小野伸二がダメダメなのは十七条憲法を読んでないから

続いてどうでもいい話。小野が突如先発落ちして不満を漏らしているらしい。

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いろいろ事情はあると思うし、マスコミが言っていることをそのまま信用はしない。レッズのサポーターにしてみれば、大きな誤解があるかもしれない。だけど、溢れる才能があるにも関わらず、小野が中田英寿中村俊輔と違って(準)一流になれないで、二流選手のままで終わりそうな根本的原因は、怪我ではなく、こういうところにあるんじゃないかと思う。

そんな小野にはこの言葉を贈りたい。

いいときも悪いときもある。大切なのは不貞腐れたり境遇を恨んだりせず受け入れて次につなげることだ。  -- 中田英寿

そして、もっと言ってしまえば、十七条憲法を100回ほど音読するべきだ。特に第十条。

読み下し
十に曰わく、忿(こころのいかり)を絶ち瞋(おもてのいかり)を棄(す)て、人の違(たが)うを怒らざれ。人みな心あり、心おのおの執(と)るところあり。彼是(ぜ)とすれば則ちわれは非とす。われ是とすれば則ち彼は非とす。われ必ず聖なるにあらず。彼必ず愚なるにあらず。共にこれ凡夫(ぼんぷ)のみ。是非の理(ことわり)なんぞよく定むべき。相共に賢愚なること鐶(みみがね)の端(はし)なきがごとし。ここをもって、かの人瞋(いか)ると雖(いえど)も、かえってわが失(あやまち)を恐れよ。われ独(ひと)り得たりと雖も、衆に従いて同じく挙(おこな)え。
現代語訳
十にいう。心の中の憤りをなくし、憤りを表情にださぬようにし、ほかの人が自分とことなったことをしても怒ってはならない。人それぞれに考えがあり、それぞれに自分がこれだと思うことがある。相手がこれこそといっても自分はよくないと思うし、自分がこれこそと思っても相手はよくないとする。自分はかならず聖人で、相手がかならず愚かだというわけではない。皆ともに凡人なのだ。そもそもこれがよいとかよくないとか、だれがさだめうるのだろう。おたがいだれも賢くもあり愚かでもある。それは耳輪には端がないようなものだ。こういうわけで、相手がいきどおっていたら、むしろ自分に間違いがあるのではないかとおそれなさい。自分ではこれだと思っても、みんなの意見にしたがって行動しなさい。

十七条の憲法(じゅうしちじょうのけんぽう)-現代語訳付き

というわけで、人の振り見てわが振り直せ、なのである。


参考エントリ:それより600年ばかり古いだけだよ -- 茂木健一郎 クオリア日記