星エリナのほろよいハイボール(連載45)
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星エリナのほろよいハイボール(連載45)
プレゼントを選ぶ
星エリナ
誕生日が8月の人はわかると思うんだけど、小学生のころからあんまり友だちに祝われない。忘れちゃうんだよね。根に持ってたりしないんで安心してください。きっと交友関係広かったり、女の子の友だちグループに入っている子なんかは誕生日会とかしてもらえてるんだろうなあー。
まず私が誕生日とか記念日に疎い。忘れっぽい。高校生のときに、深夜にメールがきた。私、早寝だったので、メールとかで起こされるのも大嫌い。もーなんだよこんな時間に、と思いつつ見てみると、「お誕生日おめでとう!」と書いてある。あれ、もうそんな日!? っていうことがあったりもした。とはいえ、夏休み中なこともあって、直接会っておめでとうと言われることは本当に少ない。誕生日は大抵部屋で本を読んでいる。つまんない子だねえ。
高校生くらいから、友だちの誕生日を気にし始めた。夏休みじゃない場合、みんな学校にプレゼントを持ってくるでしょう。結構仲良くしてる友だちの誕生日に私だけ持っていかなかったら、「え、友だちでしょ?」ってなっちゃうじゃん。まぁ、そんな友だちはたぶん7人くらいしかいなかったけど。大体は「あ、今日誕生日なんだーおめでとー」で済ます。大学に入ってからもそう。「今日誕生日なんだー。じゃあお菓子買ってあげるね」くらい。別に嫌いなわけじゃなくて、何回も言うけど忘れちゃうだけ。
忘れちゃっても遅くなっても、プレゼントをあげたいって思う友だちは何人かいる。誕生日に限らずプレゼントを買うのって楽しい。相手のことを考えたりしながら買う。つまりそういう相手のことは好きってこと。中学生くらいまでだったら、ハンドタオルとか文房具とか、いろいろ思いつくけれど、大学生になったいま、みんなある程度のこだわりを持ってる。だから毎日使うものとかは気に入らないともらった側も辛いよね。
そう思ってつい先日、地元の雑貨屋さんに行ってみた。ハンカチとか靴下とかお洋服とか、日々使うものももちろんあるんだけど、どこにでもあるありふれたデザインのものはない。新しい何かに出会えるとこ。いくつか見てこれかな、と思うものはあったんだけれど、即「これ!」とくるものではない。と考えているとお店の方が来てくれて、相談にのってくれた。そうしたらすぐに「これ!」とくるものに出会っちゃった。お洒落に包装もしていただいて、はやく渡したいなーって思えた。
帰り道はブーツのつま先がちょっと上を向く感じ。それにしても地元大好き人間だねえ。
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