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清水正ブログ

2015-04-03

星エリナのほろよいハイボール(連載127)

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星エリナのほろよいハイボール(連載127)


ちょうちょ結び

星エリナ


  明日から

星エリナ

冬は好きだ。だけど、卒業の季節だから嫌いだ。

卒制のなかで書いたこの矛盾はいつもわたしの中にあった。なんで卒業するんだろう。わたしはなにか卒業できるくらいのことをしたんだろうか。自分のなかでは何にも満足したことなんてないのに。みんな泣いたり笑ったりしながら、はやく出ていけと背中を押してくる。例えば中学教師なんかは、生徒を崖から突き落とすのだって簡単にできるんだ。

だけど、いまは違う。心のモヤモヤは常に消えないんだけど、ストンと気持ちが落ちついたような、静かな気持ち。それは卒制の評価のおかげだと思う。

大学一年の春、学籍番号で振り分けられた夫馬ゼミ。ここでわたしは砕け散る。連載36の「トラウマを思い出す」にて詳しく書いているが、簡潔に言うと、わたしの小説を夫馬先生が「バカバカしい」と笑ったのだ。

あの日から、小説を書いても納得しない日々が続いた。それでも自己満足を求めて書き続けた。悔しくて、書いても書いても評価されない日々。それでも書き続けたのは、やっぱり小説を書くことが好きだから。変なの。

論文なんて、書いたことないから、卒業論文ではなく制作を希望した。春からぼんやり考えはじめて、少しずつ書いて、夏の一人旅のときにちゃんと構想を練って、秋には慌て始めた。冬にはなんとか書き上げて誤字脱字を何度も確認した。(そのくせに、一ヶ所誤字がありました)

なんとか書き上げた「ちょうちょ結び」。うまく書けたような、書けなかったような、変な感じ。でも、何度も読み返す度、登場人物を愛しく思って、わたしに似ているところを見つけては苦笑した。

卒制の面接日。面接時間が迫ってきて、怖くなっていた。

面接。いろいろな話をしたけれど、わたしがいま、卒業に対して気持ちが静かになっているのは、副査の福島先生の言葉が影響している。

「言い過ぎかもしれないけど……100点」

そう言って笑ってくださった。

思えば四年前、「バカバカしい」と言われたわたしの小説が、こうして「100点」と言われるまでになれたこと、本当に嬉しく思います。指導してくださったすべての先生や先輩方に感謝します。

そして、3月25日に日本大学芸術学部文芸学科を卒業しました。文芸学科を卒業できたこと、本当に嬉しかったです。

最後まで甘ったれだったわたしをかわいがってくださった先生、先輩方本当にありがとうございました。入学してから先輩に甘えて、先輩方が卒業するときは大泣きして、それから一年は院生や助手さんにべったり。こんな甘ったれを同級生は格好良いとか頼れるとか言ってくれて、それも嬉しかったです。卒業パーティーの後は、助手さんに抱きついてわーわー泣きました。うるさかったですね……。でもそれくらい、離れたくないって、もっともっと甘えたいって(笑)思ったんです。

今一度、星エリナに関わってくれたすべての方に感謝します。明日から、また新しい世界で自分らしく頑張ります。きっといっぱいいっぱいになると思いますので、休憩させてください。

でもやっぱりわたしは書いていかないと気持ちを落ち着かせることができないので、また必ず書きます。それまで。第一幕、閉幕。

星エリナ(@er1naSTAR)


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2015-03-27

星エリナのほろよいハイボール(連載126)

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星エリナのほろよいハイボール(連載126)


ちょうちょ結び

星エリナ


  ついに、日芸の卒博2015が終了した。卒博というのは日芸初の試みで、学生はもちろん先生方ももがいて試行錯誤しながら作り上げた。このイベントがこの先も続き、春祭、芸祭に並ぶようなイベントになってほしい。名称はそうだな、卒祭かな?

さて、私の卒業制作「ちょうちょ結び」について書きたい。ネタバレになるようなことも書きたい。この作品を思い付いたのは、4年生の春だった。私は煙草を吸わないのに、友人の付き添いでキャンパス内の喫煙所に行くことが多かった。そこでなんとなく、「魔法使い」を登場させたいと思った。だから最初に生まれたキャラクターは『高梨の祖母』。そして、魔法使いに関する台詞が浮かんだ。

「なにそれ、魔法使いの話?」

これは所謂モブキャラの台詞なんだけど、私の創作はこうして、単語や台詞をどんどん誕生させていく。それを繋げていくだけの作業。難しくはないんです。思いついた単語や台詞は勝手に繋がっていくからね。

その後もいくつかの単語や台詞が思い付く。

魔法使いの話、聞きたい」

「教室に居づらいの、知ってるでしょ」

煙草の吸い殻を、きれいだと思ってしまった」

「ちょうちょ結び」

こうして浮かんできたものからキャラクターを育てていく。浮かんできた台詞がいつもより多かったので、キャラクターは3人にした。それからぼんやりとイメージする。優しい人、めざとい人、ただただそこにいるだけの人……。この3人に名前をつけた。名前は雰囲気。特に名前をつけるとき気を付けていることはない。普通の人っぽい名前にしてるだけ。

牧野、高梨、豊島。実は、たまたま豊島区にいたから豊島(とよしま)。彼は正直、浮かんできた台詞には関わっていなかったから、モブキャラの予定だった。だけど、いろいろ考えるうちに、3人のなかでもメインキャラクターになってきていた。

やっぱり小説は自分の中からでてくるものなので3人はそれぞれ、私に似ているところがある。まずは豊島。そのまんまだけど、仮面被ってるところ。私の場合は猫被ってる。小学校低学年の頃から自覚していたけど、私はものすごくプライドが高くて見栄っ張り。外面だけ良い女。彼が仮面を被っている理由は少し違うのだけど、最初は見栄っ張りが原因ともいえる。

そして牧野。ちょうちょ結び、きれいに結べます(笑)

うそ。彼はわたしの好みの服ばっかり着てくれます。着せているんだけど。あと、豊島みたいなよくわからない男を好きになってしまうところ。ここがすごく良い!って部分はないけど、顔もそんなに格好よくないけど、なんとなく自分を受け入れてくれる人を好きになって、勝手に傷つきます。

そして最後に高梨。「卒業は嫌いだ」という台詞とその理由。また、季節に関しての理由も。内面がとても似ている人なんです。

こんな3人の過去と、現在と、最後に少し未来の話が書いてある「ちょうちょ結び」。卒博は終わりましたが、わたしのHPではずっと読めますので、

よかったら、読んでください。


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2015-03-08

星エリナのほろよいハイボール(連載124)

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星エリナのほろよいハイボール(連載124)

学生最後のイベントの準備をする

星エリナ

 

 もう3月に入ってしまったわけで、時が流れるのはとてもはやくて、季節は私たちをひらりと追い抜いていって、私たちはなんだか寂しくなる。学生という甘ったれ期間は、あと一ヶ月もない。あーあ。こんなことだったら、中学生のとき好きな人にチョークでいたずらなんかしないし、高校生のときボロい部室棟で寝たりしない。もっと時間を有意義に使ったのに。なんて後悔ばっかりしちゃうんだ。

 学生最後の展示をします。日藝の卒博2015スペシャルウィークのなかで個展をします。昨年までは卒展だったこのイベント。卒博になって何が変わるのかというと、8学科が同時に展示を行う。とはいえ、この試みは今年が初めてなので、全てがうまくいっているわけじゃない。学生の実行委員と教員の方々が協力して、同じ土俵であーだこーだ言って、現在準備を行っている。

 スペシャルウィークは3月14日から22日までの9日間。文芸学科ももちろん頑張ります。卒論・卒制の展示や有志の展示があります。はたまた優秀作品に選ばれた方々のインタビューもする予定。ぜひご来場くださいまし。

 さて、私は文芸学科の卒博実行委員として全体展示の準備もしていますが、個展も計画しています。企画者名はh.。エイチと読みます。エッチと読むと、エッチだよね。個展「ちょうちょ結び」を計画中。これは私の卒業制作のタイトル。この「ちょうちょ結び」という小説の展示と、この小説のなかに出てくる場所を巡った聖地巡礼photo.の展示も用意している。さらにさらに、閲覧者参加型企画のBASAMIを準備した。BASAMIは簡単に言うと、タグ付け。洗濯ばさみに紙が貼ってあるので、そこにコメントを書いて自分が気に入った写真や小説にはさむだけ。あらかじめ文字が書いてあるBASAMIもあるので、それを手にとってくっつけるだけでもOK。時間がない人でもすぐできる。簡単だね。

 さらになんと、この場で情報解禁します。スペシャルゲストに私の「ちょうちょ結び」をイメージしたイラストを描いてもらっています! 現時点でのイラストを見ましたが、この作品の登場人物たちの寂しさや悲しさ、不安などを描写してくれています! なんということでしょう! 私は今まで個展では自分でイラストを描いていたから、誰かにお願いするのも緊張したけれど、本当に勇気を出してお願いしてよかったと思ってる。

 スペシャルウィークまであと一週間。全体の展示も、個展も、とにかくできることは全部やりたいと思ってる。これが学生最後の展示。どうぞ、私の大学四年間の集大成、見にきてください。

日藝の卒博2015文芸学科twitter:@bungei_EXPO

Facebook:https://www.facebook.com/bungeiexpo

h. Web:http://initial87h.web.fc2.com/

 私の個展はWebと連動しています。すでにいくつかのコンテンツを配信しているのでぜひ注目してください!

 さて、そろそろ引越しです。今まで本当にありがとう。

  


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2015-02-24

星エリナのほろよいハイボール(連載123)

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星エリナのほろよいハイボール(連載123)

銀世界に感動する

星エリナ

 


 最近の私のエッセイは旅行記になってきているように思う。今回もです。何度も何度も言うようですが、私は旅が好きなの。

 今回は友人と東北へ行った。初日は仙台に行ったのだが、二日目からのことを書こう。私は、何度も福島の祖母の家に行っていたから、東北はよく知っているつもりになっていた。しかし、今回山形へと向かった。私が東北をなめていたことを実感した。さすが本場の雪国。二月中旬、大雪。足元は真っ白だ。

 私たちの目的は山形県は尾花沢にある銀山温泉。昔は銀山だったから銀山温泉。山の中にあるこの場所に行くには、車でなければ行けない。宿がタクシーを手配してくれていたので、私たちはのんびりと車に揺られた。しかし、銀山温泉に近づくほど、大吹雪……。この雪の中を運転するのは大変そうだ。と思っていると、視界は真っ白になった。道の両脇は畑で今は真っ白だし、そもそも道も真っ白だし、吹雪で前方も真っ白だし。え、運転手さん、どうやって運転してんの?

「心配しなくても大丈夫。プロだから」

 と笑うおじさんだったけれど、すいません、心配です。だって対向車も見えない! 急に向こうから車きたら避けられるの?

 私たちは雪にきゃーきゃーと嬉しそうな声を出したり、びっくりしたり。そんなとき、友人が運転手さんに面白い質問をした。

「雪国が嫌になったこと、ありますか?」

 運転手さんはすぐに「いつもだよ!」と笑った。ほぼ100パーセントの人が雪国イヤだって思ってるんじゃあないかな。私たちも笑った。こんなに雪にはしゃいでいるのは、普段この景色を見ていないからだ。毎日見る人たちはいやなんだね。こんなにキレイな真っ白い雪、滅多にこっちじゃ見れないのに。

 銀山温泉は前もって調べておいたとおり、とてもきれいな温泉街だった。真ん中には川が流れ、その両脇に古い旅館が立ち並ぶ。土産屋は三軒くらいだし、食べ物屋は一軒しか開いていない。だけど観光客はたくさんいて賑わっている。そんなレトロな温泉街。何枚も写真を撮って楽しんだ。雪の美しさに感動した。

 三日目は同じ山形県の山寺へ向かった。そこは松尾芭蕉が訪れたことで有名な寺で、山の上にある。私たちは寒さ対策も万全に、雪山を登った。観光地化が進んでいるので、山道とはいえ階段があり手すりも用意されている。しかし、連日の雪で階段がふさがり、さらには凍り付いていて、氷の滑り台といった具合だ。そんななか私たちは手すりを様々な使い方して必死に登山。上から見る景色は本当に美しく感動した。山の上では雪がしんしんと降っていて、空気もあきらかに冷たくて、それなのになぜか落ち着いた。ずっと景色を見ていたいくらい。

 今まで見たこと無いくらいの太さのつららも、木々から落ちてくる雪も、足元の氷も、埼玉にはないものばっかり。楽しくてしょうがない。山を下りた後、麓の店で名物のいも煮鍋を食べた。お店を一人で番していたおばさんはとっても優しくて、私たちに温かい焼きおにぎりを出してくれた。

「すっごい雪だねえ」

 気がつくと店の外は吹雪。おばさんはまだ私たちがいるのにせっせと店の外に出て雪かきをはじめてしまった。こんな光景も、東京ではありえないことだ。しかし10分ほどでおばさんは帰ってきた。

「何回やってもきりがないや。嫌だよう、雪国なんて」

 と笑っていて、私たちはタクシーの運転手を思い出した。運転手さんの言ったとおりだ。みーんな、雪国イヤだって、思ってるんだね。って笑って、外を見た。また行きます。心やさしいおじさんおばさんがいる雪国へ。


  


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2015-02-19

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星エリナのほろよいハイボール(連載122)

足湯で寝る

星エリナ

 

 前回のエッセイでは諏訪湖の夜について書きました。諏訪市への一人旅の話。今回は翌朝の話です。

 上諏訪での朝。ビジネスホテルに泊まっている人たちは平日なので仕事へ行く。朝はやくからホテルでの朝食を食べて、出勤するようだった。私はそんなサラリーマンたちを横目に、まずお風呂へ向かった。ビジネスホテルだけど、ここのお風呂は温泉だった。旅館のように広い浴槽ではない。だけどこの時間、誰もお風呂に来る人はいなかった。いるのは唯一、一人旅で時間に余裕がある私だけ。一人では広く感じる程度ののんびりとした温泉だった。

 お風呂から出てのんびり朝食へ。サラリーマンたちはチェックアウトしている時間だった。お風呂同様、のんびり朝食を食べる私。優雅な朝、とまでは言えないけれど、急いでホテルを出て行くサラリーマンを見ているといい気分になった。嫌なやつですね、私。

 時間だけは優雅に使って、ギリギリでチェックアウトした私は、リュックを背負って諏訪湖まで歩いた。特に二日目の計画をしていなかったからだ。昨日は曇っていて、少し雨が降っていたけれど、その日は晴天だった。景色が良い。向こう岸も見える。四角いホテルがたくさん建っている。それはきっとこちら側も同じ。湖岸のホテルが高層なのはきっと、どの部屋からも湖を一望できるからだと思う。レイクビューってやつ。なんか、自然が多いこの場所に合わないなーと思いながら、湖岸公園のベンチに座ってぼーっとしていた。そろそろおなかがすいたな、と思ったときにふと立ち上がって、駅へ向かった。

 駅中のコンビニで小さめの駅弁を買って、ホームへ入る。次の電車は40分後だった。長い待ち時間。都内であればありえない。私はすぐにあるところへ向かった。そこはホームにある足湯だ。もちろん本物の温泉。上諏訪駅はこの足湯がとっても有名だ。靴を脱いで靴下も脱いで、タオルはハンドタオルしかないけれど、足だけなら問題ない。私は迷わず両足を突っ込んだ。

「ふぅ……」

 こんなに時間をのんびりと使ったのは久しぶりだった。誰もいない足湯で少しバタ足をしてみたり。のんびり空を見たり。贅沢者だ、と自分で笑った。そしてしばらくして。気がつくと、私は足湯で寝てしまっていた! 背中にあった岩によっかかったまま、目を閉じて寝ていたようだ。はっとして周りを見るとサラリーマンが一人、私と同じような一人旅の男の子が一人、あと主婦らしき女性が一人。えっ、さっきまで誰もいなかったじゃん!

 慌てて時計を見ると私が乗る電車の10分前くらい。30分ちかく寝ていたようだ。恥ずかしくなって俯いたけれど、あんまり周囲の人は気にしていないみたい。寝てること、気付かれなかったかな。主婦らしき方が足湯から出ようとしたから、せっかくだし一枚写真をお願いしました。一人旅って、自分が映っている写真がないから少し寂しいんだよね。

 それからちょうどいい時間になって、私はまた青春18きっぷを使ってのーんびり埼玉へと帰った。買っておいた駅弁をいつもより時間をかけながら食べる。それからまた景色を見て、でも次第に都会の風景になっていくのが嫌で寝たりしながら、揺られて帰った。

 地元の駅に着くと、いつも通りの時間軸に戻った気がした。人々は俯いたり、携帯をいじりながら、景色なんて見ることなく歩いている。歩くスピードもはやい。立ち止まるとぶつかられて、謝らずに舌打ちされる。

 地元が大好きだったけれど、なぜかすごく寂しくなったのは覚えている。


 

  


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