フランス大使館の旧館が解体されるそうで、
解体されるまでの間、建物全体を展示会場とした
アートイベントが開催されているのです。
そのことをＹＵさんに教えてもらって、
一緒に行きました。
前日に、同行する人を募ったら、
ひのじさんも行くことになりました。
一四時に、
広尾駅集合でした。
驚いたのは、恵比寿から日比谷線に乗り換えるとき、
適当な車両に乗って、適当な席に座って、
本を取り出して読み始めたら、
真横に、ひのじさんが座っていたことでした。
不思議でしたが、まあ、そうなるだろうとも思いました。
駅でＹＵさんと合流して、道に迷いながら、
途中でジャパンフェアというイベントを見たり、
この寒いのに、アイスクリームを食べたりしながら、
フランス大使館に向かいました
（この前の、まいこもりすさんや小宮山さんもそうでしたが、
女子は、小さくよく食べる傾向があるのでしょうか）。
大使館の入り口には、上の写真の門がありました。
門を指で弾くと中が空洞で、丈夫な紙で出来ているのでした。
入場料は無料で、敷地内に入ると、
これまで仕事に使われていた建物が何棟かありました。
自由に入って、次々見ていきました。
部屋がいくつもあって、中は引越後で空っぽで、
何もないのですが、窓や設備の作りや色が外国的で、
シンプルできれいだなあと思いました。
最初に入った建物では、子ども向けの
ワークショップをしていました。
外国人の子どもたちがいっぱいいて、
元気に走り回ったりして遊んでいて、かわいいなあとか、
世界が平和であってほしいなあと思いました。
これまで使用されていたロッカーやキャビネットが、
売られているようでした。
敷地の奥の方の建物がメインで、
そこでアーティストの作品を見ることができました。
この写真だけ見ると、やばいテーマパークみたいですが、
中は現代的でお洒落な作品がいっぱいありました。
かわいいライダースーツとヘルメット。
銀色に塗られた部屋。
赤白青ばっかりの部屋。
マリオ。
おしゃれなランプ。二つくらいほしいと思いました。
「KI JUICE」という作品で、解説を読んだら、
氣のジュースということでした。氣の流れとか
そういう感じなのかなあと思いました。なるほど。
ガーゼにプロジェクターで投影すると、
透けてこんな感じになるのでした。すごい。
映像は、甘い靴をバリバリ食べる映像で、
おもしろかったです。
偉い人用の部屋みたいなところは、
ベージュの絨毯が敷いてあって、
設備も木製で大きくて、全体的に素敵でした。
偉い人用の部屋を、全体的に素敵にしちゃう人間が、
健気でいとおしいと思いました。
作品もおもしろいのですが、
大使館の建物とか、中のスイッチとかそういうのも、
興味深くて、じっと見つめました。
もっとも衝撃的だったのは、こちらの作品です。
「鼻血」と書かれたネオンがあって、
階段や壁一面に、縦横無尽に
赤いペンキが塗られている場所がありました。
この赤が、すべて鼻から出た血ということなのでしょうか。
そして、この適当に塗られているように見える、
赤いペンキですが、ある位置から写真を撮ると、
こんな感じになり、アングルがぴったり決まると、
なんとなんと、
正方形の赤枠が浮かび上がるのです。
まるで、赤いセロファンの窓を通して見ているみたいですが、
そうではなく、ペンキの精密な塗り方で、こうなるのです。
しかし難しいのは、これを肉眼で三次元として見ても、
こうは見えないのでして、二次元の写真になると、
しっかりなるのです。びっくりしました。
バスケットボールの写真が印刷された紙がいっぱいあり、
それをクシャクシャにして、
カゴに投げたりして遊びました。
「これがお金だったら！」と言っています。
三時間くらい歩き回って、建物の外は暗くなっていました。
お庭に出ると、光を使った作品がありました。
青い光の長い筒が、十本以上立ててあって、
その中で、白い光る羽が空気でふわふわ浮遊していました。
タイミングよく、複数の筒の中で、
羽がいっぺんに舞い上がると、感動的にきれいでした。
満月のようにも、ＵＦＯのようにも見えます。
歩き過ぎて疲れて、大使館を出て、
食事をすることにしました。
ひのじさんの検索で、イタリア料理店に行き、
うまいワインとやパスタを食べて、超満足しました。
三人でワイン二本空けてよく分からなくなりました。
僕は、広尾駅で階段を数段踏み外しましたが無事でした。
品川駅に降りたら、春昆布さんからメールがあって、
タイミングが合えば、一緒に帰りましょうとあって、
まさに同じ山手線に乗っていたタイミングのよさで、
東海道線に乗って帰りました。
一日中、楽しい日でした。
ＹＵさん、おもしろイベント、
ありがとうございました。
