誰でもベターを追い求めますよね

9月9日に書いた「向いている方向」について、片翼の人さんのブログ 「A列車でニコニコと」 で取り上げていただきました。基本的に他所様の作品を個別には触れない方針でいましたが、折角取り上げていただいたので、今回だけ例外的に。


片翼の人さんは「耳に痛い指摘」と仰っていますが、当然ながらこれは私の視点からの主観意見に過ぎません。全ての人に満足してもらえるモノなど作りようがないですし、そういった意味で最大公約数と言っただけであって、なんとなーくだけどさ、こう考えてみたらどうでしょ?みたいなニュアンスなのです。(今読み返すとなんか断定ととれますね・・・)
鉄道はメジャーな趣味ですし、鉄道好きだけどA列車はやったことないという人も間違いなく大勢いるわけで、きちんと鉄道好きの人向けとターゲットを設定して、かつ詳しくない人向けのフォローも気をつけているのですから、そのターゲットに向けて盛り上げたい、という意思の視点からは、片翼の人さんが手がける「はるかとラピートが鉄道路線を作るようです」シリーズは良い作品だと思うのです。映像制作における先人の経験則やセオリーは確かに存在はしていますが、やはりゲーム動画では全く文法が違いますし、増してやニコニコ動画という多様な趣味動画の集合体の中で、正解が1つしか無いわけがなく、別の正解を追求しているだけの話かと思います。
「はるラピ」は、優等列車の接続など、電車がどう走っているのかを詳しく、丁寧に伝えようという姿勢が真摯に伝わってきます。こういった姿勢は自分も見習いたいです。ブログの文章からも垣間見えますが、理詰めで真面目に作られている印象を受けます。かわいらしい車両擬人キャラを使っていて、会話そのものはライトなノリなのですが、全体的な仕上がりは良い意味での渋さを持っています。迷走しているなんて仰っていますが、自分の良いと思った道を突き進んでいってほしいなぁ、と個人的にも応援しています。