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関西学院大学社会学部 島村恭則ゼミ

2018-07-29

大学院進学案内

| 12:01

関西学院大学大学院社会学研究科大学院教員紹介』(2018年11月刊行)より


【1. 教員情報】

氏名:島村恭則

職位:教授(博士後期課程研究指導教授)

学位文学博士

専門:現代民俗学ヴァナキュラー文化研究、世界民俗学史と民俗学理論



【2. 研究・教育内容】

 わたし個人の研究としては、沖縄民俗宗教シャーマニズム研究から出発し、都市伝説日韓比較研究、妖怪・占い文化の博物館民俗学在日コリアンや引揚者が生み出したヴァナキュラー文化の研究、喫茶店モーニング文化の都市民俗学的研究、関西私鉄文化研究などを経て、近年は、世界民俗学史をふまえた民俗学理論の研究、とくに、民俗学を国際的・学際的な「ヴァナキュラー文化研究」として再編成する議論を展開しています(「ヴァナキュラー文化」については、島村2018などを参照)。

 大学院教育では、民俗学ヴァナキュラー文化研究の全領域を扱っており、古典的な民俗学から現代民俗学まで、日本民俗学から中国民俗学韓国民俗学などアジア民俗学まで、また、社会伝承、生業伝承、交通・交易儀礼、祝祭、宗教口承文芸芸能物質文化文化遺産博物館など、民俗学研究のすべてのジャンルについて、研究指導を行なっています。あわせて、本研究科文化人類学ゼミとの相互乗り入れにより、人類学知識も身につけられるよう仕組みを整えています。

 現在および過去の島村研究室所属院生の研究テーマは、「流行神をめぐる民俗宗教論―〈残念さん〉信仰を中心に―」「神輿会のフォークロア東京圏の都市祭礼を支える人びと―」「中国の茶芸館をめぐる都市民俗誌」「ヴァナキュラー宗教民俗誌―稲荷信仰の事例から―」「ネット・ロアとヴァナキュラー・ウェブ」「フォークアートアウトサイダーアート」「植民地と引揚者」「新宗教スピリチュアル民俗学的研究」「職人と講集団」「食文化と食ツーリズム」などです。

 わたしたちの研究室では、関西圏の他大学大学院民俗学ゼミとの合同ゼミを定期的に実施しているほか、研究室のメンバー全員で中国台湾を訪れ、現地の民俗学大学院ゼミとの合同研究会や共同調査も実施しています。院生は、日常のゼミにおいて修士論文博士論文の完成に向けての研究指導を受けるとともに、これらの研究室活動からも多くを学びとり、日本や東アジアはもとより、世界の民俗学第一線で活躍できる研究者として成長しています(国内学会に加え、アメリカ中国台湾ドイツなど海外の民俗学会での発表や論文投稿を経験している院生もいます)。

 日本における民俗学大学院教育の一拠点としての位置を占める関学社会学研究科島村研究室では、大学院に進学して民俗学ヴァナキュラー文化研究を学ぼうと考えているみなさんを、国の内外、列島の東西/南北から広く歓迎しています。



【3. 代表的な著書・論文等】

島村恭則, 2010, (単著)『〈生きる方法〉の民俗誌』関西学院大学出版会.

島村恭則, 2013, (編著)『引揚者の戦後』新曜社.

島村恭則, 2019,(共編著)『民俗学読本―フィールドワークへのいざない―』晃洋書房.

島村恭則, 2003, (単著)『日本より怖い韓国怪談河出書房新社.

島村恭則, 2008, (共著)『異界談義』光文社.

島村恭則, 2018, 「民俗学とは何か―多様な姿と一貫する視点―」『現代民俗学のフィールド』古家信平編, 吉川弘文館, 14−30.

島村恭則, 2017, 「グローバル化時代における民俗学の可能性」『東アジア世界の民俗−変容する社会・生活・文化―』(アジア遊学215), 217−231.

島村恭則, 2017, 「『民俗学』是什么」『文化遺産』46, 59−65, 中国・中山大学中国物質文化遺産研究センター.

Shimamura, Takanori, 2017, Folklore in the Midst of Social Change: The Perspectives and Methods of Japanese Folkloristics. Japanese Review of Cultural Anthropology, 18(1), 191−220.

島村恭則, 2014, 「フォークロア研究とは何か」『日本民俗学』287, 1−34.

島村恭則, 1995, 「沖縄民俗宗教新宗教―「龍泉」の事例から―」『日本民俗学』204, 1−37.

島村恭則, 1993, 「民間巫者の神話的世界と村落祭祀体系の改変―宮古島狩俣の事例―」『日本民俗学』194, 70−124.

島村恭則, 2001, (博物館展示)「異界万華鏡―あの世・妖怪・占い―」国立歴史民俗博物館.



【4. 研究紹介のホームページなど追加情報】

 「大学院進学希望の皆さんへ」(「関西学院大学社会学部島村恭則ゼミホームページ」で検索後、当該ページへ)、およびFacebook島村恭則)を参照してください。

 また、これ以外にも、「喫茶店モーニング文化―都市の民俗学―」(関学スカイセミナー https://www.kwansei.ac.jp/skyseminar/pdf/sky66.pdf)をはじめ、ネット上で「島村恭則」を検索すると、関連情報がいろいろ出てきます。

 進学を検討されている方は、島村恭則 tshimamura<アットマーク>kwansei.ac.jp(<アットマーク>は、@に変えてください)まで、直接ご連絡ください。ゼミ見学も受け付けています。



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2010-02-06

大学院進学希望のみなさんへ

| 19:03

大学院進学案内

関西学院大学大学院社会学研究科島村恭則研究室では、下記のとおり、民俗学フォークロア研究、日本列島をフィールドとする文化人類学人類学的日本研究)を学ぶことができ、学内外から広く大学院生(博士前期(修士)課程、博士後期課程)を受け入れています。


・研究分野:民俗学の全領域、フォークロア研究、日本列島をフィールドとする文化人類学人類学的日本研究)など。なお、島村恭則が構想する「フォークロア研究」(新しい民俗学)については、「フォークロア研究とは何か」(『日本民俗学』278号、2014年)を参照してください。


・課程:博士前期課程(修士学位を取得)、博士後期課程(博士の学位を取得)。


・研究指導の方針

‘本民俗学の重厚な研究蓄積を踏まえたうえで、北米をはじめとする世界のフォークロア研究(民俗学)、人類学の理論と研究動向を身につけます。並行して、フィールドワークとエスノグラフィの作成に力を注ぎ、ね論とフィールドのバランスのとれた学位論文を完成させます。


ゼミと授業

上記の研究指導は、ゼミおよび調査実習等の授業の場を中心に実施しています。ゼミ・調査実習は、毎週金曜日の午後に2コマ連続で実施。他に、木曜日の午後に、民俗学の講義科目(大学院)を開講しています。


社会学との関係

本研究室は、社会学研究科に属しています。民俗学フォークロア研究、文化人類学の研究を進める上で、社会学人類学知識はきわめて有効であり、また必須です。日本の民俗学ではあまり意識されていませんが、海外の民俗学教育では、社会学人類学の理論や知見を学ぶことは、当然のこととなっています(たとえば、及川祥平「ハンブルク大学民俗学文化人類学研究所における民俗学教育について」『常民文化』37、などを参照)。本研究科(および社会学部)では、社会学関連の多くの科目が開講されており、自らの研究テーマに資するかたちで社会学知識を身につけることができます。


入学試験

毎年9月と2月に実施されています。英語、専門科目、口頭試問が試験科目です。詳しくは、http://www.kwansei.ac.jp/graduate/graduate_000290.htmlを参照してください。なお、入試の専門科目は、「社会学」に関わる科目ですが、学部時代に社会学を学んだことのない人にとっては、勉強の仕方などがわからないかもしれません。民俗学を学ぶ上で、どのように社会学を勉強すればよいかについては、本研究室所属の院生によるアドバイスを得ることができるので、指導教員との事前面接(社会学研究科では、受験に先だって希望する指導教員との面接を義務付けています)の際に、相談してください。


・2018年現在の所属大学院生

本年度は、博士前期課程に1名、博士後期課程に4名(うち2名は島村を副指導教員としての所属)、関西学院大学非常勤講師1名の計6名が在籍しています。現在および過去の所属大学院生の研究テーマは、「流行神をめぐる民俗宗教論―『残念さん』信仰を中心に―」「神輿会のフォークロア東京圏の都市祭礼を支える人びと―」「食文化と食ツーリズム」「芸者芸能史」「風土病民俗学」「フォークアートアウトサイダーアートヴァナキュラーアート」「植民地と引揚者」「新宗教民俗学」「職人と講集団」「祭礼の持続と変容」「民俗学理論」等です。


日本学術振興会特別研究員採用について

現在、博士後期課程在学者2名が、日本学術振興会特別研究員として採用されています(三隅貴史(DC1)、谷岡優子(DC2))。


・島村研究室所属院生の活動(2014〜2018年度)

(1)谷岡優子(博士後期課程):2014年度日本民俗学会研究奨励賞受賞(「風土病民俗学―六甲山東麓における「斑状歯」をめぐって―」『関西学院大学社会学部紀要』117)。http://www.kwansei.ac.jp/s_sociology/news/2014/news_20141015_009884.html

(2)谷岡優子(博士後期課程):第21回旅の文化研究所公募研究プロジェクト採択(「地方花柳界の文化資源化・観光化―地方七都市をフィールドとして―」)。http://www.tabinobunka.com/

(3)谷岡優子(博士後期課程):第66回日本民俗学会年会にて研究発表(「地方花柳界の再活性化―模索と葛藤をめぐって―」)。

(4)谷岡優子(博士後期課程):第880回日本民俗学会談話会にて研究発表(「地方花柳界の再活性化―マイコ(舞娘・舞子)の前景化を中心に―」)

(5)広尾克子(博士後期課程):第66回日本民俗学会年会にて研究発表(「ズワイガニの発見と流通」)。

(6)藤井和子(大学院研究員・関西学院大学非常勤講師):2014年度日本オーラル・ヒストリー学会にて研究発表(「開拓が生みだすもの―戦後入植のフォークロア―」)。

(7)藤井和子(大学院研究員・関西学院大学非常勤講師):第20回旅の文化研究フォーラムにて研究発表(「植民地支配の残滓はいかに「遺産」化されたか―韓国台湾の比較研究から―」)。http://www.tabinobunka.com/

(8)藤井和子(大学院研究員・関西学院大学非常勤講師):論文植民地支配の残滓はいかに遺産化されたか : 韓国台湾の比較研究から―」『旅の文化研究所研究報告』25、2014年。

(9)三隅貴史(博士前期課程):第879回日本民俗学会談話会にて研究発表(「地方祭礼における新しい参加者―徳島県日和佐八幡神社秋季例大祭を事例として―」)。

(10)谷岡優子(博士後期課程):第21回旅の文化研究フォーラムにて研究発表(「地方花柳界の文化資源化・観光化―地方七都市をフィールドとして―」)。http://www.tabinobunka.com/topic/newstopic/20150626/news01.html

(11)谷岡優子(博士後期課程):論文「地方花柳界の文化資源化・観光化―地方四都市をフィールドとして―」『旅の文化研究所研究報告』25、2015年。

(12)谷岡優子(博士後期課程):第67回日本民俗学会年会にて研究発表(「地方花柳界の現代的展開―愛媛県松山市花柳界を事例に―」)。

(13)広尾克子(博士後期課程):第67回日本民俗学会年会にて研究発表(「都市住民とカニ―『かに道楽創業者ライフヒストリーから―」)。

(14)三隅貴史(博士前期課程):第67回日本民俗学会年会にて研究発表(「都市祭礼研究と『神輿会』」)。

(15)藤井和子(大学院研究員・関西学院大学非常勤講師):2015年度アメリカ民俗学会(AFS)年会にて研究発表(“Study of Outsider Art in Japan: Gataro Who Works as a Janitor in a Shopping Mall in Hiroshima”)。

(16)岡本真生(博士後期課程):第34回京都民俗学会年会にて研究発表(「『英雄』の奪還―楠木正成をめぐる地域の戦後―」)。

(17)岡本真生(博士後期課程):第284回京都民俗学会談話会にて研究発表(「『残念さん』信仰の発生と広がり―現世利益をもたらす草莽階級の志士たち―」)。

(18)岡本真生(博士後期課程):第68回日本民俗学会年会にて研究発表(「『残念さん』信仰幕末維新期に発生した流行神をめぐって―」)。

(19)三隅貴史(博士前期課程):第68回日本民俗学会年会にて研究発表(「東京の都市祭礼における『江戸前』の創造―神輿会に着目して―」)。

(20)三隅貴史(博士前期課程):「『神輿会』研究の課題―都市祭礼研究の一視点―」『京都民俗』34。

(21)三隅貴史(博士後期課程):第892回日本民俗学会談話会(修士論文発表会)にて研究発表(「神輿会の民俗学的研究―『江戸前』スタイルの意味するもの―」)。

(22)三隅貴史(博士後期課程):「東京周辺地域の祭礼における『江戸前』の美学の成立―神輿会に注目して―」『日本民俗学』292。

(23)岡本真生(博士後期課程):第69回日本民俗学会年会にて研究発表(「ヴァナキュラー宗教民俗誌―稲荷信仰の事例から―」)


・受験前の事前面接について

入試要項に記載のとおり、社会学研究科では、受験に先だって希望する指導教員との面接を義務付けています。島村研究室への進学を検討している人は、下記のメールアドレスに連絡をした上で、一度、早い時期に面談の機会を持ってください。

tshimamura<アットマーク>kwansei.ac.jp(<アットマーク>は、@に変えてください)


社会学研究科の概要は、こちらを参照。

http://www.kwansei.ac.jp/s_sociology/s_sociology_m_000092.html


・指導教員について

島村恭則しまむら・たかのり) 博士後期課程研究指導教授。博士(文学)。フォークロア研究、民俗学文化人類学(日本研究)専攻。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科文化人類学専攻単位取得退学。1996年に第16回日本民俗学会研究奨励賞受賞。国立歴史民俗博物館民俗研究部文部教官助手、秋田大学准教授等を経て、2008年より関西学院大学社会学研究科社会学部教授。東京大学大学院総合文化研究科客員教授(超域文化科学特殊研究検文化人類学特殊講義、2016年9月1日〜2017年3月31日)。日本民俗学会理事

主な著書に、『〈生きる方法〉の民俗誌』(関西学院大学出版会)、『引揚者の戦後』(編著、新曜社)、『関西私鉄文化を考える』(共著、関西学院大学出版会)、『近代日本の他者像と自画像』(共著、柏書房)、『越境』(現代民俗誌の地平1、共著、朝倉書店)、『身体と心性の民俗』(講座日本の民俗学2、共著、雄山閣出版)、『物と人の交流』(日本の民俗3、共著、吉川弘文館)、『日本より怖い韓国怪談』(河出書房新社)などがある。


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ゼミの様子

桑山敬己ゼミ文化人類学社会学研究科)・山泰幸ゼミ民俗学・人間福祉研究科)・島村恭則ゼミ民俗学社会学研究科)による合同ゼミの場面。一カ月に一度は、人類学民俗学合同ゼミとして開催しています。