若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

人物を描く

人物を描くのはむずかしいです。

何を描くのもむずかしいと思うけど、人物画は、モデル探しがむずかしい。
静物や風景は、その点は楽です。

モデルになってくださいとお願いする必要はない。

今日は、久しぶりにウチですわってもらって描きました。

去年の自治会の会計Sさんです。
かすかに訛りが感じられるので、どこの出身かと思ってたら、親の代から東京というのでカックンとなりました。

彼女が訛ってたんじゃなくて、私の耳が訛ってた。

他人さんにモデルをお願いして、すわってもらえるのは、2、3時間です。
それ以上の拘束は悪いと思ってしまう。

大急ぎで描けるとこまで描いて、あとは写真を頼りに描く。
何日か通ってもらいたいですが、ぜいたくは言えません。

きのうは美術予備校で模写の続き。
2、3週間前から、先生は、「次回で完成ですね」と、仕上げモードです。

しかし、そうあまくないですよ。
先生が、「次回で完成」と言ってから、まあ、あと何回かはかかる。

私ならとっくに、「で〜きた!」というとこです。

きのうは、授業のはじめに、「若草さん!きりがないですから、服の毛羽立ちを描いて、今日でいちおう完成ということにしましょう!」ときっぱり言われたんで、私も完全に完成モードでした。

ところが、授業の終わりに絵を見て、「う〜ん・・・ま、来週で完成ということで・・・」と言われたんでがっくり来ました。

服の毛羽立ち具合がうまくなかったようです。
来週は、うまく毛羽立たせるぞ!

この女性の頭巾ですが、折り目が目立ちます。
今読んでる、17世紀オランダ絵画の本に「折り目」の話が出てきます。

当時、きれいに洗濯してプレスして折り目の付いた布を惜しげもなく使うのが富裕層に許されたぜいたくだったようです。

この女性の頭巾の折り目も、指輪と同様、「私、カネもちです」というしるしなのかもしれないと思いました。