2008-06-25 【今夜上映】生活笑百科 ザ・ムービーズ
■[neoneo坐]短篇調査団(69) 法律の巻
四角い仁鶴が丸く収める?4本立(計94分)
6月25日(水) 20:00〜
上映作品:
『うちの権利ととなりの権利』1966年/25分/白黒
白黒だとカラーの褪色を気にしなくていいから楽です(苦笑) 山田さん一家の隣家に鈴木さん一家が引っ越してきて庭に植え込みを作ったら、山田さん宅の下水管が壊れてしまって全面対決!…というストーリー。ナレーターが天の声のように「民法220条で山田さんに権利がありますよ」などと登場人物にアドヴァイスしてくる構成がユニーク。その都度彼らは空を見上げてリアクションするのが可笑しかったです。あと、隣人関係をめぐる様々な民法を紹介するイラストが横山泰三先生みたいな画風(別の画家さんでしたがお名前を確認し忘れました)。
80年代ならカラーの褪色を気に(後略) 冒頭いきなり罵り合う少年二人の髪型やファッションがいかにもな80年代でわろた。宮本くんと田村くんが折半して買おうと約束していた「3次元TVゲームソフト」(…バーチャルボーイ?)がダブってしまったためにモメているのを、クラスメートの女子二人(もちろん80年代ファッション)が仲裁して、知り合いの法律事務所のお姉さんに相談しに行くというストーリー。以降はお姉さんと子供たちのやりとりで、店頭販売/訪問販売/通信販売、それぞれのケースでの売買契約を説明していきます。ナレーターを使わずにセリフのやりとりで全編を貫く男らしい構成なもんですから、役者さん達が難しいセリフにチャレンジするたびに「がんばれー」と応援したくなるスリリングな展開でした(笑)
今日いちばんの異色作。オープニングのスタッフタイトルを「筆書き&印鑑」で統一するところからもうただならぬ雰囲気。「玉井正夫」とか「宇野重吉」にいちいち印鑑が捺してあるんです。はんこの歴史、その役割、正しい使い方を真面目に説明していく映画なんですが、これを「はんこたちの座談会」で展開していくという構成がすでに大胆(笑) 能楽師の衣装を着た人形が四体向かい合っていて、顔のところに「実印」「認印」「三文判」「司会」と書いてある!でもって宇野重吉さん演ずる「司会」の進行でトークが繰り広げられていくんですが、最後には他のはんこから差別された「三文判」が怒って退場して終わるという…全面的に面白いとは言いませんが、20分間ずっと気の抜けない、不思議な不思議な珍品映画。また上映しようっと(苦笑)
いきなり「♪ハッピーバースデー」を歌うおばあちゃんたちで始まるこの映画、市役所の広報番組「市民ニュース」のスタッフたちが主人公。取材先でたまたま撮った「♪ハッピーバースデー」の歌に著作権料が発生する…という「某音楽著作権協会」からの電話をきっかけに、彼らは著作権について調べ始めるんですが、そんなニュース映像にまできっちりミカジメ料を突き付けてくる「某協会」のシツコサに恐怖(笑) 相談に行ったスタッフがいくら説明しても「その場合もやはり使用料が発生するんですね」と言い張る「某協会」係員にはさらに恐怖(笑) 著作権の歴史をグーテンベルクの印刷術まで遡りながら説明したり(日本で最初に紹介したのは福澤諭吉先生だとか)、医学書を丸々コピーされて告発した朝倉書店社長、貸しレコード暫定措置法を紹介する「友&愛」社長*1などのインタビューも盛り込みながら、著作権法をわかりやすく紹介してくれて勉強になりました。
エンディングは、取材先のダンスサークルが「マイムマイム」を踊っているのを女性レポーターが心配して「著作権は大丈夫かしら…」、それに答える若いスタッフ「心配ないよ、"マイムマイム"の著作権は消滅してる!」みんなホッとして撮影しましたとさ…という、映像業界では誰もが身に覚えのありそうなエピソードでした。
♪生活笑百科〜るるるるる〜る〜る〜(放映24年目)
*1:レコードレンタル「友&愛」っていつの間に消えたんだろ……社長はお元気のようです。http://www.shikonjuku.jp/activity/report/011.html
