若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

話術

きのう、車でラジオを聞いてたら、浜村淳さんの番組の「占いコーナー」。

浜村さんは、「今日のフード占い」を紹介してました。

「断りたいことがあるのに断れなくて困っている方は、今日、ビーフシチューを食べて下さい。きっぱりと断れるでしょう」

浜村さんが、あまりに淡々と語るので、よし!ビーフシチューを食べよう!と思ってしまった。
そう思ってから、いや、べつに断りたいことをかかえてるわけじゃなかった、ビーフシチューはやめよう、と思い直した。

一瞬でもそう思わせるところが浜村さんの話術のすごさです。

次に、映画の紹介コーナー。
○○という映画に主演する△△という女優さんがゲスト。
映画の題名も女優さんの名前も忘れました。
軽く見てるというのじゃなく、トシのせいです。

「さて、この映画、出てくる女優さん三人、全員、フル・ヌード、スッポンポンのシーンがあるんです」

「フルヌード」とさらっといわないけど、「フルヌード!」とヘンに力むわけでもなく、「フル」と「ヌード」の間にちょっと間をおいて淡々と、「フル・ヌード」。
絶妙の話術だと思いました。

「フルヌード!」と力を込めるより、「フル・ヌード」の方がスッポンポン感が強いです。

インタビューの間、何度も「フル・ヌード」を繰り返す浜村さんに、女優さんは「そういう興味で来ていただいても・・・」と困惑気味に真面目な映画であることを訴えてました。

今朝の朝日新聞地方版。

「十月大歌舞伎」を大きく取り上げてる。
舞台写真入りで、中村橋之助さんと中村壱太郎さんのインタビューもある。

朝日新聞地方版がなぜこれほど大々的に「十月大歌舞伎」を取り上げるのかと事情を知らない人は不思議に思うでしょうが、事情通の私には不思議でもなんでもない。

「十月大歌舞伎」は朝日新聞後援なんです。

事情通であるだけでなく、南座に行った私としては、客の入りも十分とは言えないから大きく取り上げたのではなかろうかと邪推せざるをえないのであった。