もしよろしければ。

ブログ再開するといって、ぜんぜん更新してない。前回エントリのコメント欄を見て、少し自己嫌悪中。すみません。

時間がないんですよー。普通に平均15時間勤務してますし。

というわけで、Twitterなどでは業務中にも適度につぶやいてますので。もしよろしければどうぞ。
http://twitter.com/shingoym

Proofs that I’m OK in Toronto


Lake Ontario in back of me.

Rogers Centre, The home stadium of Toronto Blue Jays.

Ichiro did a good job alone, 2 for 4 with an RBI and a steal in the game despite his team failed.

My classmates and teacher. David, who is in the center, is a humorous sales man from France.

Rotman School of Management where I will take a short-term MBA.

CN Tower, the highest tower in the world until this week. Next week, it will be surpassed by Burj Dubai.

Hey Tama. How are you doing in Japan?


It is absolutely a simple life, never be strained.

今週のいろいろ

今週見て聞いて思ったいろいろについて、5点ほど。

インターンでの仕事とそこで得た確信

インターンの自身の目的は、いろんな有識者を紹介してもらって、新たな知見を得るというのがメインだったんだけど、普段のデスクワークでは、先方が投資しようとする分野での事業計画を作成するにあたってのネタをまとめていた。主にWebや携帯を使った新しいビジネスモデルを検討してきたが、今までの経験が非常に役に立ったし、相手先の社長さんをはじめとした皆さんにも重宝がられた。
身一つで起業するというのは、僕にとっては大変な壁であったんだけど、彼らは、会社を作る、投資するプロであってそれを簡単にこなす。VCなんだから当たり前だけれども、横で見ていてその感覚がとても新鮮に感じられた。それから、ベンチャー企業は、VCのKnow Whoネットワークを活用することで、視野が広がりより大きなビジネス機会が得られることはもっと認識すべきだろうと思う。
一方、やはりこの業界におけるボトルネックは、ベンチャー企業を経営できる人材が日本において圧倒的に欠けているということ。事業再生分野におけるCEO市場というのは、日本でもできつつあるが、スタートアップの世界ではその市場は存在しないと言っていい。自論では、技術系Founderではない、ベンチャーにおけるプロのCEO人材マーケットってのは、今後10年間ぐらいのスパンで日本でも必ず成立すると思っていて、僕個人としては中期的にその分野を狙っている。
僕は自己分析をすると、0から1を作る(創業の)資質はないと思っているし、100から1000まで持っていくこと(会社を成長期から成熟期に安定・継続させていくこと)も、前の会社の経験から向いてないし、好きではない。でも1の価値をを100(Exit)に持っていくことに関しては、才能あるんじゃないかと思っている。Business Developmentの資質、それは0も1000も理解できるバランス感覚、対Techieにおけるコミュニケーション能力を根拠にしている。あとは、経営手腕(リスク管理能力だとか事業を継続させるタフネスとか)をここ10年でなんとかつけていけば、このマーケットで勝負できるかなと。で、一応今のところ1〜100の経営能力を養うためには、0〜10あたりからではなく、100〜1000のところから徐々に数字を少なくしていって、攻めてみようかなと思っている。

リッツ・カールトンでの食事会

大学院のワークショップ仲間とリッツ・カールトン大阪フレンチを食す。これは、なんとも貴重な体験だった。
リッツのサービス、おもてなしの心は、最近またいろんなメディアで紹介されているけど、MBAなんて行ってると、「あーおいしかった」で済ますのも芸がないので、ちゃんとを読んで予習していく。彼らのクレド(信条、企業理念)に盛り込まれている"We are Ladies and Gentlemen serving Ladies and Gentlemen"というモットー、初め読んだときは、感動で目頭熱くなった(笑) 食事会の前に、クオリティ部のマネージャーさんから、クレドに関する説明を受ける。給支やソムリエ含め、全ての社員がプライドを持って仕事している、仕事が大好きで仕方ないといった感じ。ありえないくらいおいしい料理とワインのお陰で、会話も弾み大変豊かな時間を過ごさせてもらった。
100%顧客指向であること、企業理念がいつも中心にあること、採用に最もリソースをかけていること、社員を十分エンパワーメントしていること、社員食堂が無料で豪華であること、広いサービス業において同業と言えるGoolgeとの共通点が多いことに気付く。Googleはテクノロジーによってグローバルなユーザ層を対象、一方リッツは人の温かみによってラグジュアリーを提供、プレミアムな顧客にフォーカス、という点が大きな違いか。
なぜか一緒に同席していたkikubouのリッツ感想記もあるので、参照下さい。

インターン最終日の飲み会

昨日でインターンが終了。最終日は、同じタイミングでインターンに来ていた他大の学生とVCの若手社員さんと飲み会。話の内容は主に「働くということについて」、お互い自論を繰り広げる。やはり僕は年上と話す以上に、年下と話すことが好きだと再度認識した。なんというか、彼らのキラキラした好奇心に溢れる目を見ていると、こちらも元気になっていく。
そして、ああいう素直でモチベーションに溢れた若い才能をつぶすことなく、お互い切磋琢磨すること、一緒に正しい企業カルチャーを作り、成長していけるような会社を経営することが、自分にとっての理想(かつ、今の日本企業の現実へのアンチテーゼ)なんだろうなと思った。

世界で最も倫理的な企業ランキング

野崎さんのブログから。Ethisphereという雑誌で、"2007 World’s Most Ethical Companies" の92社のうちの1社に、僕が前にいたSun Microsystemsが選ばれたというニュース。省電力サーバーで先行していることや、内部統制の構築に強くコミットしていること、ブログやWebcastを通じて先進的な情報開示をしていることなどが買われたのだろう。(今思えば、僕のいた7年間でも、競合他社がいろんな不祥事に巻き込まれていても、Sunはそれらしきことは全くなかったし、内部でも「これって倫理的にどうなの?」っていう経験もなかったなあ。)ここ(PDF)に92社のリストが載っているので是非見てみて下さい。
世界中の名だたる優良企業が選ばれている中で、日本からは、トヨタNEC、キノン、シャープ、花王、イオンの6社が選ばれている。どこもしっかり"本業で"(ここがポイント)社会貢献しようと一生懸命な会社ばかりだ。ただ残念なのは、調べてみたらこの発表が日本では全くと言っていいほど話題になってないこと。Ethisphere誌の権威のほどはいざ知らず、5000社の中から選ばれたんだから、この6社はもっと胸を張っていいと思うし(プレスリリースしてるのはNECだけみたい)、マスメディアも鬼の首を取ったように揚げ足取りばかりしてないで、企業倫理に関するこのようなポジティブ・ニュースも取り上げてもいいと思う。
前期の授業で、高巌先生ダイワSRIファンドの立ち上げの例を挙げて、今後マーケットは、企業のCSRや倫理性の度合いを重視して投資・支援すべきという風潮が浸透していくと言っていた(社会責任投資基準に関しては、麗澤大学 企業倫理センターのこちらの資料(PDF)が詳しい。)
SRIだけでなく、今後外部の機関によってより客観的に定量的に企業の倫理度合が評価されるようになれば、それを理由に働く会社を選ぶという人も増えてくるかもしれないね。年収や企業の認知度、やりたいことなどの基準だけでなく、倫理性が合ってるかどうかというもの、職探しの基準に入ってくる感じ(っていうか絶対そうなるでしょう)。リッツの方の採用に関するお話を聞いても思ったが、自身の信条と会社の求めるものが合わなければ、お互いが不幸になってしまうというマッチング・リスクを考慮しておくのは、会社選びにおいてとても重要だと思う。

今日は土曜日、明日からカナダ

最後はどうでも良い話。今日は久しぶりに休日らしい休日。明日からカナダに飛ぶのでその準備を一日掛けてやる。歯医者行ったり、髪切ったり、お世話になる人にプレゼントを買ったり、いろいろ。1ヵ月向こうにいるので、日本でしか得られないものを摂取しておこうと言うことで、ラーメン食べたり、足ツボ・マッサージしてもらったり。で、これからパッキング始めます。


明日から英語漬けになるので、ここでのブログの更新頻度は一層下がりそう。一応今のところは、ここ以外のどこかのサイトで毎日英語でブログを書くつもり。

今更だけどもLinkedInが面白い

超今更感漂っているが、LinkedIn 始めました。シリコンバレー発のビジネス特化型SNSで、既に1,200万人(07年8月現在)のユーザを獲得し、最近また盛り上がっているらしい(いわゆるキャズム越えした模様)。普通のSNSと違うのは、IT業界を中心とした、ビジネスパーソンが実名で登録し、職歴・学歴を掲載しているところ。Adsenseなどによる広告収入だけでなく、ユーザからの課金や企業からの求人サービスなどの収益源により既に黒字化しており、ただ今IPOに向けて準備中らしい。

実名ということもあり、昔一緒に仕事をした同僚やらパートナーがサクサク見つかる。

へえ、あいつStartupしてるんだーとか、転職先Googleかよ、MSかよとか、あいつ仕事できなかった割にはめちゃくちゃ高学歴だったんだーとか、上手くキャリアチェンジしたよなーとか、あーこういう経歴だったんだ、一貫性のない転職しすぎ!とか。なんというか他人のレジュメをこっそり覗き見している感覚が面白くって、今日も小一時間過ごしてしまった。。。

求職機能は利用してないのでこのサイトの真価は分からないけど、検索やRecommendation機能の精度は非常に高く、ユーザインターフェイスは直感的で使いやすい。中毒性があるのでアクティブユーザ率は高そう。

人材の流動性の高く、職能が専門ごとに細分化されているシリコンバレーならではのサービスだと思う。こういうのがあれば、会社人を超えた「個」を中心としたビジネスに拍車がかかること間違いないので、フリーランスの人や名もないベンチャーはより仕事がしやすくなりそう。最近は日本を含めたUS以外の国、IT以外のインダストリーにも広まっていて、サービスも充実しつつある様子なので、これからが楽しみだ。海外に留学経験のある人、外資系畑を歩いてる人にはお勧めです。


参考記事:

しかし、あれだ、

今日で大阪のベンチャーキャピタルでのインターンの3/4が終了。社会復帰に向けてのリハビリとはいえ、連日6時半起き&炎天下でのスーツは結構つらい。きじインデアンカレーはがくれ亀すしあらうま堂など梅田周辺のS級グルメを謳歌する傍ら、いろんな人と名刺交換させてもらって、語って、思った所感。(結構長くなりそう。)

  1. 自分の肩書きが学生というのは、つらい。。。でも、自由だ。
  2. 今の日本について感じている問題意識は、どれも共感できる。
  3. 50、60代のエスタブリッシュメント層の見識は凄い。何とか再利用できないものか。

一つ目。インターン先の社長さんのネットワークは本当に凄まじい。まさに人脈ハブのような人だ。3週間足らずで、いろんな経営者や会社役員、弁護士、会計士、医師、大学教授、官僚、大企業を勤め上げて顧問やら理事をやっているような人と会って、名刺交換させてもらった。皆さん、その世界の第一人者ばかり。で、やはり痛感するのは、今の自分は単なる一学生という肩書きしかないということ。これはつらい。なんというか、名刺交換しても自分自身がどんな人間かを説明する時間がどうしても掛かるので、話の切り口が難しい。当然同じ業界・大学出身など共通項があれば、それが取っ掛かりとなり、それなりに盛り上がって、仲良くなれるのだが。
「ああ、今の自分は何にも持ってないんだなぁ。」と偉い人たちを前にして改めて感じる。

一方、こういう肩書きのないつらさを感じることはすごくいいことだと思う。この経験をコンプレックスにして頑張ろうと思うし、将来どんな地位や肩書きになろうとしても、肩書きのない身一つの状態を経験しているのとしてないのとは、大きな認識の違いが生じてくると思う。僕は会社に属したとしても、それに束縛されない「個」というものを今まで大切にしてきたし、今後もそうでありたいし、周りのみんなもそうであって欲しいと思う。

また、肩書きが学生というのは、多くの人たちに対して利害関係を生じさせないので、自由に話をしてもらえるし、こちらも自由に話ができる。今回はインターン生という立場上、自論を繰り広げるのは最低限にして、相手の貴重な話をなるべく聞くようにしている。会う人会う人、ちゃんと仕事をしてきた「人物」ばかりなので、その一言一言が本当に重たい。


二つ目。話の内容は、マクロなトピックに行き着くことが多い。それは、中国やシリコンバレーが仕掛けてきたグローバリズムだったり、家庭と少子化だったり、日本の製造業の疲弊だったり、CSR・環境問題だったり、Innovation to Cashだったり、小泉さんと安倍さんの政策だったり、官・民・学の壁だったり、とその時々で多岐に渡る。こうして挙げると、暗く非生産的な意見が出やすいテーマだけど、皆さん問題を認識しているだけでなく、前向きな解決策を持ってそれを実行している。僕はぐっと我慢して、つまらない自論を持ち出すことなく、その道の専門家の見解や経験談を聞くようにしている。それらは非常に単純明快で分かりやすく説明されるので、僕が日々モヤッと感じていることが、頭の中で綺麗にまとまっていく。そして痛く共感する。やはり年齢に裏打ちされた経験と説得力ってのは凄いね。

そしてオジサマ達は自分の世代で成し遂げられることの限界をちゃんと分かっていて、若い世代に期待することを説教臭くなく伝えてくる。何も成し遂げていない僕の年齢で、こういう偉い人たちに囲まれて本音が聞ける機会には、普通に社会人やってたら、なかなか出会えないことを認識しているし、さらには自分自身が彼らが言ってることを理解でき(理解できているはず?)、共鳴できることの、重さを推し量る。

自分もあと半世紀くらい生きるのであれば、その時間を掛けてじっくり腰を据えて、何か世の中、人のためになるような事をやり遂げて後世に残していきたいなぁと、今回のインターンを通じて再認識した。僕は天性の「オヤジ殺し能力」(オヤジから可愛がられる資質)というのを持っていると昔から自覚しているんだけど、特に今回のインターン先の社長さんは僕のことを気に掛けてくれている。僕の将来(もう31歳ですけどw)が楽しみだと掛値なしに言ってくれる。ベンチャー・キャピタリスト、特にこの人の"人に対する目利き能力"は半端じゃないので、こうして言ってもらえるのは、とても嬉しいことだし、期待に応えなくちゃならないなぁと思う。インターンの残り一週間で期待通りのパフォーマンスを出さねばならないし、社長さんとはこれから先もお付き合いさせて頂くことになりそうなので、彼の目が黒いうちに(笑)何とか世に立ち上がることで恩返ししたい。(少なくとも、アナキン・スカイウォーカーのようにダークサイドに落ちるようなことはないようにしなければ。)


最後に、あともう一つ思うこと。繰り返しになるが、やはり団塊世代と呼ばれている人たちのナレッジは凄い。しかも高度成長期に青春してきてるので、皆さん一様にポジティブな思考がベースとなっている。「引退して時間のできた団塊世代がブログを書き始めれば、ブロゴスフィアの質が向上してさらにネットの世界が盛り上がるよね。」という話があるけど、その難しさを認識しつつ本当にそうなればいいと思う。逆に、彼らの経験や知識がこのまま継承されることなく消えていくことは、日本にとって大きな損失だ。なんというか、彼らのグローバルな見識や経験(確固とした倫理観付き)と、若い人たちの気力、スピード感が上手く融合されて、新しいイニシアチブがそこいら中に生まれたら、日本の国際競争力は格段に上がるかもしれない。

特に理系と言うより(この呼び方は好きじゃない)、サイエンスの道を究めてきた人たちの世界観は、理論的だけど人間味に溢れ、様々な示唆に富んでいることが多い。この層の厚みは日本の強みなんだろうけど、残念ながら、どうも彼らはセルフ・プロモーションに興味なく、表に出てくることが少ないように思える。彼らは若い人に伝えたがっている一方で、同じ団塊世代同士で固まってる感もある。また、若い世代だって、何かやりたいのに、近視眼的・マスターベーション的な研究、ビジネスに留まっていたり、今の組織環境から出てこないで殻に閉じこもっていたりして、現状に満足しているよう。本当にもったいない。

リアルとネットの良いところ取りをして、これらを上手く繋げられるネットワーク・コミュニティを創出できれば、大きなインパクトを与えるし、それ自体にビジネスチャンスがあるはず、と考えてみる。


というわけで、長文・駄文。暗いニュースが多い中、プリンシプルのない日本でも十分戦えるはずだと思うわけで、皆さんがんばりましょう。


で、今日そんなことを思いながら話を聞いていて:

「で、山中さんは、卒業後どうするの?」と聞かれる。

「えーっと、ひとまずコンサルティング・ファームで働こうかなと。。」と答える。

で、その反応、「MBAからコンサルって、古いな。。。」

ある人からは失笑を買い、もう一人からは失望される。二人とも60越えのオヤジっす。いや本当にごもっともですわ。。。

Social Calendar Service

ただ今ソーシャルカレンダーサービスに関していろいろ調べ中。Blog, SNS, Social Bookmarking, Online Photo Sharingなどに続く注目のWeb2.0系サービスと言われて久しい(?)けれども、日本でもUSでもなかなかHappenしていない。
以下は、ユーザは何を“シェア”するか? なにをきっかけに繋がるか? について。

  • Blog → 日記、自分の意見
  • SNS → 人そのものと、その人の興味(属性)
  • Social Bookmarking → ニュース記事、他人の日記
  • Photo Sharing → 写真
  • Video Sharing → 動画
  • Social Calendar → イベント

キーコンセプトは「ローカル」と「パーソナル」。このソーシャルカレンダー、既に大量のデータを保有していて、かつそれを遊ばせているエスタブリッシュメントな会社と組ませて、UIとテクノロジー重視でサービス作ったらかなりの確率でいけるんじゃないかと安易に考え中。