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清水正ブログ

2015-12-07

清水正の『浮雲』放浪記(連載177)

6清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演を引き受けます。

清水正の講義・対談・鼎談・講演がユーチューブ清水正チャンネル】https://www.youtube.com/results?search_query=%E6%B8%85%E6%B0%B4%E6%AD%A3%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E3%81%AD%E3%82%8Bで見れます。是非ご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=LnXi3pv3oh4

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批評家清水正の『ドストエフスキー論全集』完遂に向けて

清水正VS中村文昭〈ネジ式螺旋〉対談 ドストエフスキーin21世紀(全12回)。

ドストエフスキートルストイチェーホフ宮沢賢治暗黒舞踏、キリスト、母性などを巡って詩人と批評家が縦横無尽に語り尽くした世紀の対談。

https://www.youtube.com/watch?v=LnXi3pv3oh4

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https://www.youtube.com/watch?v=DJp6XmmRxiM 宮沢賢治『どんぐりと山猫』を語る【清水正チャンネル】


https://youtu.be/KqOcdfu3ldI ドストエフスキーの『罪と罰

http://www.youtube.com/watch?v=1GaA-9vEkPg&feature=plcp 『ドラえもん』とつげ義春の『チーコ』

https://youtu.be/s1FZuQ_1-v4 畑中純の魅力

https://www.youtube.com/watch?v=GdMbou5qjf4罪と罰』とペテルブルク(1)

https://www.youtube.com/watch?v=29HLtkMxsuU 『罪と罰』とペテルブルク(2)

https://www.youtube.com/watch?v=Mp4x3yatAYQ 林芙美子の『浮雲』とドストエフスキーの『悪霊』を語る

https://www.youtube.com/watch?v=Z0YrGaLIVMQ 宮沢賢治オツベルと象』を語る

https://www.youtube.com/watch?v=0yMAJnOP9Ys文学研究会主催・第1回清水正講演会「『ドラえもん』から『オイディプス王』へードストエフスキー文学と関連付けてー」【清水正チャンネル】

https://www.youtube.com/watch?v=iSDfadm-FtQ 清水正・此経啓助・山崎行太郎小林秀雄ドストエフスキー(1)【清水正チャンネル】

https://www.youtube.com/watch?v=QWrGsU9GUwI  宮沢賢治『まなづるとダァリヤ』(1)【清水正チャンネル】

https://www.youtube.com/watch?v=VBM9dGFjUEE 林芙美子浮雲」とドストエフスキー悪霊」を巡って(1)【清水正チャンネル】

https://www.youtube.com/watch?v=S9IRnfeZR3U 〇(まる)型ロボット漫画の系譜―タンク・タンクロー、丸出だめ夫ドラえもんを巡って(1)【清水正チャンネル】

https://www.youtube.com/watch?v=jU7_XFtK7Ew ドストエフスキー悪霊』と林芙美子浮雲』を語る(1)【清水正チャンネル】

https://www.youtube.com/watch?v=xM0F93Fr6Pw シリーズ漫画を語る(1)「原作と作画(1)」【清水正チャンネル】 清水正日野日出志犬木加奈子

https://www.youtube.com/watch?v=-0sbsCLVUNY 宮沢賢治銀河鉄道の夜」の深層(1)【清水正チャンネル】

https://www.youtube.com/watch?v=Xpe5P2oQC4sシリーズ漫画を語る(2)「『あしたのジョー』を巡って(1)」【清水正チャンネル】

https://www.youtube.com/watch?v=MOxjkWSqxiQ林芙美子浮雲』における死と復活――ドストエフスキー罪と罰』に関連付けて(1)【清水正チャンネル】

https://www.youtube.com/watch?v=a67lpJ72kK8 日野日出志『蔵六の奇病』をめぐって【清水正チャンネル】

https://www.youtube.com/watch?v=MlzGm9Ikmzk ドストエフスキー罪と罰』における死と復活のドラマ【清水正チャンネル】

https://www.youtube.com/watch?v=ecyFmmIKUqIシリーズ漫画を語る(3)「日野日出志『蔵六の奇病』を巡って(1)」【清水正チャンネル】

https://www.youtube.com/watch?v=0JXnQm1fOyU罪と罰』の「マルメラードフの告白」を巡って(1)【清水正チャンネル】

https://www.youtube.com/watch?v=om22DIFFuWw 演技・宮沢賢治『蜘蛛となめくぢと狸』【清水正チャンネル】

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清水正研究室」のブログ林芙美子の作品批評に関しては[林芙美子文学(連載170)林芙美子の『浮雲』について(168)]までを発表してあるが、その後に執筆したものを「清水正の『浮雲放浪記」として本ブログで連載することにした。〈放浪記〉としたことでかなり自由に書けることがいいと思っている。


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 清水正の『浮雲放浪記(連載177)

 平成☆年6月25日



ゆき子の伊庭に対する眼差しに真剣さはない。伊庭もまたゆき子に真剣など求めていない。彼らは信仰を間に挟んで真剣にやり合うことがないので、テキストの表層をのみ読み進む読者は信仰の問題から置き去りにされてしまう。ゆき子や富岡に向けられる作者の眼差しに垂直的なものはない。その結果、ゆき子は伊庭の表層を眺め、彼の心の深奥に入り込むことはないし、伊庭もまたゆき子の内部領域にまで敢えて踏み込むことはない。彼らはお互いに俗的な次元に身を置いて、お互いに軽蔑しながら肉の交接のみで関係を続けようとしている。伊庭にとっては肉欲の充足、ゆき子にとっては経済的な支えのためである。作者は、ゆき子と伊庭の関係に、伊庭の妻真佐子や子供たちを介入させない。伊庭は小説の中でまるで独身者のように振る舞っている。否、伊庭ばかりではない。『浮雲』においてはゆき子も、富岡も、おせいも、その他のすべての人物たちの家庭に照明が与えられることはなかった。彼らは言わば、家庭という安息の場所から追放された漂泊者なのである。

2015-12-06

清水正の『浮雲』放浪記(連載176)

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 清水正の『浮雲放浪記(連載176)

 平成☆年6月24日



 『未成年』のヴェルシーロフは真実の信仰を得ようとあらゆる苦行を試みるが、最終的に得た結論は言わば、私には神を信ずる能力がない、ということであった。限りのない知識を積み重ね、日々辛い修行に明け暮れても、人間が人間である限りは解脱の境位に到達することはできない。人間は精神のみで存在しているのではない。どんなに高潔な生活を送っていても、肉体存在でもあるからには肉に基づく欲望を完璧に断ち切ることはできない。肉体存在であること自体が、この世界の時空に己の位置を占め続けようとする欲求を前提にしている。従って肉体そのものを呪詛し抹殺しようとする者も当然出てくる。自殺は、この世界から自身の存在を完全に抹殺することで、あらゆる欲望から解放されようとする意志的試みである。ところで、煩悩具足の凡夫でしかない人間が、何故にその煩悩からの脱却を願うようになったのであろうか。煩悩否定の根拠はどこにあるのか。ライオンや豹は草食動物を捕食することに躊躇したり悩んだりすることはない。人間もまた多くの動物を殺傷して食物としている。多くの民族が人間が人間を捕食することをタブーとしているが、しかしその根拠が明確にされているとは思えない。

 人間をあらゆる動物・生物の頂点に位置づける者たちは、それを保証する唯一神を信じている。ユダヤ教の神は、ユダヤ人が選ばれし唯一の民族であることを保証し、キリスト教の神はあらゆる人間の優位性を保証し、

ヒューマニズムはあらゆる人間の基本的人権を保証する。ユダヤ教の選民主義はユダヤ人の他の民族に対する絶対優位性を主張している。キリスト教の神はすべての人間の罪を一身に引き受けて十字架上で息を引き取った。が、新約の神イエスは人間以外の生物全般の生き死に関しては特に配慮することはなかった。彼の愛は人間全般の次元に達したが、人間の食物として殺傷される動物にまで及んではいない。仏教は一寸の虫にも五分の魂を認め、無益な殺傷を禁じるが、あらゆる生物の殺傷を禁じているわけではない。要するに、どんな宗教にあっても、殺し殺されて生きるほかない命ある者の存在のあり方、たとえば食物連鎖に関して納得のいく説明をしてはいない。世界が構成されるためには、世界に存在するあらゆるものが必要とされる。塵一つ世界から消滅すれば、それは同時に世界全体の消滅を意味する。世界全体をあるがままに肯定すること、自然と神の摂理を受け入れるほかにみちはない。

 神に対する不信も反逆も、世界の中の出来事であり、世界成立に欠かせない要素を成している。

2015-12-05

清水正の『浮雲』放浪記(連載175)

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 清水正の『浮雲放浪記(連載175)

 平成☆年6月23日


浮雲』の人物たちが織りなすドラマはまさに「煩悩愚足の凡夫、火宅無常の世界」であり、それは「よろづのことみなもてそらごとたわごと、まことあることなき」世界である。延々と続くゆき子と富岡兼吾の腐れ縁

も、おせいと向井清吉の関係も、おせいと富岡兼吾の関係も、伊庭とゆき子の関係も、邦子と富岡兼吾の関係も、真佐子と伊庭の関係も、それらすべてが「そらごとたわごと」である。生きてあるということはきれいごとではすまされない。平和時において人間の命はかけがえのないものだと言っていても、いざ戦争になれば、どんな善良な人間でも殺人鬼と変貌する。善と悪の観念は相対的であり、それは時代、民族、宗教、思想によって異なる。絶対不動の善悪観念は存在しない。それを親鸞の言葉で言えば「善悪のふたつ惣じてもて存知せざるなり」ということになる。要するに、人間は生きるようにしか生きられない。『浮雲』の作者は、生きるようにしか生きられないゆき子と富岡兼吾を描いて、いっさい彼らの生き様を断罪していない。作者は道徳や倫理の弾丸で彼らの胸を撃つことはないし、彼らもまた道徳や倫理の刃でわが胸を切り刻むことはない。ゆき子は伊庭と不倫の関係を三年もの間続けても、妻の真佐子にすまないといった感情はほとんどない。妻のある富岡とダラットで悦楽の日々を送っても、一度として妻の邦子を裏切っているという意識にとらわれることはない。これは伊庭と富岡も同じで、彼らは妻以外の女性と関係しても、そのこと自体になんらやましさを感じていない。一人の男をめぐる複数の女たちの闘い、一人の女をめぐる男たちの闘いはあっても、その闘い自体を断罪する刃は一度として振り下ろされたことはない。男と女の関係は、サバンナにおける動物たちの生死を賭した壮絶な関係と似ている。そこでは倫理や道徳を持ち出した方が負けなのだ。肉食動物は腹が空けば草食動物を捕食する。捕食する牙も爪も衰えれば自らの死を受け入れなければならない。それが自然のあるがままの姿であって、そこに善悪観念の付け入る隙間はない。ライオンが必死に追い、シマウマが必死に逃げる。追い切れなければ空腹のままでいるしかなく、逃げ切れなければ喰い殺される。これが現実の姿であり、人間の世界もいっさいの虚飾をぬぐいされば、動物たちの世界とまったく同じである。そこに世界の不条理を見いだして神への反逆を繰り返すドストエフスキーの人神論者がおり、そこに神と自然の摂理を見いだして沈黙せざるを得ない者がいる。

 ゆき子は富岡がダラットでのように情熱的に愛してくれないことを嘆くことはあっても、世の不条理を嘆くことはない。ゆき子は戦争・戦後の政治や経済の影響をもろに受けて生きているが、そのことを直視してもの申すことはない。成瀬巳喜男の映画では、ゆき子と富岡が待ち合わせた  駅前(原作では四谷見付の駅前)で、労働歌を声高く歌う労働者たちの姿が二人の背景に登場しているが、原作にはそんな場面はない。林芙美子共産主義社会主義などに信用を置くことはまったくなかった。主義にかぶれて正義者ぶっている者たちに生理的な嫌悪を抱くことはあっても協賛する気持ちはなかった。林芙美子は貧しい人々に慈愛のこもった眼差しを不断に注いでいたが、社会主義プロレタリア文学に対しては一歩も二歩も距離を置いていた。小説は主義やイデオロギーのために書かれるのではない。率直な言い方をすれば、人間のあるがままの姿を描くのが小説である。人間が生きて有る姿を観念や思想で描けば、それは一種のプロパガンタ小説となって、時代を超えた普遍的な小説とはならない。

人間は生きて有る限りは煩悩具足の凡夫にとどまらざるを得ない。どんなに厳しい修行を積んでも、人間が肉体を備えた存在である限りは悟りへと超脱することはできない。

2015-12-04

清水正の『浮雲』放浪記(連載174)

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 清水正の『浮雲放浪記(連載174)

 平成☆年6月22日


 聖人のつねのおほせには、弥陀の五劫思惟の願をよくよく案ずれば、ひとへに親鸞一人がためなりけり。さればそれほどの業をもちける身にてありけるを、たすけんとおぼしめしたちける本願のかたじけなさよ、と御述懐さふらひしことを、いままた案ずるに、善導の「自身はこれ現に罪悪生死の凡夫、曠劫よりこのかた、つねにしづみつねに流転して、出離の縁あることなき身としれ」といふ金言に、すこしもたがはせおはしまさず。さればかたじけなく、わが御身にひきかけて、われらが身の罪悪のふかきほどをもしらず、如来の御恩のたかきことをもしらずしてまよへるを、おもひしらせんがためにてさふらひけり。まことに如来の御恩といふことをば、さたなくして、われもひとも、よしあしといふことをのみまふしあへり。聖人のおほせには、善悪のふたつ惣じてもて存知せざるなり。そのゆへは、如来の御こゝろによしとおぼしめすほどにしりとをしたらばこそ、よきをしりたるにてもあらめ、如来のあしとおぼしめすほどにしりとほしたらばこそ、あしさをしりたるにてもあらめど、煩悩愚足の凡夫、火宅無常の世界は、よろづのことみなもてそらごとたわごと、まことあることなきに、たゞ念仏のみぞまことにておはしますとこそ、おほせはさふらひしか。(126〜127)

  親鸞聖人の常日ごろからおっしゃられるには、「阿弥陀さまが五劫というたいへん長い間一生懸命に思索をして考え出された本願をよくよく考えてみれば、ただ親鸞一人のためであった、思えば、私はあれこれの多くの業を持っている罪深い身でありますが、その罪深い私を助けようとお思いになった阿弥陀さまの本願の素晴らしさ、もったいなさよ」と、このようにつくづく感慨を漏らされたのを、いま私が考えてみますと、かの善導大師がおっしゃった、「私という人間は、いま現に罪悪生死の凡夫、永遠の昔からずっとこの欲望の世界、苦の世界である六道に沈んで、六道をさまよい、そこから出る見込みもないと知れ」という素晴らしい言葉と少しも違っていらっしゃらない。だから思うに、あの聖人のお言葉は、もったいなくも自分を罪深い人間とみずからおっしゃって、われわれが多くの罪悪を犯しながら、しかもおのれの罪悪の深さに気づかず、したがってひの罪深い自分を救ってくれる阿弥陀さまのご恩の高いことも知らずに、この欲望の世界、苦の世界に迷っているのを自覚させようとしておっしゃったのでありましょう。

  しかるにわれわれはこの阿弥陀さまのご恩ということを全く問題とせず、私も他人もただ善悪ということのみ問題としています。しかし親鸞聖人がおっしゃられるには、「私は善悪の二つについては全く知りません、というのは、私が仏さまのような明晰な判断力を持ち、善悪をはっきり認識できるならば、善と悪とについて知っていることになりましょうが、実は私は煩悩をいっぱい持っている凡夫で、私の住む世界は不安に満ちた無常の世界。そういう私が、どうして善悪について確かな認識を持つことができましょうか。およそこの世界で人間がすることは、すべて空しいこと、ばかばかしいこと、真実のことは全くありません。ただ念仏のみが真実である」とおっしゃったのです。(132〜133)

 ここで、伊庭杉夫の発した言葉を思い出しておこう。「大日向の本願は、老少善悪のひとを選ばれず、ひたすら信心の心篤いものをいとしみ給う。煩悩熾盛の衆生をたすけ給わんがための御心にてまします。現世の善と悪は要にもたたず、ただただ大日向の念仏のみとなえれば、神仏にもまさるべき善はない。悪を怖れるべからず。」大日向を阿弥陀仏に置き換えれば、伊庭の言っていることは親鸞の言っていることとさして違いはない。

2015-12-03

清水正の『浮雲』放浪記(連載173)

6清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演を引き受けます。

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批評家清水正の『ドストエフスキー論全集』完遂に向けて

清水正VS中村文昭〈ネジ式螺旋〉対談 ドストエフスキーin21世紀(全12回)。

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 清水正の『浮雲放浪記(連載173)

 平成☆年6月2日


梅原猛はこの十三条を読みながら戦慄を感じたと書き、まず「ひと千人ころしてんや、しからば往生は一定すべし」を引用している。ひと千人という数の多さに衝撃を受けたのであろうか。戦争中であれば、敵を多く殺せば殺すほど誉れとなる。一発の原爆投下で何万、何十万もの人間を殺した兵士は、特に良心の痛みなど感じていないそうである。良心の問題はロジオンの場合でもそうだったが、一筋縄ではいかない。ロジオンは老婆アリョーナとリザヴェータを殺しても罪の意識など微塵も感じなかったし、良心の疼きに苦しんでもいない。何しろロジオンは「良心に照らして血を流すこと」を選んだのであるから、この二人の女を殺したことはやましいことではなかったのである。原爆投下をした兵士も上官の命令に従ったまでのことで、殺した数など一人でも千人でも万人でも、そのこと自体は問題ではない。たった一人を殺す場合でも、〈社会のシラミ〉を殺すのと、〈母親〉や〈妹〉を殺すのでは、その衝撃度はまったく違うであろう。殺してもいい状況(戦争)での殺人と、殺人が法で禁止されている平和時での殺人も区別して考えなければならないだろう。

 親鸞は弟子の唯円に「わがいふことをば信ずるか」とまずは訊いている。唯円はもちろん即座に「さんさふろう」と答えている。親鸞はもう一度、念を押した後で「ひと千人ころしてんや、しからば往生は一定すべし」と言っている。唯円は、千人はおろか一人でも殺せないと言う。唯円は前言を翻しているわけだが、ここで親鸞はそのこと自体を責めてはいない。なぜ唯円親鸞の言うことに背いたのか、親鸞はそれを、唯円には殺すべき業縁(因縁、宿業の縁)が備わっていないのであると説明している。殺す因縁がなければたとえ親鸞聖人の命令でも殺せないということ、殺す因縁があれば誰に命令されなくても殺すということになる。わたしは必然者であるから、この親鸞の言うことはよく分かる。因縁ですべての行為が決定されているのであれば、どんな行為も、それは善悪の観念を超越している。千人を殺す因縁が備わっていれば千人殺すし、ひとを殺す因縁が備わっていなければ一人も殺すことはできないというわけだ。それにしても、師の言葉を忠実に実行できない弟子を真の意味での弟子と言えるのだろうか。イエスと弟子たちとの関係でもそうであったが、イエスが存命中、イエスの言葉を文字通り信じていた弟子はただの一人もいなかった。わたしはこの師匠と弟子の関係を実存の異時性と名付けた。同じ時空を生きているようで全く違った時空を生きている。弟子がイエスの言葉を真に理解した、その時、弟子はイエスと実存の同時性を獲得する。唯円親鸞の発する言葉を実存の同時性においてとらえることはできていない。親鸞の言うことを理解し、実存の同時性を獲得してはじめて『歎異抄』を書き記すことができたというわけである。

 業縁、因縁などという概念を持ち込めば、要するに、この世の出来事はすべてなるようにしかならないということで、あらゆる出来事に善も悪もないということになる。絶対的な善も悪もないのであるから、そもそも善悪の判断など無意味ということである。この次元で話を進めれば、〈千人を殺す〉という行為自体は悪でも善でもない。唯円が千人殺しを悪と思っていたのかどうかは知らない。親鸞の言っていることは善悪観念を超脱しているから、唯円が千人殺しを悪と思っていようが善と思っていようが関係ない。善悪観念を超脱したものが、改めて善と悪を区別しようとはかること自体が滑稽となる。

 「願の不思議にてたすけたまふ」ーーこの阿弥陀仏の本願の〈不思議〉によって煩悩具足の衆生が救われるというのであれば、もうこれは究極の教義であって、そうですかと言うほかはない。救われたくないと思っている人間でさえ救うというのであれば、これはもうあらゆる理屈(思弁、弁証=диалектика)を超えている。

 ロジオンは人間を凡人と非凡人の二つの範疇に分けて、自分を良心に照らして血を流すことが許されている非凡人と見なして踏み越えてしまったが、その踏み越えの結果に耐えきれず警察に自首して八年のシベリア流刑の判決を下された。親鸞の言葉を適用すれば、ロジオンは業縁によって踏み越えたが、その重みに堪えられず自首せざるをえなかったのであり、そんなロジオンが復活の曙光に輝くことができたのは、言わば〈願の不思議〉にたすけられたのだ、ということになる。ロジオンの場合はダイモーンの不思議な働きによってと言ったほうが的確であろうか。『オイディプス王』の翻訳においてはダイモーンは神、悪魔、運命などと訳されていたが、ロジオンの第一の〈踏み越え〉を唆したダイモーンは〈悪魔〉であり、最終的な〈踏み越え〉(復活)を促したのはダイモーンは〈神〉と言えようか。いずれにしても、ロジオンは〈或る神秘的でデモーニッシュな力〉(ダイモーン)によって唆され、そして最終的には救われる存在であり、言わば予め神によって選ばれた存在だったということになる。

 わたしは人間はどんな範疇に属していようとも、わけも分からずこの世界に投げ出され、わけもわからず死んでいく存在だと思っている。わたしは前世を知らず、来世を知らない。どんな業縁があるかも知れない。わたしの知性が承諾できるのは「事実にとどまるほかはない」「なるようにしかならない」ということであり、それ以上でも以下でもない。阿弥陀仏の本願の〈不思議〉よりも、今ここに有として存在している不思議に打たれる。観念の上では、今ここに生きているわたしにはすべてが許されている、が、肉体存在の次元ではすでに〈肉体〉という一義に束縛されていて、その肉体の一義に観念も支配される。しかし支配された観念に唯一絶対性を見いだすことはできないので、不断に「かのように」の意識に襲われている。現実の世界で様々な役割を担い演じているだけのことで、その役割に絶対性を賦与することはできない。

 極楽往生は阿弥陀仏の方便であって、この地上の世界で煩悩を脱することができない衆生を救うために考え出された架空の世界であろう。極楽には苦悩や苦痛がないとすれば、それはもはや世界としては成立しない。

 前世も来世も不滅の魂もないとすれば、わたしはこの現世での生を死ぬまで懸命に精一杯生きるほかはない。わたしと違った考え方をするひともとうぜんあるだろうが、それもこれも予め決まっていることである。人間の意志で絶対運命を変更することはできない。尤も、人間の意志もまた絶対運命の中に取り込まれているのであるから運命と自由意志はまったく同一とも言える。わたしの意志が神の意志であり、運命は自由と同等となる。

 すべての人間を地獄へと落とすことを本願とする者も、阿弥陀仏のようにすべての人間を極楽往生させることを本願とする者も、この次元ではまったく同等である。