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清水正ブログ

2014-09-18

青林堂刊行の『「ガロ」という時代』が刊行

今年の夏休みは漫画について書き続けた。まずは青林堂刊行の『「ガロ」という時代』の原稿「月刊「ガロ」創刊50周年記念に寄せて わたしが魅せられた「ガロ」の漫画家たち」を執筆した。とりあげた漫画家たちは、つげ義春日野日出志白土三平池上遼一勝又進蛭子能収水木しげる滝田ゆう、の八人。百枚ほど書いて、頁数の関係で二十枚ほど削除した。今回の企画に関しては全面協力、わたしの友人たちにも声をかけて執筆していただいた。此経啓助、下原俊彦、山下聖美、猫蔵、荒岡保志各氏にお願いした。発売は今月の二十四日、ぜひご覧ください。

 その後は一か月かけて森田拳次作『丸出だめ夫』論を執筆。これは日大芸術学部図書館刊行のカタログ本のために150枚ほど書いた。今年中には刊行の予定で作業を進めている。

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上製本・294頁。定価1800円+税。装丁・森嶋則子

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2014-05-17

恒例の金曜会を江古田の同心房で六時から九時半まで

先日金曜日は恒例の金曜会を江古田の同心房で六時から九時半まで。例によって漫画、文学、哲学、政治まで。これをまとめたらおそらく新書一冊分くらいにはなるだろう。残念ながらそれをまとめる時間がない。わたしは先週ようやく清水正ドストエフスキー論全集』第七巻「『オイディプス王』と『罪と罰』」をまとめた。四百頁を越えるものを読み直し、見出しをつけ、何回も校正し、へとへと状態。トイレで『レミゼラブル』を読み、電車と喫茶店で三カ月ぶりに再開した六年越しの『浮雲』論を執筆、学部の授業六コマ、大学院は四コマ、それに後期博士課程一人担当、図書館長としての仕事は今年中に二冊の図書の監修、さらに執行部会、教授会などの諸会議と続く。わたしが大学に残ったばかりのころ、教授は週に二日しか来なかった。いつからこんなことになったのか。ゆっくり研究したり執筆したりする時間はない。しかしやらなければならない。読まなければならない本は限りなく、書かなければならないことも限りない。

今日は先日いただいた山崎行太郎さんと佐高信さんの対談集曽野綾子大批判』新松戸の喫茶店で三時間半をかけてじっくり集中して読み終えた。読み応えのある、真摯な対談であり、多くのひとに読んでもらいたいと思う。曽野綾子さんが山崎さんの批判に答えることはおそらくできない。なぜなら勝敗は確定しているから。それにしても一度、かみついたらぜったいに口をはなさない山崎さんはまさしくマムシのような毒蛇ですね。わたしはその毒蛇山崎行太郎さんの優しさ、真摯さを知っているので、かみつかれたひとはぜひ、きちんと応えてほしいとはおもっているのですが。

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2014-04-13

平成26年度第一回目の金曜会

11日は平成26年度第一回目の金曜会。参加者は日野日出志、犬木加奈子、下原敏彦、山下聖美、山崎行太郎、そして私の六人。場所は恒例の江古田「同心房」。久しぶりの会とあって日野日出志氏のテンションは高く、話題は「丸出だめ夫」の森田拳次、満州、小保方問題から政治・哲学・宗教まで。十時近く、わたしが、わたしの思想の神髄を表現する言葉をテーブルにおいてあったペーパーに「有即無 無即有 有無即空 清水空雲」と書いて山下聖美さんにあげる。ちなみに清水空雲とはわたしが高校時代に書道の教諭からいただいた名前である。山崎行太郎さんもこれを撮影。さすが山崎氏、ことの本質をわかっておられる。日野日出志氏はこの言葉にすぐに反応、般若心経に共鳴して描いた二作品について話しはじめた。この日の話の内容を書けば一冊の本でも足りないだろう。いずれにせよ、今年度も楽しい金曜会が繰り広げられることになるだろう。

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「有即無 無即有 有無即空 清水空雲」

肖像写真は本人の許可を得て撮影・掲載しています。無断転用は固くお断りいたします。

2013-09-15

インドネシア訪問(4)

清水正への原稿・講演依頼は  qqh576zd@salsa.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。ドストエフスキー宮沢賢治宮崎駿今村昌平林芙美子つげ義春日野日出志などについての講演を引き受けます。


清水正『世界文学の中のドラえもん』『日野日出志を読む』は電子書籍イーブックで読むことができます。ここをクリックしてください。http://www.ebookjapan.jp/ebj/title/190266.html


ここをクリックしてください。清水正研究室http://shimi-masa.com/

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四六判並製160頁 定価1200円+税



九月四日、南ジャカルタの国際交流基金ジャカルタ日本文化センターでの国際シンポジウム「文学とマンガ」第一日目はまずわたしが「世界文学の中のドラえもん」のテーマで話した後、実存ホラー漫画家日野日出志先生が「キャラクターと漫画の描き方」を講演しました。日野先生は日芸文芸学科で「マンガ実習」を担当されている。講演は授業方式で、出席者に質問する形ですすめられた。インドネシア大学の若い学生さんたちが日本のマンガに多大の関心を抱いていることがよく伝わってきた。このシンポジウムのために日芸図書館が刊行した『日本のマンガ家 日野日出志』を予め百冊ほど日本文化センターに送っておいた。講演後、出席者全員に贈呈し、たいへん喜ばれた。「マンガ」を通しての文化交流は今後ともに盛んになるだろう。

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講演中の日野日出志先生

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左は「じゃかるた新聞」副編集長の配島克彦さん。

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『日本のマンガ家 日野日出志』を手にするインドネシア大学のカズコ・ブディマン博士

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『日本のマンガ家 日野日出志』を手にする国際交流基金の小川忠所長

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出席者で熱心に質問していたインドネシア大学の学生メリーさん

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サインに応じる日野日出志先生

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日野日出志先生の講演の後、休憩をはさんで三番手は伊藤景さん(日芸マスコミ研究会会長で日芸文芸学科四年生)が「読書のリメイク」をテーマ林芙美子の「放浪記」の漫画化や他の小説や漫画やアニメをテーマとした自作のアクセサリーを紹介した。伊藤さんは漫画家・志賀公江先生のゼミに所属し、日野日出志先生の「マンガ実習」も受講していただけあって、今回の国際シンボジウムのテーマにはもってこいの発表者であった。伊藤さんはたびたびインドネシア人に間違われていたが、会場は終始友好的な空気に覆われていた。若い人たちが文化交流することの大切さを強く感じる時間であった。

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講演中の伊藤景さん(右)

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「放浪記」冒頭部分を伊藤さんがマンガにしたもの

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「サイボーグ009」をモチーフに作成



第一日目、最後の発表者は「じゃかるた新聞」の配島克彦さん。講演はすべてインドネシア語でおこなわれたため、わたしにはさっぱりわからなかった。

テーマは「クールジャパンの裏・表」ということでした。配島さんは日芸文芸学科出身で受験の時はわたしが面接官だったということもあり、彼が日本に来た時には江古田の飲み屋で宴会することになっている。酒の席ではかなり過激な話もでるのだが、この日の講演ではどうだったのだろうか。日本とインドネシアの今後の交流においてマンガ、アニメ、映画、芸能などは欠かせないものとなるだろう。日本の文学を媒体にした研究交流をすすめるためには、まだまだ準備が整っていない印象を持った。いずれにせよ、政治・経済が優先した交流よりは、文化・芸術を主体にした交流が深まるほうがいい。その意味でもジャカルタに腰を据えて活躍する配島さんの存在は貴重である。

 第一日目シンポジウム終了後は、ホテル内のレストランで食事しながらの濃い親睦会となった。


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講演を終えた配島さん

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左からインドネシア大学の学生さん。日本のマンガに多大の関心を持っていた。伊藤景さん。山下聖美先生。

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インドネシア大学大学院日本地域研究科の学生さんたちと記念撮影

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「じゃかるた新聞」の記者に取材を受ける日野日出志先生

2013-05-18

金曜日は恒例の飲み会

昨日の金曜日は恒例の飲み会。からだの都合で二週間ほど御無沙汰していた日野日出志先生も参加して、久しぶりに盛り上がる。満州生まれの日野先生は店の人たちとも仲良し。山崎行太郎先生とは台湾旅行以来。下原敏彦先生は月曜日以来。そして後から参上の山下聖美先生は紀要論文執筆で寝不足の日々もなんのその、この日も元気そのもの。気がついたら日野先生のインドネシア研究旅行が決まっていた。本ブログで連載中のリズムさんのエッセイも話題に。とにかく毎日書いていることがすごい。山崎先生もブログで取り上げているのでこのところ本ブログのアクセス数も急上昇。山下先生は受講生にリズムさんのエッセイの感想を提出させているので、学生間でも話題になっている。雑誌や本でなく、ブログで物書きが誕生する時代になったことを痛感している。

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山崎行太郎さんと。

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同心房のひとたちと談笑する日野日出志さん。

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日野日出志さん、下原敏彦さん、山下聖美さん。