撮影:井ノ元浩二『仲村みう写真集 a will』レビュー

仲村みう写真集 『a will』

仲村みう写真集 『a will』

・100字レビュー

十四歳から着エロ系モデルだった彼女は事務所社長やコラムを手がける文化人に成長。初のヘアヌード写真集を刊行してタレント業を引退したが砂浜に全裸で横たわる水死体の如き表情には痛切な鎮魂の祈りが見てとれる。

・長文レビュー(400字)

十四歳から着エロ系グラビアモデルだった彼女は二十歳になった現在、芸能事務所エートップ社長としてグラドルをプロデュースしたり、自伝漫画『みうまん〜腐っても仲村家!!〜』(作画:田辺洋一郎、集英社、二〇一〇年〜)原作やアイドルコラムを手がける文化人に成長した。実兄がオタク系ニートと漫画で明かされていることもあって、宇野常寛佐々木敦がセッティングしたネット対談「再考非実在青少年規制」では、奇想漫画家の駕籠真太郎とも意気投合。ある時期から笑顔の写真がなくなり「死んだ魚のような目をしていて心を病んでそう」という噂も出ていた。出身地の岩手県洋野町は沿岸部を含むものの東日本大震災では高さ12mの防潮堤により一人の死者も出さなかった奇跡が報道されている。十一月十四日に初のヘアヌード写真集を刊行してタレント業を引退したが、海辺の砂浜に全裸で横たわる水死体の如き写真の表情には、痛切な鎮魂の祈りが見てとれる。

※後日追記:ここに書いた出身地なんですが、どこで知ったか忘れてしまったので、もし間違っていたら申し訳ありません。どこかで読んで驚いた記憶はあります。

※批評誌『新文学04 現代文化のセクシュアリティ原発事故へのアクション』寄稿レビューと同じです。
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