Hatena::ブログ(Diary)

清水正ブログ

2015-03-14

星エリナのほろよいハイボール(連載125)

清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演を引き受けます。

こちらもぜひご覧ください。

http://plaza.rakuten.co.jp/sealofc/13089/


人気ブログランキングへ←「人気ブログランキング」に参加しています。応援のクリックをお願いします。


f:id:shimizumasashi:20140725083331j:image


f:id:shimizumasashi:20150206165308j:image




ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/

f:id:shimizumasashi:20120829170256j:image

四六判並製160頁 定価1200円+税

京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。

ドラえもん』の凄さがわかります。

http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp

清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。

f:id:shimizumasashi:20150312142135j:image


人気ブログランキングへ←「人気ブログランキング」に参加しています。応援のクリックをお願いします。


星エリナのほろよいハイボール(連載125)


寂しくないは嘘になる

星エリナ


 高校一年生になって一ヶ月したころ。私は家の近くのスーパーではじめてアルバイトの面接をしたもらった。高校は私服だったから制服じゃなくてもいいか、と思って普段着のパーカーで行ったところ、落とされた。その次に受けたときは従姉妹の制服を着ていった。

「あれ、きみの高校って私服じゃないの?」

「前回私服で落ちたので……」

 面接をしてくれた店長に笑われた。このお店こそ私がはじめてアルバイトしたファミリーレストランだった。それから高校生のころはいろんなアルバイトを経験した。楽しかった日もあったし、男子大学生に憧れを持っていたときもあった。いやな思いをした日もあったし、かつてないくらい怒ったときもあった。いろんな思い出があった。

 そして大学一年生の冬。地元のしゃぶしゃぶ屋さんでアルバイトをはじめた。最初は緊張してばっかりで、大学生ばかりの職場に落ち着けなかった。だけど次第に楽しくなってきた。それは同期の同い年組がすごく仲良かったからだと思う。それから同い年の人が増えて、パートの主婦さんたちとも仲良くなって。アルバイトが楽しくなっていった。もちろんいやなこともあったけど、みんなが仲間で、優しかったから、辞めずにいたんだと思う。

 アルバイト仲間とどこかに遊びに行ったりするようなことが今までなかったから、誘われたときはちょっとびっくりした。飲み会に行って、ディズニーランドに行って、深夜にまた飲み会して。若いノリだな(笑)とか自分で思いながらも、すっごく楽しくて。アルバイトは次第に辛いことがなくなってきた。働くことが楽しい。常連のお客様に会えるのが嬉しい。アルバイト仲間に会えることが嬉しい。

 それと、なによりも嬉しかったのは、誉められること。家でも、学校でも、大学生になってからは「できる」ことが普通で何か頑張っても誉められることはなくなってきた。だけど、主婦さんたちはいっつも私を誉めてくれた。

 仕事が丁寧だね。やることが早いね。手先が器用だね。頭が柔らかいね。

 いっつもいっつも誉めてくれる主婦さんたちが、本当のお母さんみたいで大好きだった。ランチタイムは主婦さんたちに会えるから嬉しかった。

 だけど、こんなに大好きなアルバイトを辞める日がきた。同じ日に辞める友だちは、何度も泣いていて、主婦さんも泣いていて、すごく悲しかった。それなのに、私は泣けなかった。悲しいし、もっとみんなと一緒にいたいと思ってる。だけど、涙が出なかった。たぶん、辞めるっていう実感がわかなかったから。明日も朝起きていつもどおり支度して、出勤するんじゃないかって。寂しいのがわからなかったの。変だね、三年間も一緒にいたのにね、明日から会えなくなるなんてね。

 先日、辞める4年生たちと仲良しだった1つ年下のみんなで飲み会をした。深夜の飲み会。これが最後かなって思いながら。みんなで居酒屋に入ると、なんと成人済みのクルーがたっくさんいた。「お疲れ様 ありがとう」と書かれた紙を持って待ち構えていた。それから一人ひとりに花束とメッセージが書かれた色紙をくれた。そこにはそれぞれとの思い出が書いてあって、1つ1つ読んで寂しくなって、私はわーわー泣いた。人前で泣いたのなんて久しぶり。嬉しくて嬉しくて、しょうがなかった。

 後輩が抱きついてきて、一緒に泣いた。「いやです。寂しいです。辞めないでください」なんて酔っ払ってるから大きな声で泣きながら言われた。

「もー、なに泣いてんのー」

 私も泣いてるんだけど、いっぱい笑った。

「寂しくないよ。また会いに行くよ。しゃぶしゃぶ食べに行くよ」

 朝方帰ってすぐに寝た私。起きると横には花束と色紙。昨日の夜の幸せは本物だったんだな。

 ごめんねみんな。嘘ついたね。本当はすっごく、寂しいよ。


人気ブログランキングへ←「人気ブログランキング」に参加しています。応援のクリックをお願いします。


肖像写真は本人の許可を得て撮影・掲載しています。無断転用は固くお断りいたします。

2014-12-18

小林リズムの紙のむだづかい(連載588)

青林堂刊行の『「ガロ」という時代』に「月刊「ガロ」創刊50周年記念に寄せて わたしが魅せられた「ガロ」の漫画家たち」を執筆した。


人気ブログランキングへ←「人気ブログランキング」に参加しています。応援のクリックをお願いします。


f:id:shimizumasashi:20140918142103j:image

上製本・294頁。定価1800円+税。装丁・森嶋則子

f:id:shimizumasashi:20140918142157j:image


人気ブログランキングへ←「人気ブログランキング」に参加しています。応援のクリックをお願いします。


清水正ドストエフスキー論全集』第七巻。2014年7月31日刊行。D文学研究会発行・星雲社発売。A五判上製585頁。定価7000円+税

http://blog.with2.net/rank1955-0.html

f:id:shimizumasashi:20140629140015j:image

清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演を引き受けます。

f:id:shimizumasashi:20140530174956j:image

清水正『世界文学の中のドラえもん』『日野日出志を読む』は電子書籍イーブックジャパンで読むことができます。ここをクリックしてください。http://www.ebookjapan.jp/ebj/title/190266.html


ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/

f:id:shimizumasashi:20120829170256j:image

四六判並製160頁 定価1200円+税

http://blog.with2.net/rank1955-0.html

小林リズムの紙のむだづかい(連載588) 

清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。


人気ブログランキングへ←「人気ブログランキング」に参加しています。応援のクリックをお願いします。


文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。

f:id:shimizumasashi:20140128113426j:image

清水正の著作はここをクリックしてください。

http://d.hatena.ne.jp/shimizumasashi/searchdiary?word=%2A%5B%C0%B6%BF%E5%C0%B5%A4%CE%C3%F8%BA%EE%CC%DC%CF%BF%5D

f:id:shimizumasashi:20130902132744j:image


ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/

四六判並製160頁 定価1200円+税


人気ブログランキングへ←「人気ブログランキング」に参加しています。応援のクリックをお願いします。


京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。

ドラえもん』の凄さがわかります。

http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp

清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。


小林リズムの紙のむだづかい(連載588)

f:id:shimizumasashi:20141113220043j:image


人気ブログランキングへ←「人気ブログランキング」に参加しています。応援のクリックをお願いします。



【そんなこともあったねって】

 数年前に不倫をして、4年ほど奥さんにバレずに続けていた関係を、結局断ち切って別れた友達がそのときの話をしているときにふとこんなことを言っていた。

「好きにならなかったらラクだったんだろうけど、好きにならなかったら知らずに死んでたなーっていう喜びってあるじゃん? まあ好きになったせいで死にたくもなったんだけど」

 誰も幸せにならないような関係に長々と時間を費やしていたのだけど、彼女自身は後悔していないみたいだった。一般的に考えれば彼女は他人の家庭や夫婦間を壊す可能性のある悪者の立場にまわるけど、私はその子の友達だからどうしても味方側についてしまっていた。そして、さらりといった「好きにならなかったら知らずに死んでたなーっていう喜び」というフレーズが頭に残って離れなくなった。

 さっき「奥さんにバレずに続けていた関係」って書いたけど、友達のところにはよく非通知で電話がかかってきていた。あるときは彼とデートの待ち合わせ時刻に、またあるときはデートで観覧車に乗っているときに。結局友達は一度も非通知の電話をとることはなかった。タイミングを考えてみても間違いなく奥さんなのだろうけれど、奥さんは夫に問い詰めたりしなかったし、友達にも非通知電話以外の方法で何かしたことはないようだった。ただ、自分の夫の浮気相手に「私は知っていますよ」「私は彼の妻ですよ」ということを些細なやりかたで伝えようとしていたのかもしれない。それを思うと、なんだかやりきれない。

 「好きにならなかったら知らずに死んでたなーっていう喜び」と、「好きにならなかったら悲しませずにすんだ心の傷」と、どちらをとるべきだったんだろう。友達は不倫恋愛の過去に「そんなこともあったね」と自身の経験の一部として積み上げているけれど、今も夫との生活を営んでいる奥さんにとっては軽々しく「そんなこともあったね」なんて流せない気がする。自分の力で誰かの人生に影を落とし続けることがあるのだと思ったら、なんだか恐ろしくなった。



 

  

小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」

http://ameblo.jp/nanto-kana/

twitter:@rizuko21

肖像写真は本人の許可を得て撮影・掲載しています。無断転用は固くお断りいたします。


人気ブログランキングへ←「人気ブログランキング」に参加しています。応援のクリックをお願いします。


2014-12-16

小林リズムの紙のむだづかい(連載587)

青林堂刊行の『「ガロ」という時代』に「月刊「ガロ」創刊50周年記念に寄せて わたしが魅せられた「ガロ」の漫画家たち」を執筆した。


人気ブログランキングへ←「人気ブログランキング」に参加しています。応援のクリックをお願いします。


f:id:shimizumasashi:20140918142103j:image

上製本・294頁。定価1800円+税。装丁・森嶋則子

f:id:shimizumasashi:20140918142157j:image


人気ブログランキングへ←「人気ブログランキング」に参加しています。応援のクリックをお願いします。


清水正ドストエフスキー論全集』第七巻。2014年7月31日刊行。D文学研究会発行・星雲社発売。A五判上製585頁。定価7000円+税

http://blog.with2.net/rank1955-0.html

f:id:shimizumasashi:20140629140015j:image

清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演を引き受けます。

f:id:shimizumasashi:20140530174956j:image

清水正『世界文学の中のドラえもん』『日野日出志を読む』は電子書籍イーブックジャパンで読むことができます。ここをクリックしてください。http://www.ebookjapan.jp/ebj/title/190266.html


ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/

f:id:shimizumasashi:20120829170256j:image

四六判並製160頁 定価1200円+税

http://blog.with2.net/rank1955-0.html

小林リズムの紙のむだづかい(連載587) 

清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。


人気ブログランキングへ←「人気ブログランキング」に参加しています。応援のクリックをお願いします。


文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。

f:id:shimizumasashi:20140128113426j:image

清水正の著作はここをクリックしてください。

http://d.hatena.ne.jp/shimizumasashi/searchdiary?word=%2A%5B%C0%B6%BF%E5%C0%B5%A4%CE%C3%F8%BA%EE%CC%DC%CF%BF%5D

f:id:shimizumasashi:20130902132744j:image


ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/

四六判並製160頁 定価1200円+税


人気ブログランキングへ←「人気ブログランキング」に参加しています。応援のクリックをお願いします。


京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。

ドラえもん』の凄さがわかります。

http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp

清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。


小林リズムの紙のむだづかい(連載587)

f:id:shimizumasashi:20141113220043j:image


人気ブログランキングへ←「人気ブログランキング」に参加しています。応援のクリックをお願いします。



【忘れないこと】

 自宅でボジョレーを解禁して、焼き鳥やら野菜餃子やらカツサンドやらを食べ終えたあとに、友達が「まだ何か食べたい。コンビニ行きたい」と言い出すので夜中の1時半にふたりでパジャマを着たまま家を出た。彼女とは大学生のころにとあるイベントで知り合ってから意気投合した。家が近いこともあってよく会っていたけど、私の家に泊りにくるのは初めてだった。

 すでに2本ボトルをあけていたのに「まだ飲みたりない」とコンビにでお酒を買い、つけ麺を買い、何個も入っているプチシュークリームも買った。ふたりで缶チューハイを持って公園のブランコに乗って飲んだ。だんだん意識がぽやーっとして、ブランコの揺れもあって吐き気がこみあげてくる私の横で、友達は全力でブランコをこいでいた。落ちるんじゃないかというくらい。

スピリチュアルとか自己啓発とかいろんなものがあって、そういうのを取り入れていけばきっとポジティブに明るく生きれるんだろうけど、あたしは真実を知りたい。隠したりねじまげたりしない事実を見たい」

 なんて家で飲んでいるときは真顔でそう話していたのに、無邪気に隣でブランコを全力疾走させている友達は純真で悩みなんてなさそうでとてもかわいかった。

 缶チューハイが冷たくて指先は冷えるし、ぐらぐらと酔いがまわってくるし、公園のベンチには得体の知れないおじいさんが寝ているし、その横でカップルらしきふたりがラブラブしているし、ちっとも絶景ではないのに、なぜか強烈に「今日のことは一生忘れないだろうなぁ」と思った。パジャマにムートンブーツというへんてこな恰好で、友達がシュークリームをいくつも地面にぶちまけるという奇行に走っている横で、パトロールしているパトカーが止まってこちらに向かってきそうな状態で、なぜかそう思った。

 ブランコを止めて上を向いたらオリオン座があった。なにこれ漫画みたい、なんて思っていたら、パトカーが止まり、友達が我に返ってブランコから降り、ふたりでダッシュして家に帰った。大人にもなって変なのって思いながらわけもわからないくらい楽しかった。私たちはひとりの時間が好きだし、それによって満たされたりもするけど、人と一緒に共有する幸せってこういうことなのかもしれないなぁと思った。

  

小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」

http://ameblo.jp/nanto-kana/

twitter:@rizuko21

肖像写真は本人の許可を得て撮影・掲載しています。無断転用は固くお断りいたします。


人気ブログランキングへ←「人気ブログランキング」に参加しています。応援のクリックをお願いします。


2014-12-15

小林リズムの紙のむだづかい(連載586) 

青林堂刊行の『「ガロ」という時代』に「月刊「ガロ」創刊50周年記念に寄せて わたしが魅せられた「ガロ」の漫画家たち」を執筆した。


人気ブログランキングへ←「人気ブログランキング」に参加しています。応援のクリックをお願いします。


f:id:shimizumasashi:20140918142103j:image

上製本・294頁。定価1800円+税。装丁・森嶋則子

f:id:shimizumasashi:20140918142157j:image


人気ブログランキングへ←「人気ブログランキング」に参加しています。応援のクリックをお願いします。


清水正ドストエフスキー論全集』第七巻。2014年7月31日刊行。D文学研究会発行・星雲社発売。A五判上製585頁。定価7000円+税

http://blog.with2.net/rank1955-0.html

f:id:shimizumasashi:20140629140015j:image

清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演を引き受けます。

f:id:shimizumasashi:20140530174956j:image

清水正『世界文学の中のドラえもん』『日野日出志を読む』は電子書籍イーブックジャパンで読むことができます。ここをクリックしてください。http://www.ebookjapan.jp/ebj/title/190266.html


ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/

f:id:shimizumasashi:20120829170256j:image

四六判並製160頁 定価1200円+税

http://blog.with2.net/rank1955-0.html

小林リズムの紙のむだづかい(連載586) 

清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。


人気ブログランキングへ←「人気ブログランキング」に参加しています。応援のクリックをお願いします。


文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。

f:id:shimizumasashi:20140128113426j:image

清水正の著作はここをクリックしてください。

http://d.hatena.ne.jp/shimizumasashi/searchdiary?word=%2A%5B%C0%B6%BF%E5%C0%B5%A4%CE%C3%F8%BA%EE%CC%DC%CF%BF%5D

f:id:shimizumasashi:20130902132744j:image


ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/

四六判並製160頁 定価1200円+税


人気ブログランキングへ←「人気ブログランキング」に参加しています。応援のクリックをお願いします。


京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。

ドラえもん』の凄さがわかります。

http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp

清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。


小林リズムの紙のむだづかい(連載586)

f:id:shimizumasashi:20141113220043j:image


人気ブログランキングへ←「人気ブログランキング」に参加しています。応援のクリックをお願いします。



【頼るものがないのもいいかもしれない】

 去年頃からアラサー女性が苦手だった。事の発端は某スーツ屋さんでのアルバイトだった。働いて数か月経った頃から徐々に既婚者妻子持ちの店長に気に入られていた私は、シフトの時間を自由に決められたし、毎日私にだけお菓子を用意して冷蔵庫に入れておいてくれていた。もちろんほかのパートさんや社員さんにはバレないようにしているつもりだったようだけど、明らかにわかりやすい態度で周りの人と私に区別をつけるから、私の評判は最悪なものへと変わった。

 「店長とできてるの?」「店長に可愛がられてるけど何かしたの?」そんな質問に「いや〜ないですよ〜」もトボけたふりで返すのに限界があった。

 働き始めた当初は仲の良かった30〜40代のパート女性たちも、次第に冷たくなっていった。

「りずむちゃん、これあげる〜」

 とにこにこ顔で言いながら渡されたものがゴミだったときはさすがに絶句した。内心パニック状態だったけど

「わ〜、これゴミじゃないですか〜」

 なんて笑って捨てにいった。そういえば掃除のときには店長がいないところでハタキをつかって「汚れてる〜」と頭を払われたこともあったなぁ。こう書いてみると意地悪なおばあさんだと思うけど、当時はおばさんたちよりも店長への憎悪のほうが大きかった。

 若くてひどいめにあって会社を辞めた可哀想な女の子、という妄想だけで同情を愛情と勘違いして無理やり押し付けてきた店長の言動が許せなかった。そして、そんな店長しかお店のなかで頼れる人がいない自分も許せなかった。毎日届くLINEの返事をしなければしないほど、仕事でそっけなくすればするほど、店長はひとりで盛り上がって余計に私に執着した。仕事でわからないことがあったときに聞ける人が店長しかいない絶望感。一番嫌いな人にしか頼れない自分のふがいなさ。

 このとき私は、仕事を早く覚えるためには頼れる人がいない状態に持ち込むのがもっとも手っ取り早いことを知った。「誰かに聞けばいい」「誰かに教えてもらえばいい」そんなふうに思えないから、私は一度聞いたことは絶対に一度で覚えようと努力したし、自分で何をすればいいのかどうやったらできるようになるのか勉強した。働き始めたときはやる気なく時給ぶんだけ働けばいいなんて思っておしゃべりしながら時間をつぶしてしていたけど、それどころじゃなくなった。

 頼るものがないと辛いし苦しいしそのときは必死すぎて周りがみえない。だからひたすら地獄のように感じて早く抜け出したくなる。だけど、頼るものがないほうが学べることもたくさんある。おかげで私は全然向いていない接客業をそれなりに楽しくこなすことができたし、来るたびに私を呼んで頼ってくれる常連さんもできた。自分と勝負するときはみんないつだってひとりなんだと思う。

 

小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」

http://ameblo.jp/nanto-kana/

twitter:@rizuko21

肖像写真は本人の許可を得て撮影・掲載しています。無断転用は固くお断りいたします。


人気ブログランキングへ←「人気ブログランキング」に参加しています。応援のクリックをお願いします。


2014-12-14

小林リズムの紙のむだづかい(連載585)

青林堂刊行の『「ガロ」という時代』に「月刊「ガロ」創刊50周年記念に寄せて わたしが魅せられた「ガロ」の漫画家たち」を執筆した。


人気ブログランキングへ←「人気ブログランキング」に参加しています。応援のクリックをお願いします。


f:id:shimizumasashi:20140918142103j:image

上製本・294頁。定価1800円+税。装丁・森嶋則子

f:id:shimizumasashi:20140918142157j:image


人気ブログランキングへ←「人気ブログランキング」に参加しています。応援のクリックをお願いします。


清水正ドストエフスキー論全集』第七巻。2014年7月31日刊行。D文学研究会発行・星雲社発売。A五判上製585頁。定価7000円+税

http://blog.with2.net/rank1955-0.html

f:id:shimizumasashi:20140629140015j:image

清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演を引き受けます。

f:id:shimizumasashi:20140530174956j:image

清水正『世界文学の中のドラえもん』『日野日出志を読む』は電子書籍イーブックジャパンで読むことができます。ここをクリックしてください。http://www.ebookjapan.jp/ebj/title/190266.html


ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/

f:id:shimizumasashi:20120829170256j:image

四六判並製160頁 定価1200円+税

http://blog.with2.net/rank1955-0.html

小林リズムの紙のむだづかい(連載585) 

清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演などを引き受けます。


人気ブログランキングへ←「人気ブログランキング」に参加しています。応援のクリックをお願いします。


文学研究会発行の著作は直接メール(qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp) で申込むことができます。住所、電話番号、氏名、購読希望の著書名、冊数を書いて申し込んでください。振込先のゆうちよ銀行の番号などをお知らせします。既刊の『清水正ドストエフスキー論全集』第一巻〜第六巻はすべて定価3500円(送料無料)でお送りします。D文学研究会発行の著作は絶版本以外はすべて定価(送料無料)でお送りします。なおД文学研究会発行の限定私家版を希望の方はお問い合わせください。

f:id:shimizumasashi:20140128113426j:image

清水正の著作はここをクリックしてください。

http://d.hatena.ne.jp/shimizumasashi/searchdiary?word=%2A%5B%C0%B6%BF%E5%C0%B5%A4%CE%C3%F8%BA%EE%CC%DC%CF%BF%5D

f:id:shimizumasashi:20130902132744j:image


ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/

四六判並製160頁 定価1200円+税


人気ブログランキングへ←「人気ブログランキング」に参加しています。応援のクリックをお願いします。


京都造形芸術大学での特別講座が紹介されていますので、是非ご覧ください。

ドラえもん』の凄さがわかります。

http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp

清水正へのレポート提出は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお送りください。


小林リズムの紙のむだづかい(連載585)

f:id:shimizumasashi:20141113220043j:image


人気ブログランキングへ←「人気ブログランキング」に参加しています。応援のクリックをお願いします。



【正しいことをしたいのかどうか】

 コンビにで骨付きチキンを買い食いをして食べ歩きたい。なんなら電車でもおにぎりとかカップラーメンとか食べちゃいたい。でもさすがに周囲の目を気にしてできない。だからしない。マナー違反、非常識、下品、不道徳。それを知っていたらやりたくてもできないことってたぶんいっぱいある。止めるものは恥じらいなのか自尊心なのかはわからないけど、それをしない自分が好きだったりもする。それをしないおかげで、好きだったりする。

 数年前に友達が誰からも応援されないような彼氏と別れたときに、「別れを選んだ道が正しいんだと思う」と言っていた。道ならぬ恋だったから、確かに私もその道から脱出することができてよかったね、って思った。間違ってないと思ったし、彼女の言う通り今でもやっぱりそれが「正しい」んだと思う。ていうか絶対に正しい。正しい、という視点だけで見れば。

 でもしばらくの間はその友達の落ち込み具合はひどくて、せっかく覚悟を持って別れたのに彼と連絡をとってしまっていた。私がそれとなーく咎めると、彼女は否定されるのなんてわかってるよ、とばかりに曇った顔をしてから「間違ってるのもわかってるし、ダメなのもわかってる。たしかにリズムが言っていることが正しいけど、でもあたし正しいことをしたいと思えなくなってきた」とつぶやいた。ああ相当しんどいんだな、と思った。

 盲目だったり猪突猛進な状態だったりするときは人の話に耳を傾けることができたとしても、それを飲み込むことができない。かみ砕いて咀嚼して少しずつ自分に流し込んでいくだけの体力が持てない。痛いしツラいし吐き気も伴う苦しい薬だから、誰だって率先してやりたくはないんだと思う。でもながーい目でみれば、絶対に流し込んでおいたほうがいい良薬だってことは、たぶん本人もなんとなく気づいていて、だからこそ正しいって言われるのは嫌だったのかもしれない。勉強しなさいとか就職しなさいって強制されるのと同じように感じるのかも。でもどれも「今やらないと」失うものも後悔も膨らんでいく。

 正しい道を選ぶことは自尊心や恥らいだけじゃなくて欲望に勝てる強さもある程度必要で「私は弱いからそんなことはできない」なんて言っていても変わらない。自分を救うことができるのは周囲の声よりもやっぱり自分の手だけだから、なんとかして自分の意思で立ち上がってくれないと困る。

 

 …と思っていた友達が今度は本当に彼を断ち切ったらしい。断ち切るという薬のあとを癒すのはやっぱり時間というぬるくて強力な薬だと思うから、頑張ってほしいなって思う。


 

小林リズムのブログもぜひご覧ください「ゆとりはお呼びでないですか?」

http://ameblo.jp/nanto-kana/

twitter:@rizuko21

肖像写真は本人の許可を得て撮影・掲載しています。無断転用は固くお断りいたします。


人気ブログランキングへ←「人気ブログランキング」に参加しています。応援のクリックをお願いします。