Hatena::ブログ(Diary)

清水正ブログ

2013-10-16

小林リズムの紙のむだづかい(連載202)

小林リズムの紙のむだづかい(連載202)

清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。

文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。

清水正の著作はここをクリックしてください。

http://d.hatena.ne.jp/shimizumasashi/searchdiary?word=%2A%5B%C0%B6%BF%E5%C0%B5%A4%CE%C3%F8%BA%EE%CC%DC%CF%BF%5D

ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/

f:id:shimizumasashi:20120829170256j:image

四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。

ドラえもん』の凄さがわかります。

http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp

f:id:shimizumasashi:20120915130442j:image

清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。


小林リズムさんが八月九日「ミスID」2014にファイナリスト35人中に選ばれました。

http://www.transit-web.com/miss-id/

f:id:shimizumasashi:20131006212256j:image

小林リズムの紙のむだづかい(連載202)

小林リズム

 【主役になれない人たち】

 

  友達と飲みに行ったときの話。たまたま話すことになった初対面の年下の男の子に、わたしの現状、つまりは会社を辞めてエッセイを書いていることを話したら

「俺、○○大学(一流大学)なんだけど、友達に△△会社(大手企業)に勤めている奴もいてさ。まあ、仕事くらい紹介してあげてもいいけど」

と繰り返し言われた。“ワオ!”って思った。もちろん、嬉しかったからではなくって、そういう方法で気を引くのだなぁと、退屈だなぁと感じたからだった。

 もちろんそんなことは言えないから“すごいですねぇ。頭いい大学ですねぇ。大きい会社ですねぇ”と応える。きっとほかの子たちもそういうリアクションをとっているのだ。だから彼は自分が無意識のうちにコンプレックスと恥をさらけ出しているという自覚のないまま、これからもずっと同じことを言い続けるのかもしれない。一流の大学に通い大手企業に勤める先輩と仲の良い俺ってすげーだろ?俺と親しくしとくと得なことがいっぱいだぜ?ということを。

「…っていうことがあってさ。肩書とか、友達が有名人とか、自分の価値を人にすがることでしか表現できない人って魅力ないよね」

と電話で弟に愚痴ると彼は黙り込んだ。そして

「その人の気持ち、すごくよくわかる…」

と言ったのでわたしは言葉に詰まってしまった。続けて“その人は、僕がいちばんやりたくないと思っていることをしている”と。弟がいうには、人はみんなが主役になれるわけではない。わたしはバカだから図々しく“自分の人生、自分が主役よ!”と思って生きているのかもしれないけれど、実際はなかそう思えない。たいていは自分が主役になれないことを知っていて、だからわかりやすく目に見える価値で自分を補おうとする、というのだ。

 ぎくっとした。わたしだって自分が主役よ!なんていう顔をして生きているけれど、主役になりたい願望を諦めきれないだけで根本はグラグラしている。スゴイ友達は自慢したくなるし、その言葉のなかに“この子と友達のわたしってスゴイでしょう?”という主張がまったく含まれていないとは言えない。けれどわたしは自分の下剋上ストーリーをつくりたいと思っている最中だから、ねじまがった自慢やアピールに過剰に反応して毒づきたくなるのだった。言葉の裏側を読み取った気になって責めることで「わたしは違う。他人の価値にすがらなくても自分で輝く」と無理やり確認する作業。

 みみっちいなぁ。平常心を保てるほどの自信も余裕もなかったのか…。と、自分にガックリと肩を落としつつ、いつかすべてを包み込んで許せる日がくるのかなぁと遠すぎる未来に手をかざしてみるのだった。

小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」

http://ameblo.jp/nanto-kana/

twitter:@rizuko21


肖像写真は本人の許可を得て撮影・掲載しています。無断転用は固くお断りいたします。