VSシステム劇場版トランスフォーマーセット

ですが、ご無沙汰の間まったくVSシステムに関する対外活動をしていなかったわけではなく、しょうさんと一緒にこんなものを作っていたのです。

はじまりは、SF研の会員のすぎやんが昨年12月のトランスファンケット(トランスフォーマー同人のオンリーイベント)に参加したときです。SF研の会員の有志(私・しょうさん含む)が手伝いで同行することになったのですが、そのときせっかくだから我々二人で何か作って持っていけるものはないか、という話になったときこれを作る話が出てきたのです。


もともとしょうさんはタカラのロボットトイが守備範囲。VSシステムを始めたのも「アメコミつながりでいずれトランスフォーマーが出てくれると信じている」からと公言している人です。私も子供の頃観ていた昔のシリーズには思い入れがありますし、昨年夏に公開された実写劇場版トランスフォーマーは本当に良く出来た作品だと評価していましたから、とんとん拍子で話は進み、試しにということで二週間の突貫作業で作ってみたのがこの「VSシステム劇場版トランスフォーマーセット」です。


基本的にはファンの手によるオリカです。ただ、実際のVSシステムのルールに従って遊ぶために必要な要素は備えていますし、カードの内容も他のカードのコピーではなく我々で独自にデザインしたものです。カードの形状・紙質には難がありますが、一応混ぜて構築戦を遊ぶことだってできます。
内容は、初心者にも配慮して、27枚づつのオートボット(サイバトロン)デッキとディセプティコンデストロン)デッキの二つで構成されています。VSシステムの構築済みスターターの内容を模倣したもので、そのまま対戦で遊べます。また両チームの専用チームアップカードも同梱されていますから、構築でデッキを拡張することも可能です。
お手本にしたのはX-Menスターターで「基本は初心者向けに分かりやすく。しかしそのためにカードの強さ・価値を犠牲にするのではなく、正規のセットのカードにも対抗できる強さを持った内容を」というのがモットーでした。遊んで下さった方には、VSシステムの基本の楽しさを知るだけでなく、戦略的な面白さの糸口も掴んでいただければと願っております。


で、トランスファンケットでは持ち込んだ30セットのうち、10セット程度が売れました。やはりしょうさんの所有トイを利用したジオラマ写真が優れていたのが良かったのか、本来ゲームを売る場ではない状況においては健闘できたと思います。
まだ在庫はありますので、SF研が次にイベントに参加するときにも販売を続ける予定です。次回のトランスファンケットは5月25日だそうですので、きっとすぎやんのスペースの隅に置かれているはずです。
ところで、実はその日には別のイベントもありまして……(次回に続く)