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サーバ/インフラを支える技術4 MySQLのチューニングのツボ - by shigemk2
安定したサービスの運営にはサービスの稼動監視が欠かせない
OSSのサービスの稼動監視ツールで有名なのはNagiosである。
稼動監視の種類
- ホストやサービスの稼動状態といった死活状態の監視
- ホストのCPU使用率やサービスの同時処理数などの負荷状態の監視
- 一定期間(1ヶ月や1年など)でのサービス提供ができていた割合である稼働率の計測
1. 死活状態の監視
pingを投げてサービスに対してTCPコネクションが張れているかどうか
対象となるサービスの基本的なプロトコル処理が出来るかどうかをチェックする
正しく応答が返ってこない場合は、そのホストやサービスが停止していると
判断し、管理者に通知する。
それを受けて、管理者はホストやサービスの再起動や、代替ホストの用意など
の復旧手段などを迅速に行う
サービスが冗長化されていたら、冗長化されたあとのVIPに対しても監視を行
うことで、最終的なユーザからの観点から正常にサービスができているかどう
かを監視できる。
2. 負荷状態の監視
過剰な負荷をチェックする。具体的には、
が挙げられる。
1の場合は、リクエストの遮断
2の場合は、コンテンツの一時的なキャッシュ
3の場合は、ホストの増設
など、パターンによって別々の対策が必要となる。
死活状態の監視と違って、「使えるけど遅い」という問題である。
3. 稼働率の計測
1 や 2 と違って、中長期的な解析となるため、中長期的な
システムの改善につなげられる。
これにより、どのホストが落ちやすく不安定なのかを把握したり、
そもそもシステムの構成が不安定であることを認知したりできる
ようになる。それにより、システム全体の冗長化のレベルや保守体制
へのフィードバックをかけられる。
次回
サーバ/インフラを支える技術5 サービスの稼動監視 2 Nagiosの概要 - by shigemk2
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