史を読む』ちくま学芸文庫

34 『竹宮惠子SF短篇集2 オルフェの遺言』中公文庫コミック版

35 松本清張『或る「小倉日記」伝』新潮文庫

36 庄野潤三『夕べの雲』講談社文芸文庫

37 福永武彦『忘却の河』新潮文庫

38 マーティン・ジェイ『マルクス主義と全体性』国文社

39 前田愛『都市空間のなかの文学ちくま学芸文庫

40 長尾真『電子図書館』新装版 岩波書店

41 宮地正人『国際政治下の近代日本』山川出版社

42 杉原達『中国人強制連行』岩波新書新赤版

43 市村弘正『増補 「名づけ」の精神史』平凡社ライブラリー




C級2組 昇級3冊


1 大塚久雄社会科学の方法』岩波新書青版

2 辻邦生『背教者ユリアヌス』上 中公文庫

3 橋川文三ナショナリズムちくま学芸文庫

4 江口圭一『十五年戦争研究史論』校倉書房

5 永原慶二『日本の歴史10 下剋上の時代』中公文庫

6 永原慶二『新・木綿以前のこと』中公新書

7 牧原憲夫『客分と国民のあいだ』吉川弘文館

8 ウンベルト・エコ『論文作法而立書房

9 原田敬一『シリーズ日本近現代史3 日清・日露戦争岩波新書新赤版

10 清水透『エル・チチョンの怒り』東京大学出版会

11 サラ・パレツキー『サマー・タイム・ブルース』ハヤカワ・ミステリ文庫

12 荒畑寒村『寒村自伝』上 岩波文庫

13 ベッケール・クルマイヒ『仏独通史 第一次世界大戦』上 岩波書店

14 鶴見俊輔久野収現代日本の思想』岩波新書青版

15 村井章介中世倭人伝』岩波新書新赤版

16 野呂栄太郎『日本資本主義発達史』岩波文庫

17 加瀬和俊『集団就職の時代』青木書店

18 杉原達『越境する民 近代大阪朝鮮人史研究』新幹社

19 ダール『ポリアーキー三一書房

20 永原陽子編『「植民地責任」論』青木書店

21 四方田犬彦『漫画原論』ちくま学芸文庫

22 大塚英志『「彼女たち」の連合赤軍文芸春秋

23 宮崎駿『本へのとびら』岩波新書新赤版

24 カレル・チャペックロボット岩波文庫

25 ※小田実『何でも見てやろう』講談社文庫

26 佐藤忠男長谷川伸論』岩波現代文庫

27 安田浩『近代天皇制国家の歴史的位置』大月書店

28 高橋昌明『増補改訂 清盛以前』平凡社ライブラリー

29 小山力也古本屋・ツアー・イン・ジャパン』原書房

30 澄田喜広『古本屋になろう!』青弓社

31 増田四郎『都市』筑摩書房

32 ※広井良典コミュニティを問いなおす』ちくま新書

33 ※※ヘーゲル『歴史哲学講義』上 岩波文庫

34 ※斎藤美奈子モダンガール論』文春文庫

35 ※土肥恒之『西洋史学の先駆者たち』中公叢書

36 ジョン・ロック『完訳 統治二論岩波文庫

37 岡部牧夫『海を渡った日本人』日本史リブレット

38 鶴見俊輔『限界芸術論』勁草書房

39 田中芳樹夏の魔術講談社文庫

40 堀田善衛『ミシェル 城館の人 第一部』集英社文庫

41 マクリーン『女王陛下ユリシーズ号』ハヤカワ文庫

42 くらもちふさこ天然コケッコー』1 集英社文庫

43 朝尾直弘『日本近世史の自立』校倉書房 

44 『竹宮惠子SF短篇集3 殺意の底』中公文庫コミック版

45 吉澤誠一郎『シリーズ中国近現代史1 清朝と近代世界』岩波新書新赤版

46 清岡卓行アカシヤの大連講談社文芸文庫

47 木村靖二『第一次世界大戦ちくま新書

48 牧原憲夫『シリーズ日本近現代史2 民権と憲法岩波新書新赤版

49 吉田裕『現代歴史学戦争責任』青木書店

50 青木正美古本屋五十年』ちくま文庫

51 四方田犬彦ソウルの風景』岩波新書新赤版

52 竹前栄治『占領戦後史』同時代ライブラリー

53 田尻宗昭『四日市・死の海と闘う』岩波新書青版

54 長井勝一ガロ編集長』ちくま文庫

55 池澤夏樹『読書癖』1 みすず書房

56 松沢弘陽『近代日本の形成と西洋経験』岩波書店1993年

57 アンドルー・ゴードン『ミシンと日本の近代』みすず書房

58 ジョン・ダワー『敗北を抱きしめて』上 岩波書店


第1期 松本清張ゼロの焦点』カッパノベルズ

第2期 なし

第3期 村井吉敬『エビと日本人』岩波新書新赤版

第4期 桜井英治『贈与と歴史学中公新書

2016-12-17

恐るべき三笠宮

ぼけっと小西四郎・遠山茂樹編『服部之總・人と学問』日本経済評論社、1988年を眺めていたら、没後30年集会で今年亡くなった三笠宮が日本近代史研究会とのかかわりや服部之総との付き合いを振り返った発言の中で、


私なんか立場上非常に冷たいお付き合いが多いのでございますけれども、それだけに服部先生、また周囲の方々とのお付き合いというのが、なんともいえない温かい楽しい思い出だった事を記憶しております(同書、111頁)


とまで語っていて、「赤い皇族」と揶揄されるだけのブラックユーモアだなあと感じたのだった。歴史研究者として紀元節批判を公表する程筋を通した三笠宮自身にとっては、これくらいの発言はむしろ自然だったのかもしれないけれど。