小林リズムの紙のむだづかい(連載433)

清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演を引き受けます。

清水正『世界文学の中のドラえもん』『日野日出志を読む』は電子書籍イーブックジャパンで読むことができます。ここをクリックしてください。http://www.ebookjapan.jp/ebj/title/190266.html


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四六判並製160頁 定価1200円+税

小林リズムの紙のむだづかい(連載433)
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D文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。


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京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。
ドラえもん』の凄さがわかります。
http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp

清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。
小林リズムさんがエッセイ本をリンダパブリッシャーズ(http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru)から刊行することになりました。本のタイトルは『どこにでもいる普通の女子大生が新卒入社した会社で地獄を見てたった八日で辞めた話』発売日四月五日。
http://lindapublishers.com/archives/publications/dokonidemoiru
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小林リズムの紙のむだづかい(連載433)




【二日酔いの絶望感は通常でも脱出できた】



 飲み過ぎた翌日は、絶望的な気持ちになる。毎回自分にお酒は合わないのかもしれないとか、飲み方が悪いのだと自戒して、どんどんダークサイドに堕ちていったけれど、どうやらこの「絶望」を感じるのは普通のことらしい。

 アルコールを摂取すると、脳に快楽物質のセロトニンっていうのが大量にあふれるんだって。で、そうやってセロトニンを大量につくって、大量に消費したことで脳のなかが快楽物質不足になる状態が「二日酔い」らしい。これって脳が鬱状態なのと同じなんだって。この前書いた「お酒を飲むのは楽しさを前借りしているのと同じ」という話は、本当のことだったみたい。

 こうやって、自分の気持ちの変化を自分から切り離して、客観的にというか科学的にというか、とにかく距離をもって眺めることができると、だいぶ気持ちがラクになる。「今こうやって落ち込むのはお酒のせいだ!」「昨日の自分の振る舞いのせいじゃない!」と、都合よく解釈できるのがいい。そんなこんなで、鬱状態の脳を抱えたまま、私は昨晩の自分にとって都合のよくない事実は脳から抹消し、いいことだけを思い出そうとした。

 スマホの履歴をみて気づく。昨日は酔っぱらってむかーし少しだけ付き合っていた人に電話をかけたのだ。彼は一人暮らしを始めたと言っていた。なんか楽しそうだった気がする。いいことだ。なにしゃべったっけ。あんまり覚えてない。
 冷蔵庫にラップをかけられたししゃもをみて気づく。昨日は酔っぱらいすぎて終電を逃した私を介抱してくれた友達が、うちまで送って泊まりに来てくれたのだ。私に振り回されている彼女を心配して、その子の恋人までうちにきた。その友達カップルが、とにかくよかった。ちょっと感動してしまうくらい、心がじーんとするくらいに良いカップルだった。

カップル+私という、一見したところ虚しい組み合わせで、しかも友達の恋人とは初対面だったのだけど、私は心からくつろげた。仲の良いおじいちゃんとおばあちゃんが隣に引っ越してきて、仲良くなって、縁側に座りながらお歳暮のマドレーヌをいっしょに食べて「美味しいね」と言い合っているような。良いカップルって見ている人をあったかくさせるんだなぁ、と幸せな気持ちになった。

友達カップルは、信頼関係でがっちりと結びついているのが伝わってきた。おならの話も性の話も、ぜんぶ自然。迷惑をかけまくった私をちっとも責めたりしなかったし、私が作った残り物のお味噌汁も食べてくれた。カップル+私という奇数の組み合わせなのに、疎外感をを感じたり気を遣ったりすることが少しもなくて、むしろずっとこの空間にとどまりたいと思った。あー、うまく言えない。家族でも恋人でもなく「友達」という関係で彼らと関われたのが、なんかすごくめちゃくちゃ、嬉しかったんだ。



 

 小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」
http://ameblo.jp/nanto-kana/

twitter:@rizuko21


※肖像写真は本人の許可を得て撮影・掲載しています。無断転用は固くお断りいたします。

星エリナのほろよいハイボール(連載85)

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犬木加奈子先生と星エリナさん
星エリナのほろよいハイボール(連載85)

仕事を知る
星エリナ

 
 
 シューカツもいよいよ本当にラストスパートになってきたように感じている。なぜかというと、リクルートスーツがとても暑く感じるから。大きな合同説明会に参加していたときは、国際展示場や横浜アリーナまで行った。2月の冷たい海風が、ストッキングだけの足には寒くてしょうがなかった。そんなエッセイも書いていた気がする。それがもうこんなに暑い。脇汗もかくんです、女の子。ランチタイムはジャケットを脱がないと蒸してしまうくらい。
 そんな時期になってからようやく、いろいろな仕事を知った。世界中にはいろんな仕事があるんだなあ。誰しもが嫌な仕事もあれば、専門的なものもあって、面白い。どんな仕事であれ、私を信頼してまわされた仕事なら、責任持って最後までやり遂げたいと思っている。
 面白そうだなあと思った仕事のひとつ、駅員さん。駅員さんって24時間拘束されてしまうお仕事。その代わり、週2〜3日しか働かなくていい。24時間起きてろっていうんじゃなくて、ちゃんと仮眠込みのお時間。最近は女性の駅員さんってすごく多いけど、みなさんお肌のケアなどはどうしているんだろう。きっと大変なんだろうなあ。さらに、女性の運転手さんも増えている。運転手さんになるにはかなり勉強したり、時間をかけて研修する。すごく大変だけど、小さい頃からの夢のために頑張ったり、お給料のためだったり生活のためだったり。世界中の人がいろいろなもののために働いているのだ。
 ツイッターなどを見ていると、最近の日本は本当におかしいな、と思う。社会人たちは毎朝のように「会社行きたくない」と書いていたり、「土日出勤しなきゃ」「サービス残業もうやだ」「働きたくない」と書き込んでいる。そして会社側は土日も深夜も働いて欲しいと思っている。
 そして私達シューカツ生は働きたい働きたい内定欲しい。そういう思いでいろんな会社の説明会へ参加している。それなのに、どうして雇用が発生しないんだろう。最近街を歩いていると本当に思う。このビルにもあのビルにも「株式会社○○」という会社がある。すぐそこの飲食店にもクリーニング屋さんにも百貨店にも、たくさんの人が働いているし、働く場所がある。それなのに、どうして私たちはこんなに半年以上もかけて就職先を探しているんだろう。
 本当にイヤになってるときは、もう働くことすら許されていないんじゃないか、なんてバカなこと考えちゃったりする。所謂シューカツ欝。悪化すると自殺してしまうゆとり世代もいるらしい。本当にバカだよね。
 オトナたちは今のシューカツを知らないから、あーだこーだ口を出してくる。でもさ、オトナたちはあの時代に生まれちゃって、私たちはこの時代に生まれちゃって。それって軽く運命なんじゃない? 軽くってどういうことかっていうと、その程度のことって意味。その程度の運命、自分の力でなんとかしてみようか。あがいてもがいて、「うるせー神様」って言ってやるよ。
 うるせー神様。うるせーオトナ。自分がやったことには自分が責任とる。自分でやったことの後悔は自分がする。だからもう少し、コドモを信じてみてください。


 

※肖像写真は本人の許可を得て撮影・掲載しています。無断転用は固くお断りいたします。